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先日、竹鶴政孝に影響を与えたウイスキーを調べていたところ、FB経由でドラマ"マッサン"のハイランドケルトのモデルと中身の情報を頂きました。

参照:竹鶴政孝がはじめて飲んだウイスキーは? ハイランドケルトの正体に迫る
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1024375723.html

ラベルの通りシングルモルトとしか考えていなかったので驚きましたが、そのレシピは普通に再現できるモノでしたので、早速ハイランドケルトを再現してきました。
(実際は現行品を使っているようですが、店にあったのがオールドボトルのみだったので、今回はジョニ赤オールドボトル+アードベックTENです。)



ハイランドケルト(再現)
・ジョニーウォーカー赤ラベル 1980年代後期頃流通。20ml程度
・アードベックTEN 10ml程度


ハイランドケルトのモデルは当時のジョニーウォーカー赤ラベル。
正直ジョニ赤は1950年代流通までしか飲んだことが無いので、1910年代流通は妄想レベルでしかありませんが、
大多数のオールドスコッチの特徴としては、麦芽風味が強く、そしてピートに存在感があります。
これはアイラだけではなく、ハイランドのモルトにも強いピート風味を持つ原酒が多かったことが作用していると考えられます。
これを再現するため、ジョニ赤にシングルモルトであるアードベックを少量加え、香味を強くしたということのようです。

今回は2:1の比率ですが、現行品のジョニ赤であればオールドほどボディもないので、ジョニ赤25mlに対してアードベック5mlくらいでも良いと思います。

アードベックTENの現行品は、柔らかい飲み口で中間が軽く、塩ラーメンのスープのようでありながら後半に香ばしいピート香が出てくるのが特徴。
以前は酸味や樽香など、もう少し雑味があったような気がするんですが、この中間の軽さがブレンデットにうまくハマって、後半のピート香の強調に繋がっています。

自分もブレンデットを自作した際、最後にアードベックを加えたことが何度かありましたが、これが意外と良くまとまってくれるんです。
BARによっては、自作ブレンドをハウスウイスキーにしているところもあります。
こういう楽しみ方、もっと広がってくれるとBARの個性や楽しみが増えて良いんじゃないかなと思います。

少々脱線してしまいましたが、ドラマ好きの皆様は、これでBARでハイランドケルト注文しても大丈夫ですね(笑)。