グレンバーギー 20年 1995-2016 シグナトリー 43%
GLENBURGIE
Singnatory Vintage
Aged 20 Years
Distilled 1995
Bottled 2016
Cask type Hogsheads #6486+6487
700ml 43%
グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)(!)
香り:華やかで軽やかな香り立ち。ミントを伴うドライなオーク香、蜂蜜やバニラの甘いアロマと干し藁の香ばしさ。時間経過でおしろい系の麦芽香に洋梨やドライパイナップル、桃の皮などのフルーツ。ほのかにアイリッシュ系のトロピカル香も顔を出してくる。
味:オーキーで心地よくドライな口当たり。蜂蜜を塗ったトーストを思わせる甘く香ばしいフレーバー、ファイバーパイナップルや林檎などのドライフルーツ、微かなピートフレーバー。ボディは軽めで持続力はないが、後半から余韻にかけてはねっとりとした林檎のコンポート、バーボンオークの甘みが舌の上に感じられる。
余韻は軽やかにドライ。華やかなオーク香が舌の上から揮発するように鼻腔に抜けていく。
TWD第8回で、自分からメンバーにブラインド出題した1本。
シグナトリーからリリースされたグレンバーギーの20年、バーボンホグスヘッド2樽バッティングの43%加水版。シグナトリーらしさが光る、コスパ良好な1本です。
このボトルが流通し始めた7月末~8月上旬。これは間違いないスペックだと店頭購入、その場で開けて店員と一緒に味を確認し、なかなか良かったし値段も手ごろだったのでもう1本追加で購入。
その時の店頭価格は5000円少々。4~5年前ならコレくらいのボトルは珍しくも無かったですが、最近この価格帯でこういう内容のボトルはすっかり見かけなくなりました。
その時の店頭価格は5000円少々。4~5年前ならコレくらいのボトルは珍しくも無かったですが、最近この価格帯でこういう内容のボトルはすっかり見かけなくなりました。
口開け段階ではフルーティーさは奥にあって、甘みよりも麦系の香ばしさやウッディーな苦味が主体ですが、そこから1ヶ月ほどで好ましいフルーティーさが開き、余韻にかけてはねっとりとした甘みが広がってきます。
TWDでのブラインドテイスティングの結果も良好で、何名かがボディの軽さを指摘していましたが、それでも好ましい要素が多いという感じ。自分的にも、これでボディに厚みや上質さがあれば文句なし★7でした。
この手のボトルはBAR飲みでハーフショットとかでは、香りの変化も少なくなんだかわからないうちに飲みきってしまい、飲みごたえがないまま終わってしまうこともしばしば。逆に家飲みではこれくらいの方が飲み疲れずにじっくり1杯、1本を通じて良い部分を楽しんでいけるんじゃないかと思います。
同ボトルは現時点でネットでも在庫があるようですし、バーボンオーク系の華やかな香味を楽しみたい方は、この価格なら1本抱えられても良いのかなと思います。
飲み方はストレートか、極少量の加水まで。ロックやハイボールは味が薄く、嫌味な味ではないですがこのボトルの良い部分は延ばせませんでした。
ちなみに、同じシグナトリーからは去年もリリースされた同ビンテージの19年も良い出来で、今回の20年より丁寧な印象がありました。
ちなみに、同じシグナトリーからは去年もリリースされた同ビンテージの19年も良い出来で、今回の20年より丁寧な印象がありました。
特に後半にかけて良い時代のモルトに通じるフルーティーさがあり、1995年のグレンバーギーは今後も注目していきたいです。