ウェブ内格差

304 Not Modified: Web 2.0との上手な付き合い方

こちらを読んで。

うーん。どうなんだろう。

確かに、ブログがある程度広まり、「web2.0」なんて言葉が囁かれるようになったころは、みんなそういう認識を持ってたんだと思う。

Web 2.0 の最大の特徴は何かと問われたら、私はウェブの情報の所有者をなくして平等にしたことと答えてます。

でも、ネットの良さって誰もが発信できることじゃないですか。そこでまた誰が書いたのかとか、書いた人の経歴はなんだとか、そんな実名匿名論争なんてどうでも良いのですよ。「有名な○○氏が書いた記事だから読む」ではなくて、「これは良い記事だ!誰が書いた記事なんだろう?」ってなって欲しいじゃないですか。一度、スタートラインを同じにしたいんですよ。

などなど。

それは、長期的(4,5年。あるいはもっと)に見ればそうなのかもしれない。現在のアルファブロガーが、その時にはあまり注目されていないということは十分考えられる。

でも、もっと短期的なスパン―――1年や2年。短期といっても日常的な感覚からは十分長い。―――で考えると、かなり“収益逓増”の法則が働いているんじゃないかな。


はてなダイアリーの「人気記事」なんかの一覧を見てみると、だいたい上がっているのはいつも同じ人。個人的な日記だったりとか、あるいは探せばどこかにありそうな内容のものとか、そういうあまり普遍的な価値のなさそうな記事にも、ひとたび人気が出た人の記事ならば、結構な数のブクマがつけられる。


といっても、僕は別にそれが悪いこととは思わない。というか、限りある時間と体力の中で効率よく情報を得ようとすれば、当然そうなるだろうし。どこの馬の骨かも分からない人の意見より、みんなが認めた人の意見を重んじるよ。そんなの当たり前の話。


こんな風に、もうすでにウェブ上の発信者の間にも、立場の“格差”が生まれてきてるんじゃないかな。


そんなことを思った。


2月10日 追記;関連エントリ:ブクマの増殖スピード 陽だまりで眠る猫のように