iPhoneのLINEトーク履歴をiCloudにバックアップする方法と、iCloudからトーク履歴を復元する方法をご紹介します。
以前はPCからiCloudやiTunesを使ってバックアップしていましたが、現在はiPhoneだけでLINEのトーク履歴を簡単にバックアップできます。
機種変更やiPhoneのトラブルに備えて、バックアップは必ず取るようにしてください。
LINEのトーク履歴をバックアップ
iPhone版のLINEは、iCloudを使ってトーク履歴を簡単にバックアップできます。
バックアップの頻度を指定しておけば、自動的にバックアップされるので便利です。iPhoneの機種変更や故障、紛失に備えて、自動バックアップを設定しておきましょう。
バックアップがない場合でも、直近14日以内のトーク履歴であれば復元できます。
バックアップの方法ですが、LINEを開いて「ホーム」→右上の歯車マーク「設定」に進み、バックアップ・引き継ぎの「トークのバックアップ」をタップします。
PINコードを作成
PINコードはLINEアカウント引き継ぎや、トーク履歴を復元するときに必要です。
PINコードが未設定の場合は、新たにPINコードを作成する必要があるので、「PINコードを作成して今すぐバックアップ」をタップしてください。
すでにバックアップ済みの場合は、ステータスに前回のバックアップ日時とバックアップサイズが表示されています。
6桁の数字でPINコードを入力します。確認のため下段にも入力して「→」をタップするとバックアップが始まります。しばらく待つとバックアップが完了します。
バックアップ頻度の設定
バックアップが完了すると、バックアップ頻度は自動的に設定(1週間に1回)されますが、「バックアップ頻度」をタップすると、自分で頻度を選ぶこともできます。
- 毎日
- 3日に1回
- 1週間に1回
- 2週間に1回
- 1ヶ月に1回
- バックアップしない
バックアップ頻度を設定しておくと、iPhoneが電源に接続されているときに、指定した頻度でトーク履歴が自動的にバックアップされます。
今すぐバックアップ
LINEのトーク履歴は、手動でバックアップすることもできます。「今すぐバックアップ」をタップすると、すぐにバックアップが始まります。
バックアップが完了すると「アカウントの引き継ぎを行いますか?」というメッセージが表示されますが、引き継ぎをしない場合はそのまま閉じて下さい。
写真や動画のバックアップ
LINEのトーク履歴バックアップは、トーク内のテキストのみすべて保存されます。
トーク内の写真や動画、ファイルは、直近14日以内の分だけバックアップされ、それ以前の画像や動画は復元できないので注意してください。
写真や動画はあらかじめスマホに保存するか、アルバムやKeepに移しておきましょう。ただし、ダウンロード期間が過ぎたものは保存できません。
アルバムやKeepに保存したデータは、引き継ぎ後に確認できます。
写真や動画をアルバムに保存
アルバムの作成はトークルーム右上の「≡」→「写真・動画」から、保存する画像や動画を選択して、下の「送信先を選択」をタップします。
送信先を選択で「アルバム」→「アルバムを作成」に進み、アルバム名を入力すればOKです。
バックアップしたトーク履歴を削除
トークのバックアップから「バックアップしたトーク履歴を削除」→「削除」をタップすると、トーク履歴とPINコードを削除できます。
一度削除したバックアップデータは元に戻らないので注意してください。削除後に「今すぐバックアップ」が表示されるので、すぐにバックアップしましょう。
iCloud Driveの設定
LINEのトーク履歴バックアップや復元には、「iCloud Drive」をオンにすることが必要です。
iPhoneホーム画面から「設定」→「自分のApple ID」→「iCloud」に進み「iCloud Drive」がオンになっているかどうか確認します。オフの場合はオンに変更します。
あとは「iCloudを使用しているアプリ」ですべてを表示して、LINEをオンにしてください。
トーク履歴をバックアップできない場合
LINEのトーク履歴をバックアップできない場合は、まずiCloudの容量をチェックしてください。残り容量が少ないと、トーク履歴のバックアップはできません。
iCloudの設定も確認しましょう。「iCloud Drive」がオンかどうか、「iCloudを使用しているアプリ」でLINEがオンかどうかをチェックします。
また、通信環境が悪いとバックアップできない原因になります。バックアップデータは通信量が大きいので、なるべくWiFiに接続した状態でバックアップしてください。
iPhoneでLINEトーク履歴を復元
LINEのトーク履歴をiCloudのバックアップから復元してみましょう。トーク履歴のバックアップがあれば、iPhoneの機種変更時でも簡単に引き継ぎができます。
iPhoneでLINEトーク履歴を復元する場合、以下の2通りが考えられます。
- 機種変更でLINEアカウントを引き継ぐ
- 誤ってトーク履歴を削除したのでバックアップから復元する
機種変更でアカウントを引き継ぐ場合は、PINコードや引き継ぎQRコードで簡単にトーク履歴を復元できます。ただし、バックアップがない場合は直近14日間のトーク履歴しか引き継がれません。
LINEのトーク履歴を完全に復元したい場合は、アカウント引き継ぎの前に最新のトーク履歴バックアップを作成しておきましょう。
誤ってトーク履歴を削除した場合は、いったんiPhoneからLINEアプリをアンイストールして、再インストール後にiCloudのバックアップデータから復元します。
引き継ぎQRコードで復元
機種変更で新しいiPhoneにLINEアカウントを引き継ぐ場合は、QRコードを読み込むだけでトーク履歴を復元することができます。
ただし、異なるOSに引き継ぐ場合(Android → iPhone等)、直近14日以降のトーク履歴は復元できません。
引き継ぎQRコードの使い方ですが、まずトーク履歴のバックアップを作成すると「アカウントの引き継ぎを行いますか?」というメッセージが表示されます。
「引き継ぎを行う」をタップすると引き継ぎQRコードが表示されるので、新しい端末でQRコードをスキャンすると、トーク履歴を引き継ぐことができます。
QRコードのスキャン方法ですが、新しい端末にLINEアプリをインストールして「ログイン」→「QRコードでログイン」→「QRコードをスキャン」の順に進みます。
以前の端末から「設定」→「かんたん引き継ぎQRコード」でQRコードを表示させて、新しい端末でスキャンすればトーク履歴を引き継げます。
アカウント引き継ぎオプションから復元
LINEに登録している電話番号から違う電話番号に変更してログインする場合や、iTunes、iCloudから復元する場合は、「アカウント引き継ぎオプション」を使います。
設定の「バックアップ・引き継ぎ」から「アカウント引き継ぎオプション」に進み、「2段階認証をスキップ」をオンにしてください。
カウントダウンが始まって36時間経過するか、引き継ぎが完了するまで、他のスマホにLINEアカウントを引き継いでトーク履歴を復元することができます。
バックアップからトーク履歴を復元
誤ってLINEのトーク履歴を削除した場合は、一旦LINEをアンインストール → 再インストールして、iCloudバックアップからトーク履歴を復元します。
LINEアプリを再インストールして「ログイン」→「その他の方法でログイン」→「電話番号でログイン」に進みます。
「この端末の電話番号を入力」して「送信」すると、SMSに認証番号が届くので入力します。
iCloudからLINEのトーク履歴を復元します。「トーク履歴を復元」→「バックアップ用のPINコードを入力」すると、トーク履歴の復元が始まります。
あとは「次へ」をタップして引き継ぎ処理を行ってください。
異なるOS間の引き継ぎと復元
スマホの機種変更で異なるOS(iPhoneからAndroid、またはAndroidからiPhone)に移行する場合、バックアップからトーク履歴を復元できないので注意してください。
この場合は引き継ぎQRコードを使って、直近14日間のトーク履歴のみ復元できます。
同じスマホOS (iPhoneからiPhone、AndroidからAndroid) であれば、バックアップからトーク履歴を復元することができます。
自動バックアップは必ず設定
PCが必要だった以前と比べて、LINEトーク履歴のバックアップは簡単になりました。トーク履歴の復元も、AndroidはGoogleドライブ、iPhoneはiCloudが使えるので便利です。
iPhoneの機種変更でアカウントを引き継ぐ場合でも、PINコードや引き継ぎQRコードを使えば、簡単にトーク履歴を復元できます。
ただし、バックアップがないと直近14日間のトーク履歴しか引き継がれないので、自動バックアップは必ず設定しておいてください。
LINE公式アカウントの利用や長文メッセージの作成は、PC版LINEが便利です。以下の記事でPC(パソコン)版LINEのダウンロードやログイン方法、使い方を解説しています。