【3月22日 AFP】韓国は22日、北朝鮮北部の中国国境にある朝鮮半島最高峰の白頭山(Mount Paekdu、2740メートル)の火山活動調査を共同で行いたいとの北朝鮮側の申し出に同意し、両国の当局者による協議を29日に行うことを提案する書簡を北朝鮮側に送った。

 東北地方太平洋地震を受けて白頭山の火山活動に対する懸念が高まる中、北朝鮮の地震局は地震発生から6日後の17日、韓国に白頭山の共同調査を打診していた。

 白頭山が前回噴火したのは1903年で、以来、火山活動は休止している。しかし専門家らは、地形学的兆候や衛星写真の解析から、中心部は活動を続けている可能性があると考えている。白頭山には10億トン近い水があり、これが流れだせば北朝鮮は大洪水に見舞われる可能性がある。

 一方、北朝鮮側は最近、新たな核開発計画と6か国協議の再開に向けた協議を韓国側に打診したが、これについて韓国は17日、北朝鮮側がまずは平和的意図を示すべきだと主張し、拒絶していた。(c)AFP