メルケル独首相、米大統領選に女性の立場から物申す
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【1月16日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相(53)は15日、記者会見の席で2008年米大統領選について、特に女性政治家をめぐる論争の観点から高い関心を持って注視していると語った。
メルケル首相が独首相の座についてから、すでに2年。左右両派による「大連立」政権を率いる同首相は、米大統領選の予備選について「信じられないほど刺激的」と述べ、高い関心を示した。
男性記者から、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が米史上初の女性大統領となる可能性をめぐる論争について質問されたメルケル首相は、「そんな論争はドイツでは、もう過去のことね」と余裕をみせた。
一方で、政治における男性の存在が語られることはないのに、政治の舞台における女性の存在が米大統領選の争点とされている点について、「実際のところ、われわれがいかに男の政治家の話しかしてこなかったということ」と、皮肉をこめて切り返した。
選挙活動中にクリントン氏が見せた涙が8日のニューハンプシャー(New Hampshire)州の民主党予備選挙で同氏の勝利に導いたとの見方については、「それは涙を流した瞳の持ち主が魅力的かどうかによる」と述べた。
また「米大統領予備選を取り上げる切り口は、みな男性側の視点によるものだが、今や男性も女性の政界進出に問題はないと語り始めた。このことが論争を豊かにしている」と語った。(c)AFP
メルケル首相が独首相の座についてから、すでに2年。左右両派による「大連立」政権を率いる同首相は、米大統領選の予備選について「信じられないほど刺激的」と述べ、高い関心を示した。
男性記者から、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が米史上初の女性大統領となる可能性をめぐる論争について質問されたメルケル首相は、「そんな論争はドイツでは、もう過去のことね」と余裕をみせた。
一方で、政治における男性の存在が語られることはないのに、政治の舞台における女性の存在が米大統領選の争点とされている点について、「実際のところ、われわれがいかに男の政治家の話しかしてこなかったということ」と、皮肉をこめて切り返した。
選挙活動中にクリントン氏が見せた涙が8日のニューハンプシャー(New Hampshire)州の民主党予備選挙で同氏の勝利に導いたとの見方については、「それは涙を流した瞳の持ち主が魅力的かどうかによる」と述べた。
また「米大統領予備選を取り上げる切り口は、みな男性側の視点によるものだが、今や男性も女性の政界進出に問題はないと語り始めた。このことが論争を豊かにしている」と語った。(c)AFP