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最高のタイトルタグを作る9つの法則

僕がいくつか基本に立ち返るような率直なアドバイスをしてから、しばらく時間が経った。そして、初心者はもちろん手練れの人たちにとっても、タイトルタグが注目に値するものだということは間違いない。というわけで、今回のネタはこんな内容だ。

可能なかぎり最高のタイトルタグを作る方法

  1. 自分のトラフィックをブランド化せよ
    どこに行こうとしているのか検索ユーザーに認識させるとともに、再訪問を増やすため、自分のサイトのタイトルもしくはブランド名を、各タイトルタグの頭または最後に配置しよう。この要素を重視する妥当な理由を見つけるのが困難なら、ぜひ思い出してほしいことがある。それは、あらゆる広告調査において、同じ種類の製品で比較した場合、消費者はノーブランド製品やショップブランドの製品よりも、「ブランド」製品により多くのお金を払う傾向があるという結果が出ていること。この理屈を検索結果に当てはめれば、下の方のランクでも、ユーザーは「信頼の置ける」ブランドをクリックすることがわかるだろう。

  2. 長さを65文字(スペースも含む)までに抑えよう
    末尾の言葉が切れ、代わりに「……」となってしまって良い理由は何もない。留意してほしいのは、最近検索エンジンがタイトルの長さについて、変動的だということだ。特にGoogleの場合、現在では場合によって最大70文字まで対応することもある。

  3. キーワードを織り込もう
    これはわかりきったことのように思えるかもしれない。しかし、自分のキーワード調査において、検索トラフィック獲得のために最も有益なものとわかったものは何でも、タイトルタグに目立つように入れることは重要だ。それらをタイトルタグの頭に置く必要はないが、意味的にも論理的にも注目が集まるようにするべきだろう。

  4. 関連性があるなら、長い語句に狙いを定めよう
    タイトルタグに織り込むキーワードを選択する際、僕はページに関して、正確かつ説明的で、十分に関連性のある語句を、できるだけ多く使用する傾向がある。すなわち、単に「SkiDudes | Skiing Equipment(スキー野郎 | スキー用品)」とするよりも、「SkiDudes | Downhill Skiing Equipment & Accessories(スキー野郎 | 滑降スキー用品およびアクセサリ)」のようなタイトルタグの方が、ずっと有効な可能性がある。こうした、該当ページ関連性があり、大量の検索トラフィックをもたらす追加的な語句を含めることは、ページの価値を高める可能性がある。しかし、「スキー用品」とは別に「スキー用アクセサリ」のランディングページがある場合は、それぞれの語句を組み合わせてタイトルに使うべきじゃない。これをやってしまうと、自分のサイトにあるどちらのページがより関連性が高いのか、検索エンジンに選択を強いることになり、ランキングにおいてキーワードカニバリゼーション(キーワードの共食い効果)が発生してしまうからね。

  5. 分割記号を使おう
    ブランド名と、それ以外の説明的な語句を切り離す際に、僕が好んで用いるのが「|」記号(縦線記号、別名パイプ)だ。矢印代わりの「>」やハイフン「-」を使う人もいるし、両方使っても良い。個人的には、矢印またはハイフンをタイトルタグの途中で使用するのが有効と感じることが、たまにある。たとえば「SEOmoz | Articles > Keyword Research - A Beginner's Guide(SEOmoz | 記事 > キーワード調査 - 初心者ガイド)」のような感じ。そんなわけで、僕は縦線記号が好きなんだ。

  6. クリックスルー率とコンバージョン率に注目しよう
    タイトルタグを考える作業は、検索連動広告を実施する際に行うことになる広告タイトル作成作業にひどく似ているけれど、統計情報が簡単に手に入らないため、効果を測定したり改善するのが難しい。しかし、週ごとの検索規模が比較的安定している分野ならば、タイトルタグで多少のテストを行い、クリックスルー率(CTR)を上げることができる。自分の分析結果を観察し、もし納得できるものだったら、該当のページについて検索連動広告も購入してみよう。たとえ1、2週間だとしても、長い目で見れば大きな違いが出てくるかもしれない。ここで忠告だが、CTRだけに力を入れすぎないよう気をつけよう。コンバージョン率(CVR)にも目を配るように。MindValley Labsが示す通り、高いコンバージョン率を得るには、時にCTRが低い方がより良い選択肢になることもある。

  7. 検索ユーザーの意図を絞り込め
    ウェブページのタイトルを作成する場合、自分のサイトに到達する際に訪問者たちが使った検索キーワードに留意すること。もし検索ユーザーの目的が、閲覧や調査が中心の場合は、より説明的なタイトルタグが適切だ。そして、もし検索ユーザーの目的が、購入やダウンロードといった行動に違いないと信じるに足る根拠があれば、自分のサイトでそれらを実行できるんだと、タイトルで明確に示そう。たとえば、「SkiDudes | View Snowboard Sizing Chart(スキー野郎 | スノーボードのサイズ一覧)」あるいは「SkiDudes | Buy Discount Snoqualmie Pass Lift Tickets(スキー野郎 | スノークォルミー峠越えリフトのチケット購入)」といった具合に。

  8. 一貫性を保て
    自分のサイトの特定部分や特定範囲について、上手い形式をいったん定めたら、その形を崩さないこと。検索結果において、信用のある成功した「ブランド」になるにつれ、ユーザーはある主題領域に関して、君のページを捜し求め、君が要求を満たしてくれるはずだと期待を抱くようになることが分かるだろう。

  9. タイトルをヘッドラインにも使おう
    各ページのH1見出しにもタイトルタグの文言を再利用することは、キーワードの絞り込みと、ユーザー体験向上の両方からみて、有効打になり得る。検索結果からあるページに訪れたユーザーは、彼らがクリックしたタイトルが内容に即していることを期待しているわけで、君がその義務を負うんだ。ユーザーは、彼らの意図した目的やクエリに無理なく一致するページに、長くとどまる可能性が高い。

さて、他にも付け足したいアドバイスは何かあるかな? 反対意見は? 掲載すべき有用なリンクがあれば是非。

用語集
CTR / CVR / cannonicalization / クリックスルー率 / コンバージョン率 / タイトルタグ / タグ / ダウンロード / リンク / 検索エンジン / 訪問 / 訪問者
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