特定ホストのみのFTPアクセスを許可する .ftpaccessの使い方と注意点
2010.09.04
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去年のGumblarの流行以来、レンタルサーバーなどでも、FTPD の設定を行なえる .ftpaccess が使用できるケースが増えてきた気がします。
この .ftpaccess を設定することで、特定のホスト以外からの FTP接続を制限するようなことが可能になります。
.ftpaccess への記述は、 .htaccess のリモートホスト/IPアドレスでのアクセス制限の設定方法と基本的には同じです。
<Limit ALL>
Order Allow,Deny
Allow from ***.***.***.***
Allow from ***.***.***.***
Deny from all
</Limit>
こんな感じで、特定のIPアドレスのみから接続できるように設定しておき、.ftpaccess ファイルを任意のディレクトリに置いておけば、そのディレクトリ以下には指定したIPアドレスからしか FTP接続できなくなります。
なお当然ですが、固定IPアドレスでネットに接続していない場合、この設定を行なった後に、プロバイダの回線を切るなどして IPアドレスが変わってしまうと、設定したディレクトリ以下には FTPで接続できなくなってしまいます。
そうなると、.ftpaccess ファイル自体もそのディレクトリ内にあるので、FTPでしかサーバー内のファイルを触ることができない場合には、.ftpaccess の中身を変更できなくなり、二度とそのディレクトリには FTP接続ができなくなってしまいます(笑)。
なので、オススメするのは、.ftpaccess の内容を編集する CGI を作っておいてブラウザでアクセスできるようにしておき(もちろんそのCGIにはパスワード等でアクセス制限をかけておく)、そのCGI にアクセスした IPアドレスでのみ FTP接続できるようにその都度 CGIから .ftpaccess を修正する、という仕組みを用意しておく、という方法です。
cron などを利用して、ある特定の期間を過ぎると、その IPアドレスで接続できないように自動で .ftpaccess をさらに修正するような仕組みを用意しておけば、さらに安心ですね。
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