PHOTO ARCHIVES
115 ピンホール・カメラ
ピンホール写真は空き缶と針で開けた小さな穴だけで撮った写真です。見慣れた風景も針穴からの光を集めて写しだされるといつもと違って見えます。
2007年から2008年にかけてBankARTスクールの「現代建築を10倍楽しむ法」という講座で訪れた建物や横浜市内の建物を、針穴を通して写した写真を紹介します。
手作りピンホール写真機の特徴のひとつは、ファインダーを覗かずに写真を撮ること。いつもの自分とは違う目線で写真を撮ることができます。焼き上がるまで、いつもドキドキ。そんな写真をお楽しみください。
ピンホール写真の撮影では、晴れの日で1分、曇りの日には4分、カメラのシャッターをあけて待ちます。時間がかかるので、デジタルカメラのように気軽な撮影はできず、とっておきの1枚のために建物がもっとも魅力的に見えるアングルを探して撮影をします。
西洋館は竣工当時の古風なたたずまいで、モダン建築は造形の端正な美しさを写し撮るピンホール写真は、観光地の風景として見慣れた横浜の建築を再発見する手段でもあります。横浜関内地区の建築写真をおもに写しました。
→ 「公開の原則と著作権について」
pic 妻木頼黄+遠藤於菟《神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行)》
pic チョ・ミンスク+ジョセフ・グリマ & ストアフロント・チーム《インフォメーションセンター》
pic 横浜市建築課《横浜市情報文化センター(旧横浜商工奨励館)》
pic 安田銀行営繕課《東京藝術大学大学院(旧安田銀行横浜支店)》
pic 西村好時《横浜アイランドタワー(旧第一銀行横浜支店)》
前の記事:116 クロアチア
次の記事:114 岩面画
Photo Archives|五十嵐太郎