CADやBIMといった情報技術は、学問体系より先行して建築分野に実装・応用されていますが、加速する情報化のなかで「建築学」はいかに問われるべきでしょうか。このたび、情報学の観点から既存の建築学の体系を再編する「建築情報学会」が立ち上がります。広範な分野を横断し、さまざまな議論を呼び込むためのプラットフォーム、コミュニティとなることが目指されています。
「建築情報学会」立ち上げの発起人である池田靖史氏と豊田啓介氏との対談では、本学会の企図や今後の展開を議論し、キックオフグループのメンバーによる論考では、研究者、組織設計事務所や個人事務所、ゼネコン、プログラマーなど多角的な知見から、建築情報学の課題を示しています。
建築情報学とは何だろうか
池田靖史(建築家、慶應義塾大学SFC教授)+豊田啓介(建築家、noiz主宰)
情報化による「建築評価」の可能性
角田大輔(日建設計DDL室長代理)
MISC. DATA
──情報以前の「雑多な質」を扱うために
木内俊克(建築家、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻助教)
これからの建築家に求められるもの
新井崇俊(東京大学生産技術研究所特任助教、hclab.)
情報応用造形学のススメ
──情報技術を利用したジオメトリ操作
堀川淳一郎(建築系プログラマー)
BIMの定着に必要なこと
石澤宰(竹中工務店東京本店設計部課長)
連載:学ぶこととつくること──八戸市新美術館から考える公共のあり方
第2回:子どもたちとともにつくった学び合う場
──八戸市を拠点とした版画教育の実践
坂本小九郎(宮城教育大学名誉教授)+西澤徹夫(建築家、西澤徹夫建築事務所主宰)+浅子佳英(建築家、タカバンスタジオ主宰)+森純平(建築家、PARADISE AIRディレクター)
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