2011年4月4日月曜日
ユメミル、アニメ「onちゃん」
局:BS11
放送日:2011/04/04
評価:HV1280-i(SPICE)
何回目の再放送なのか意識してなかったのでわからないけれど、局ロゴも変わったので初回放送と比較してみる。当時アップしたフレームとは異なるところ。
上が2011年、下が2009年。縞はもちろん変化無く、おなじみのHV1280-i分布。気付いている人も多いけれど横の伸びが良くなり、以前のBS11ボケが消えている。
フジの変化に気付けなかった話の最後で触れたけれど、局のエンコーダ関連の挙動は自動観測も可能というというこで、3月上旬から局毎の分析データを集めている(どう使うかまだ考えてない)けれど、BS11では3/25と3/26の間で量子化行列に変化が出ていて基本的にこの時に変わったようだ。基本的という言い方をしたのは、局の設備、設定に由来するものか、素材の違いなのか判断できないけれど、26日と最近との比較でも差のある番宣があり何らかの調整作業が継続して行なわれていたようにも見えるため。新番での比較で、BS11新画質の傾向も見えてくるだろう。
局:BS11
放送日:2009/04/09
評価:HV1280-i(SPICE)
長くBS11ボケという表現を使ってきたけれど、間接的にでもここでBS11はボケていると書き続けたことで、開局僅か3年4ヶ月という短い時間での更新に踏み切るきっかけになっていたり・・・・はしないだろうけど、評判が悪かった赤ロゴ含め不評要因に早期に対処してきたBS11のやる気に期待してみる?
ファイアボール チャーミング 1話
局:TOKYO MX
放送日:2011/04/04
評価:HVFULL
このアニメもHV化、だけでなく、縦長巨大分布の通り縦1080のジャギも出ているフルHD相当の映像。CG系作品では珍しくないけれど、短編ではFLASHっぽい簡易な絵のものが多いだけに、しっかり作り込んだ3DCGの短編でのフルHDというのは十分衝撃的。さすがはディズニーといったところか。
古風なCG作品のような露骨なジャギ感もなくアンチエイリアスも適度に効かせた丁寧な映像で、極端なくっきり感はないけれど上質なCG画質といった感じ。静止画で見ると少し圧縮ノイズが多い感じもするけれど、動画で気になるほどでもない。
時間帯的に一部回でSD放送になることもあるかもしれないけれど、BSJAPANでも放送されるのでBSが見れれば問題なし。
ちなみに一期(という表現でいいのかな?)は4:3のアプコンだった。1期でもSD放送回があった。
銀魂' 202話
局:テレビ東京
放送日:2011/04/04
評価:HV1280
タイトルの文字は 銀魂' になっているけれど、番組表等の文字情報はほとんど 銀魂 のままだったりするけれど、一応 ' 付きで表記。テレ東に公式ページで話数は継続で202話。
番宣同様、僅かに横長感はあるものの、大きな分布の鮮明HV。カットによって見た目の線の太さに差があり、演出的なコントラストの変化がないところでもカット毎に少し印象差があったりするけれど、概ね線も十分暗く高コントラストのくっきり画質。
補間も優秀なリサイズで元絵の特徴も残っているので線だけに注目するとわかりにくいところが多いけれど、細かい部分や線周辺のノイズには縦720の特徴もはっきり出ていてこれもHV1280。
番外 BS1 BSプレミアム チェック その2
同じ映像と考えられる番宣があったので、BShiとBSプレミアムで比較してみよう。BSプレミアムの新番組番宣であれば大量に流れるだろう・・という期待はその通りだったけれど、見た目には同じ映像でも編集過程が微妙に異なるらしく、放送されるタイミングによって特徴が異なるなど局間に比較には不向きな例が多かったため、都合のよいデータの確保に時間がかかった。元が同じ映像であれば見た目には大差ないようにも思えるけれど、この比較では同じ局でも差が出てしまうのでできるだけよい条件の映像を探した上での比較です。
上
局:BSプレミアム
放送日:2011/04/03
下
局:BShi
放送日:2011/03/28
映像はBSプレマップ、新日本風土記の番宣の一つ。今回はアニメは関係ありません。
60iで撮影された実写映像だけど、山と森の遠景でほとんど静止したカット中のフレームの分布を見てみる。こちらはBSプレミアム。
BShiでも大きめの分布で鮮明映像だけど、BSプレミアムでは横の伸びが少しよくなり、絵で見ても細部の潰れが減りより鮮明になっている。この映像自体は元は横1440なのだけど、それなのに結構差がある。ということは、エンコーダだけの問題ではなく、余分なリサイズが発生するような局内伝送での劣化など複数の要素が影響していたと思うけれど、BShiは横1920放送だったのに1440映像の鮮明さすら表現できていなかったようだ。
絵として細部を比較してみると、森の木々の枝など細い線もBShiより鮮明になっているけれど、そのような細かい描写よりも精細な特徴のない山の岩肌のような目立たない部分のディテールがプレミアムではよく残るようになったようだ。気付きにくいような部分でも情報を切り捨て過ぎることがなく、全体に引き締まった緻密な映像に向上した。
こちらはBshiの同じフレーム。BShiも荒れた感じはなく、枝のような細かい部分は僅かにボケているもののよく残っている。上で触れた通り、山とか雲のような境界のはっきりしないところの方が情報が大きく削られていてBSプレミアムと比較するといかにも圧縮しました、という感じの絵になっていた。以前からBShiの静止画画質はそれ程悪くないと感じていただけに、BSプレミアムの情報量の多い絵と比較した落差に今更ながら驚く。目が悪いだけ、と言われればその通りだけど。
次に、圧縮に非常に厳しい動きの部分を見てみる。動きながら撮影する桜+映像効果としてフェードアウトするカットの途中のフレームを比較。
こちらはBSプレミアム。動きのある細かい映像がさらにフェードアウトで明るさも変化するという動画圧縮にはイジメのような部分なので、BSプレミアムでも大量にノイズが発生してしまい、そのノイズ成分が周囲に明るく見えている。
これだけ見ると、頑張ったところで放送の限界それほど高くない、という印象になってしまうけれど、BShiとの比較で見るとそれほど悲観するような状態でもなさそう。
同じフレームのBShi。
BSプレミアムより、周囲が少し黒くなっているけれど、圧縮劣化がノイズというよりほとんどブロックに近くなり、ディテールをほとんどく失った結果、細かいノイズすら存在しない絵になってしまっただけ。
BSプレミアムでは上下隅が明るくなっているのに対し、BShiではかなり暗くなっているけれど、この映像は60iで撮影されているのでフレームで見た時は常にコーミングがあるわけで本来上下に縞の影響の分布がはっきり出る方が理想。BShiではほとんどの部分がブロックノイズ化して縞の情報を失ってしまったために上下隅の部分が暗くなってしまった、という表現の方がこの差の説明にふさわしいだろう。
この比較自体ひじょーに分かりにくく、とってつけたような説明も説得力もないけれど、キャプチャ画像があれば目で見た比較は誰でもできるので、ここはあに瓶らしく、いつもの手法で比較してみました。
回りくどい言い方になったけれど、動きの少ない絵でも圧縮に厳しい部分もBSプレミアムではBShiより情報がよく残るようになっていて、BShiでは度々発生していた大規模な破綻は出にくくなったと考えてよさそうだ。この傾向はもちろんここで比較したフレームに限らず、BSプレミアムの画質は精細になり、かつ安定感も向上と着実な進化を遂げている。
逆に、BShiよりBSプレミアムの方が若干ノイズが多いと感じる映像もあるけれど、鮮明な放送になったことで圧縮でノイズが増えたというより、今までは潰れて見えなかったものが見えるようになったという要素の方が強く影響している気もする。鮮明化=好印象になるとも限らないし放送画質の調整もいろいろと考えた結果なのだろう。
絶賛するような凄さはないけれど個人的には新NHKBS画質は期待以上の出来で、アニメに限らず今後の放送に期待したいところ。
上
局:BSプレミアム
放送日:2011/04/03
下
局:BShi
放送日:2011/03/28
映像はBSプレマップ、新日本風土記の番宣の一つ。今回はアニメは関係ありません。
60iで撮影された実写映像だけど、山と森の遠景でほとんど静止したカット中のフレームの分布を見てみる。こちらはBSプレミアム。
BShiでも大きめの分布で鮮明映像だけど、BSプレミアムでは横の伸びが少しよくなり、絵で見ても細部の潰れが減りより鮮明になっている。この映像自体は元は横1440なのだけど、それなのに結構差がある。ということは、エンコーダだけの問題ではなく、余分なリサイズが発生するような局内伝送での劣化など複数の要素が影響していたと思うけれど、BShiは横1920放送だったのに1440映像の鮮明さすら表現できていなかったようだ。
絵として細部を比較してみると、森の木々の枝など細い線もBShiより鮮明になっているけれど、そのような細かい描写よりも精細な特徴のない山の岩肌のような目立たない部分のディテールがプレミアムではよく残るようになったようだ。気付きにくいような部分でも情報を切り捨て過ぎることがなく、全体に引き締まった緻密な映像に向上した。
こちらはBshiの同じフレーム。BShiも荒れた感じはなく、枝のような細かい部分は僅かにボケているもののよく残っている。上で触れた通り、山とか雲のような境界のはっきりしないところの方が情報が大きく削られていてBSプレミアムと比較するといかにも圧縮しました、という感じの絵になっていた。以前からBShiの静止画画質はそれ程悪くないと感じていただけに、BSプレミアムの情報量の多い絵と比較した落差に今更ながら驚く。目が悪いだけ、と言われればその通りだけど。
次に、圧縮に非常に厳しい動きの部分を見てみる。動きながら撮影する桜+映像効果としてフェードアウトするカットの途中のフレームを比較。
こちらはBSプレミアム。動きのある細かい映像がさらにフェードアウトで明るさも変化するという動画圧縮にはイジメのような部分なので、BSプレミアムでも大量にノイズが発生してしまい、そのノイズ成分が周囲に明るく見えている。
これだけ見ると、頑張ったところで放送の限界それほど高くない、という印象になってしまうけれど、BShiとの比較で見るとそれほど悲観するような状態でもなさそう。
同じフレームのBShi。
BSプレミアムより、周囲が少し黒くなっているけれど、圧縮劣化がノイズというよりほとんどブロックに近くなり、ディテールをほとんどく失った結果、細かいノイズすら存在しない絵になってしまっただけ。
BSプレミアムでは上下隅が明るくなっているのに対し、BShiではかなり暗くなっているけれど、この映像は60iで撮影されているのでフレームで見た時は常にコーミングがあるわけで本来上下に縞の影響の分布がはっきり出る方が理想。BShiではほとんどの部分がブロックノイズ化して縞の情報を失ってしまったために上下隅の部分が暗くなってしまった、という表現の方がこの差の説明にふさわしいだろう。
この比較自体ひじょーに分かりにくく、とってつけたような説明も説得力もないけれど、キャプチャ画像があれば目で見た比較は誰でもできるので、ここはあに瓶らしく、いつもの手法で比較してみました。
回りくどい言い方になったけれど、動きの少ない絵でも圧縮に厳しい部分もBSプレミアムではBShiより情報がよく残るようになっていて、BShiでは度々発生していた大規模な破綻は出にくくなったと考えてよさそうだ。この傾向はもちろんここで比較したフレームに限らず、BSプレミアムの画質は精細になり、かつ安定感も向上と着実な進化を遂げている。
逆に、BShiよりBSプレミアムの方が若干ノイズが多いと感じる映像もあるけれど、鮮明な放送になったことで圧縮でノイズが増えたというより、今までは潰れて見えなかったものが見えるようになったという要素の方が強く影響している気もする。鮮明化=好印象になるとも限らないし放送画質の調整もいろいろと考えた結果なのだろう。
絶賛するような凄さはないけれど個人的には新NHKBS画質は期待以上の出来で、アニメに限らず今後の放送に期待したいところ。
鉄コン筋クリート
局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/04/03
評価:HV1280+
キッズの映画はスルーしているものが多いけれど、BSJAPANでの放送と比較。キッズでは上下太黒帯付きのシネスコサイズでの放送で、BSJAPANと同じマスターが元と考えられる。フジではサイドカットして16:9化したものが放送されたこともあり。
BSJとの分布さほとんどなく、元映像由来と思われるノイズの特徴までよく一致している。BSJより条件が厳しいだけに圧縮劣化はやはりキッズの方が多いけれど、線の荒れもしっかり抑えられていてかなり頑張っている印象。
BSJでは雑な確認しかしていなかったけれど、正確な数字は時間をかけないとわからなさそうなので保留。
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