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 TALISKER
SKYE
(No Age)
45.8% 700ml
 
グラス:SK2など
量:個人所有
場所:自宅
時期:開封後1~2週間程度
評価:★★★★★(5)

香り:ドライアプリコットやオレンジピールを思わせる酸味を伴う樽香、焦げた木、ほのかに塩素、奥には若さに繋がる香りもあり、ややまとまりに欠ける。
少量加水するとぐっとバランスが良くなる。一連のフレーバーに繋がりが生まれ、スモーキーさと乾燥させた麦芽の香りも前に出てくる。

味: 口当たりから荒々しさがあり、スパイシーで燻した麦芽風味、ドライアプリコットの酸味、焦げたキャラメルを思わせる樽香が広がる。徐々に黒土っぽさのあるピートフレーバーも。
序盤に比べれば後半は落ち着いており、余韻はスパイシーでほろ苦い、焦げたようなスモーキーさが鼻に抜ける。 
酸味を伴う樽香はいかにもタリスカーらしく、香り同様に5ml程度加水するとバランスが良くなる。


昨年頃から免税向けにリリースされていた、タリスカーのノンエイジ。
同蒸留所があるスカイ島の名を冠したボトルで、2015年末から2016年初頭にかけて、並行品として日本市場に入ってきていました。
これまた先日紹介したグレンリベット・ファウンダーズリザーブと同じ臭いがしなくもないリリースで、若い原酒のニュアンスも漂ってくるのですが、使われている樽にトーステッド・アメリカンオークが含まれていることで、力強い樽感が若さをカバーし、口に含んだ瞬間「タリスカーらしい」香味が広がる仕上がりとなっています。

もちろん熟成感という点で、長期熟成の原酒が使われたNAではないことは明白であり、"奥行き"や"まとまり"は現行品の10年とでは劣るものの、この荒々しさがスカイ島の名を関するゆえんと言われれば、なんかまぁそうかと納得してしまう味わいでもあります。
それこそ、現行品の10年を愛飲していたけど物足りなくなってしまった人には、尖った風味が丁度良いかもしれません。

飲み方はオーソドックスなものならなんでも良いですが、ストレートの後は少量加水とハイボールがオススメ。加水の変化は上述の通りで、ハイボールにすると元々後半の軽い部分がスッキリとした方向に変化し、スモーキーでありながらキレのある仕上がりに。
こいつはハイボーラーなヤツですね。
いわゆる黒胡椒をトッピングしたタリソーペッパーが、食中酒向きの味わいで、中々おいしくいただけます。