はだしの家. 株式会社 hadashinoie.co.jp
Credit
Engineer : Takuto Matsunami
Designer : Yuri Takeuchi
Photographer : Knotphotography
心地よい家づくりを目指して
兵庫県姫路市で「一年中どこにいても快適に過ごせる家」を追求されているはだしの家.株式会社様(以下、はだしの家様)。冬の寒い日でもお子様がTシャツで過ごせるような家づくりを目指し、手足で触れる部分には木をふんだんに使用して、どの部屋でも温かさを感じられる快適な住まいを提供されています。「心地よい空間から毎日幸せが生まれる」というお考えのもと、素敵な住宅を建てておられます。
会社名が「高谷工務店」から「はだしの家」に変わったことを機に、サイトを新しくしたいと考えておられました。その際、Knotphotography 東様が、はだしの家様の施工実績の撮影を担当していたご縁から弊社をご紹介くださり、サイトリニューアルのお手伝いをさせていただくことになりました。
家づくりへの想い
リニューアルにあたり、今後のはだしの家様について代表の高谷様にお話を伺う中で、「ぬくもりで世界を変える」という展望をお持ちであることを知りました。高谷様のお話には、スウェーデンの「祖父が家を買い、父は家があったから車を買えた。僕は家と車があるから好きなものを買えた」という住宅・暮らしの思想が影響を与えているとのことです。
スウェーデンでは、住宅や暮らしに対する深い思想があり、日本の家づくりに比べて断熱や気密、耐久面で優れた家づくりが行われています。日本では、一般的に1世代ごとに新たな家を建てることが多いのですが、欧米諸国では一度建てた家を次の世代に継承する家づくりが主流です。このため、次の世代に引き継がれる家は長く愛され、より豊かな生活を提供することができます。
そのような想いのもと、はだしの家様ではSE構法やパッシブデザインを取り入れ、クオリティの高い家を提供されてきました。その結果、客層にも変化が見られたとのことです。今回のリニューアルでは、こうした高品質な家づくりをより一層イメージさせるデザインを意識しました。
サイト制作を始める前に
サイト制作を始めるにあたり、数多くの実績を拝見しました。どの実績も、細部にまでこだわりが感じられる唯一無二の素敵な家でした。モデルハウスを訪れた際には、はだしの家様の家づくりの特徴であるパッシブデザインとSE構法がもたらす広々とした空間の感覚に感動しました。また、家の中に入ったときの温度にも驚きました。訪れたのは冬の、パラパラと雪が降る季節でしたが、暖房を使わずとも心地よい温かさが保たれており、暑すぎず寒すぎず、とても快適な温度感が感じられました。
心地よい暮らしを映す
これまでの打ち合わせやモデルハウスで体験したことを通じて感じたはだしの家様の特徴や魅力、高谷様の今後の展望を掛け合わせたデザインを意識して制作させていただきました。 今回のデザインのコンセプトは「豊かさ」と「温かさ」。サイト全体は広がりを感じさせる余白を大切にし、高品質な家づくりのイメージをしっかりと伝えられるようにしております。キャッチコピーの「陽、宿る暮らし-Warmth changes the life.」には、心地よい暖かさがもたらす豊かな暮らしを表現しています。
撮影にはフォトグラファーの東様のご協力をいただきました。サイトをご覧になる方々が「はだしの家様での暮らし」をより具体的にイメージできるように、人物の顔を入れず、一部の手や足を切り取ったスタイルで撮影しました。暮らしの一部を感じ取っていただける余韻のあるお写真となっています。
また、サイト内の「パッシブデザイン」ページや「家づくりの流れ」ページでは、全体のデザインテーマに合わせてイラストを作成しました。はだしの家様のこだわりや特徴をより深く伝えられるよう作成いたしました。
さいごに
家づくりについて全くの初心者だった私でしたが、高谷様のお話をお伺いし家づくりの魅力を知ることができた制作期間となりました。SE構法やパッシブデザインについてご説明いただいた際、高谷様の目が輝きながらお話しされる姿がとても印象的でした。また、規格集宅の模型を拝見した際には、最初は扉がないことに驚きましたが、その意図を伺っていくうちに、完成がますます楽しみになりました。これからも、遊び心を大切にされるはだしの家様の家づくりを心から楽しみにしております。
本サイトを通して想いや魅力が伝わり、はだしの家様のご発展にすこしでも寄与できましたら幸いです。