ハイランドパーク12年 1990年代流通
先日、ウイスキー仲間のTさんが父親になりました。昨年秋頃結婚式を挙げたと思ったらもうそんなお話しが。いやぁめでたいですね。
我が家も子供が生まれて、色々大変ではありますが幸せ度はぐっとあがったので、そんな幸せをこれから育んでいってほしいと思っています。本当に、おめでとうございます!
なんて偉そうなこと書いてますが、私よりも年上なんですいつもすいません(汗)。
いずれ飲む機会もあるわけですが、今日はTさんお気に入りのハイランドパークで1杯です。
たまに飲んでるボトルですが、今日は気温との関係か、めでたいことがあったからか、ことのほかおいしく感じました。
HIGHLAND PARK
AGED 12 YEARS
43% 750ml
1990's
評価:★★★★★★★(7)
※ただし冬場など寒い時期に飲む場合は★(6)
"濃縮感のあるフレーバー、香ばしい麦芽香にウッディーな樽香、シェリー香。ママレードやドライアプリコットのようなフルーティーさ、紅茶を思わせる香りでもある。微かなスモーキーさもあって充実したアロマ。
度数以上に濃厚でコクのある口当たり、蜂蜜の甘さ、オレンジのカラメル煮、そしてヨードを伴わないナチュラルなピートのビターな苦味が強く湧き上がってくる。
フィニッシュはビターでスモーキー、微かにスパイシー。苦味は染みこむように長く残り、2口目、3口目を誘う。
加水すると香りでオールドボトルで感じられるシェリー感や麦芽のニュアンスが分かりやすくなるが、ハイパらしさを味わうならストレートがオススメ。"
通称北の巨人、ハイランドパーク。
何の変哲も無い12年モノですが、当時から現行品の普及価格帯の中で安いのに旨いと評判だったボトルです。
実際、評論家のマイケルジャクソン氏が「全モルトウイスキーの中でオールラウンダーで秀逸な食後酒」と評したこと。そして12年モノに90点をつけたことはあまりにも有名なエピソード。
そのMJ氏が評価したとされる12年モノのボトルは、時期的にこの1つ前か、このボトルじゃないかと思います。
ハイランドパークは現行品もこの頃のボトルも、蒸留所の個性であるへザーハニー(蜂蜜のような甘さとピート香)がちゃんとあって、シングルモルトとして良い出来です。
ただ近年になるにつれて樽で苦労されている感が伝わる味でもあり、かつては濃厚で、リフィル系の樽香にシェリーの甘さやコクが感じられたところが、徐々に徐々に弱くなってきています。
麦の違い、樽の違い・・・こうしたボトルを飲んでいると、しみじみと旨いと感じる反面、飲み終えてしまうことへの抵抗感が沸いてきてしまいます。
まぁまだオークションなどで買えるワケですから、がんばってポチればいいんですけど(笑)
このボトルは昨年9月ごろに開封したもの。当時からちびちび飲んでいたものの、甘みとあわせてえぐみも感じられる。ピートは強くらしさはあったのですが、プッシュするような内容でもありませんでした。
しかし温かくなって甘さが前に出るようになったためか、甘さ以外に濃縮感も出て来て、バランスがとれてなんとも良い状況。 普通に美味い。
気温との関係で20〜25度程度をキープする今の時期が、最高に飲み頃なのかもしれません。