2013年10月3日木曜日
凪のあすから 1話
局:BSアニマックス
放送日:2013/10/03
制作:P.A.WORKS
評価:HV1280
圧縮劣化も多く周囲が明るくなっているけれど、特に鮮明なカットは少し横長でも大きな円に近い分布になる。少し淡い色合いの絵でも、線もしっかり暗い高コントラストのくっきり画質。グレインノイズの影響で圧縮劣化も少なくないけれど、BSアニマックスで酷く荒れる作品に比べれば落ち着いてい見える方かも
特に前半は非常に情報量の多い背景が遠近関係なく全面にピントがあった状態で奥行きのない絵に見えてしまうカットが気になる。配慮が感じられる自然なバランスのカットもあるけれど、背景と人物を合わせることを放棄したような人物が浮いて見えたり、人と物の前後関係が不自然に見えるカットも多く、ちょっとちぐはぐな印象。
圧縮劣化の影響で線が少し荒れてはっきりしないところが多いけれど、少し崩れ気味でも縦720周期の特徴はしっかり残っていてこれもHV1280。
局:TOKYO MX
放送日:2013/10/02
評価:HV1280
上と同じフレーム。
もっとBSアニマックスっぽい画質になるかと思ったら、意外と今までのMXらしさも残っていて、BSアニマックスより劣化が抑えられ線乱れも少なくジャギの特徴もMXの方がわかりやすく残っている。
ただBSアニマックスより小さい分布になる傾向があり、背景の描写の潰れも目立つ。BSアニマックスで劣化が多く出ているカットを選んで比較するとMXの方がディテールの残っているところも見つかるけれど、以前のMXならもっと絵のディテールも残って緻密な絵になっていただろう。
ノイズ効果の弱いアニメが続いたのでMXの変化の良いところが目立ち悪い要素が露見することもなかったけれど、この作品ではノイズ耐性が高かったMXの面影もなく、はっきり劣化したと思えるくらい荒れた絵になってしまっている。圧縮劣化の量ではまだアニマックスの方が多く安定さではMXの方が上だけど、ディテールの喪失に見合うほど安定している感じもしないし、大差ない劣化画質なら放送も先で情報量の多いBSアニマックスで視聴した方がマシかも?
京騒戯画 0話 #00 予習篇
局:TOKYO MX
放送日:2013/10/02
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/892
#00は配信回の再編集ということで映像としては2011作品と考えていいだろう。テレビアニメとしては次回改めて確認。
ここはかなり大きな分布になっているけれど、効果で一回り小さい分布になる少しソフトな映像の方が多い。コントラストが低くなったところもあるけれど、細くても適度に暗い線が基本の高精細鮮明HV。ソフトなところも特に鮮明なところ比べると甘いというだけで、平均的なHV以上の鮮明映像になっている。
背景の描写や塗りはべた塗りっぽくなく少しざらついているけれど、グレインのようなチラつくノイズはないので、派手に動く割には圧縮劣化も目立たず安定して見える。例によってシーンチェンジでは酷く荒れたフレームもあるけど、全体に落ち着きがない映像なので他作品より気にならないかも?
CM同様縦900に近い特徴は大量にある僅かに900に足りないように見える。きれいにジャギが残っていたCGで作ったコンピュータ画面っぽい絵には縦892のジャギは残っていて、どうも他のカットもこの数字になっているようだ。891は整数で16:9になるけれど1大きく、上下隅とも絵に欠けはないので元は1600x900だった映像が少し切れて1586x892程度が残った状態?
1280x720では正確に縦720になっている映像が圧倒的なのに、HV1280+はバラバラなだけでなく整数で16:9にならない中途半端な特徴の映像が相変わらず多い。
境界の彼方 1話
局:TOKYO MX
放送日:2013/10/02
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5
いつも通りの巨大分布になる精細HV。黒というほど暗い線ではないので、くっきり画質というほどのメリハリはないけれど、適度に暗い線が大半で十分鮮明な緻密映像に見える。
エンコーダの変更で、安定したフレームは過去のMXでは見たことがない情報量の多い緻密な絵になっていて、背景の微妙なざらつきも潰れずに残っている。グレインのようなちらつくノイズがなく、遠近や動きの大きさを表現するためのぼかし効果も多用していることもあって、比較的大きく動くところも圧縮劣化が少ない。
全体では非常に高いレベルの放送画質になっているけれど、無理のしわ寄せでシーンチェンジなどでテレビのNRではごまかせないぼろぼろの破綻フレームが度々発生してしまっている。テレビによって圧縮劣化の見え方は違うので、今回のMXの変化もNRの性能次第で印象が変わるかも。
過去の京アニ作品より若干ジャギ感が軽減したような線になったのか、正確な数字を確認できるフレームがなかなか見つからなかったけれど、今回も縦955.5辺りの京アニ標準フォーマットのままで変化なし。
評価:HVFULL
いつも通りフルHD相当のOPの分布。
効果で少しソフトに仕上げているカットが大半なので、全体がこんな分布になるわけではないけれど、鮮明なカットは上下が枠を超えたようなフルHDらしい巨大分布になる。
細かい描写には縦1080のジャギもはっきり見えるわかりやすいフルHD映像。高解像度でも簡素な作画のアニメも少なくないし、高精細を活かした情報量の多い緻密な映像はやはり凄い。
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
放送日:2013/10/02
制作:ヤマトスタジオ
評価:HV1280+/810
去年のファミ劇で見たところと同じ。
ファミ劇より一回り大きく、四角感のある大きな分布になっている。スカパー旧e2の中でも圧縮劣化が出やすく判定なファミ劇だけど、過去のチェックを振り返ってみると他局より小さい分布になるものが多い。
線の黒いくっきり画質なので、鮮明さはあまり変わらないけれど、TBSの方が圧倒的に安定していて線の乱れも少なくディテールもよく残っている。色にかなり差があり、ファミ劇の方が全体でも少し青みを帯びていて発色も悪いのでTBSの方が鮮やかに見える。
上21, 下22程度の黒帯付きビスタサイズのフォーマットはファミ劇から変わらず、黒帯込みで縦810のHV1280+。
ポケットモンスター ジ・オリジン
局:テレビ東京
放送日:2013/10/02
制作:OLM, Production I.G, XEBEC
EDのクレジットがレポート毎に分かれていけれど特徴異なるカットが複雑に混ざるカオス状態ではなかった、全カット調べるわけにもいかないので混ざっている部分もあるかもしれないけれど、見た範囲ではクレジット通りにきっちり分かれるようだ。
評価:HV1280+/864
一番上はレポート1。フルHDではないところも縦の伸びのよい巨大分布になる。
番宣でのIGっぽいカットは淡い絵がほとんどだったけど、演出効果でそういうところもあっても基本は線もしっかり暗い高コントラストのくっきり画質で、線も細く精細感の強い鮮明映像になっている。
べた塗り気味の絵で荒れて見えるところはほとんどないけれど、ちらつきがわかるくらいのグレイン風ノイズがありほとんど動かないところでも僅かに圧縮劣化で線に乱れが出ていた。
レポート1,は縦864のジャギがしっかり残っていて、元はIGのHV1280+標準の1536x864。スタッフを適当に検索してみるとレポート1はIGが中心で作っている感じ。
評価:HVFULL
レポート2, 3の特に鮮明なフレームは枠を超えるくらい縦の伸びが良い巨大分布になる。縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当の映像。特番でもテレビアニメでは珍しいフルHDは珍しい。
これもグレインっぽいちらつきはあるものの、上のIG画質に比べると若干ノイズ効果が弱いのか、圧縮劣化による線の乱れも少なく高精細でも安定した放送画質になっている。ただ、作画が簡素というところも効いている感じなので、誉めるところでもないかも?
番宣でもフルHDカットはXEBECっぽい映像に見えたけれど、レポート2, 3のスタッフを見るとXEBECの人がいるので、XEBEC製と考えてよさそうだ。
評価:HV1280+/854
レポート4の分布。 レポート1に似た分布になるところが多くジャギの特徴も縦864に近かったので最初は1と同じ?と思ってしまったけれど、4はまったくといっていいほどチラつきがなく、ノイズ効果無し、あるいは非常に弱かったと思える極端なすっきり画質になっていたりと、1とは違う特徴だった。
縦も864より僅かにずれていて854と10小さい。854は整数で16:9にならない中途半端な数字だけど、855は1520x855で16:9なので、元はそのサイズだったものがリサイズで1ピクセル程度欠けた状態なのかな?
854は854x480のスクリーンサイズでは良く見た数字だけど縦解像度では初出。
4のスタッフにOLM関連の人がいるようなので、ここはOLMなのだろう。
結局、3制作がそれぞれ自分スタイルで作ったオムニバスっぽい作品だったオリジン。
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