WordPressの問い合わせフォームプラグイン「Contact Form 7」のIPアドレス取得と、IP制限を使ったスパム対策の方法をご紹介します。
Contact Form 7は送信元のメールアドレスを取得する機能がないので、スパムメールや迷惑メールが届いても対処できませんが、特別なメールタグを使うと送信元のIPアドレスを取得できます。
このIPアドレスにIP制限を掛けると、送信元はフォームからメール送信ができなくなるので、スパムメールや迷惑メール、しつこい営業メールが届かなくなります。
Contact Form 7でIPアドレスを取得する
では、Contact Form 7でIPアドレスを取得しましょう。手順は送信メッセージ本文に、取得したい情報のコードを追記するだけです。
まずは管理画面の左メニューから「お問い合わせ→「コンタクトフォーム」に進み、コードを設置する問い合わせフォームを選択します。
「メール」タブをクリックします。
メッセージ本文にIPアドレス取得コードを追加します。ここでは送信日、送信時間、ユーザーエージェントのコードも追加しています。
追加したのは以下のコードです。取得したい情報に合わせてアレンジしてください。
---------------------------------- 送信日: [_date] 送信時間: [_time] IPアドレス: [_remote_ip] ユーザーエージェント: [_user_agent] ----------------------------------
コードについての説明はContact Form 7 送信関連の特別なメールタグを参照してください。
さっそくテストしてみましょう。フォームに入力して送信すると、メール送信元のIPアドレスや送信日、送信時間、ユーザーエージェント情報が記載されるようになりました。
Contact Form 7でIP制限する方法
続いて、取得したIPアドレスを使ってIP制限を行います。IP制限はWordPressの「コメント内で許可されないキーワード」で設定します。
この機能はWordPress内の不適切な用語やコメント送信を排除するためのものですが、Contact Form 7 もこの機能を使って特定のIPアドレスを制限することができます。
管理画面の左メニューから「設定」→「ディスカッション」に進み、コメント内で許可されないキーワードに取得したIPアドレスを追記します。これでIP制限は完了です。
制限するIPアドレスが複数ある場合は、改行して一行に一つずつ入力してください。
メールを送信してもIP制限が効いているので「メッセージの送信に失敗しました。後でまたお試しください。」と表示されて送信できません。
これでスパムメールや迷惑メールに対処することができます。
Contact Form 7 送信関連の特別なメールタグ
Contact Form 7には、入力されたテキスト以外の情報を送信できるメールタグが用意されています。これを使って、メールに送信者のIPアドレスや送信日時を追加しましょう。
送信者のIPアドレスを取得しておけば、後でIP制限を掛けて送信をブロックできるし、日時やブラウザ情報は迷惑メールの証拠として使えます。
変数名 | 内容 |
---|---|
[_remote_ip] | 送信者のIPアドレス |
[_user_agent] | 送信者のユーザーエージェント(ブラウザ)情報 |
[_url] | コンタクトフォームが設置されているページのURL |
[_date] | 送信の日付 |
[_time] | 送信の時刻 |
[_invalid_fields] | 不正な入力のあった入力項目の数 |
Contact Form 7 IP制限でスパム対策
IP制限とは、特定のIPアドレスからのアクセスを制限することです。たとえば、特定のIPアドレスや海外からのアクセスを禁止することで、スパムや不正アクセスなどのセキュリティリスクを減らすことができます。
Contact Form 7は利用者の多いWordPressプラグインなので、その分スパムや迷惑メールのリスクも高まります。
Contact Form 7自体にセキュリティ機能はありませんが、IP制限を利用してアクセス制限をかけることで、セキュリティを強化することができます。
reCAPTCHAやAkismetでも対処できない場合は、ぜひIP制限を使ってみてください。
また、WordPressはプラグインを使ったIP制限も可能です。迷惑メールやスパムメールだけでなく、より効果的なIP制限設定や、セキュリティ対策を行うことができます。
以下の記事でContact Form 7の使い方や設定方法を詳細に説明しています。ぜひご参照ください。
ContactForm7のスパムメール対策は、reCAPTCHA v3を使うという方法もあります。