2011年10月31日月曜日
とらドラ! BD-BOX CM
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/29
評価:SD-p
もう一つCMネタ。
カメラワーク的な動きのあるカットが大半なので安定した映像ではないけれど、小さめの円分布になるところがほとんど。キッズの放送で触れたアプコン処理の話でチェックしたフレームとはまったく異なる傾向で、くっきり感を積極的に無くしたようなはっきりしない絵になっている。
線を比較すると単純な拡大処理で得られる線よりかなり細くなっていて、鮮明に見せるための補正もしっかりやっている。という点でSD-pという評価も適切ではない気もするけれど、横720程度のジャギがわかりやすく残っているところもあるしアプコンはアプコンということで。
何より気になるのは彩度の低下で、キッズの放送の同じ絵のところと比較すると-40%以上淡色化した状態に近い。輝度のバランスはそれほど変わっていないけれど、キッズやテレ東の放送より線の黒浮きが激しく、まるで出来の悪いJC画質のHV映像を見ている気分。
さらに気になるのが背景などの潰れで、キッズの放送と比較しても背景の細かい描写が潰れてのっぺりした絵になってしまっている。CMでは本放送時より劣化が目立つ映像も多いけれど、その手の劣化というより線を細く見せる処理の副作用でディテールが喪失した感じで、むしろ単純なリサイズに近いアプコンの方が上質な絵に見えてしまいそう。実際キッズの映像の方が情報量も多く緻密な絵になっているし、線もしっかり暗くコントラストも十分で格段に鮮明に見える。
AV WATCHの記事のようなくっきりアプコンにするのだろう、と思っていただけにこのCMの画質は意外。CM用の編集の影響でこの質感になった可能性もないとは言えないけれど、オリジナルの雰囲気や色合いを維持しているわけでもないし、評判がよくなりそうな鮮明映像にしているわけでもなく、BDもCM通りだとすると何をしたいのかも謎な画質だ。
ひだまりスケッチ×SP BD&DVD; CM
局:BSフジ
放送日:2011/10/29
評価:HV1280
秋番もあとわずかということで小ネタ。同時間帯に同じCMが流れていたので、BSフジとBS-TBSで比較。ブロックノイズだらけで破綻したフレームでは可哀相なので、劣化の目立たないフレームを選んでます。
上のBSフジの方が少し小さい分布に見えてしまうけれど、BS-TBS大量のノイズの分布に埋もれているだけで、良く見ると中央の明るい部分はBSフジより小さくなっている。圧縮ノイズももちろん皆無ではないけれど、線はもちろん背景などの模様の崩れもなく非常に安定しているBSフジの方がすっきりした分布になっている、と言った方がいいだろう。
平均ビットレートはBSフジの19.3Mbpsに対しBS-TBSは20.8Mbpsと高い数字になっているけれど、ピークで見るとほとんど変わらないけれどBSフジの方が若干高い。ビットレートで画質を語るのは難しいという極端な例だけど、BS-TBSのような極端な低画質局を除けばまったく意味がないわけでもないかな。
局:BS-TBS
放送日:2011/10/29
評価:HV1280
一見、BSフジより大きな円分布に見えるけれど、ノイズだらけのBS-TBS。動きの少ないフレームどころかほぼ静止状態のカットのフレームでも大規模に破綻しているところが多い。線の周辺がブロック化するだけでなく、背景などのディテールも激しく潰れて、1フレームずつ比較してもBS-TBSが全敗状態というくらい常にどこかが崩れている。
1920化も単純に今までも可能だった設定を変えただけなのでは、というくらい進歩のない変化だったけれど、ちゃんとフルHDの映像もあるのでエンコーダ近辺以外のところは新しい機材に変えているのだろうし、この画質も近いうちに終わるのかも?まあ2020年くらいまで変わらなくても驚かないけど。
劇場版 ブレイクブレイド 第一章
局:キッズステーションHD@e2
放送日:2010/10/30
評価:HV1280
初回放送時見落としていたので再放送でチェック。去年のMX, BS11での放送と同じところ。
MXより横の伸びが少し良く、かなり大きな分布になっているけれど、静止画で見比べても何が違うかわからない程度の違いしかなく、ほぼ同等といった感じ。
宣伝目的のMXにあったタイトルの常時表示もなくちゃんと全話放送するという違いの方が画質より価値があるけれど、圧縮劣化も少なめで線の荒れも目立たずキッズの中では安定感のある映像になっている。
かなり大きな分布だけど、縦720のジャギも綺麗に残っていて映画でも最初から16:9のHV1280のパターン。細かい描写には鮮明さを優勢したために少しゆがみが出ているところもあるけれど、ここまで大きな分布になるような鮮明さでも線の乱れはほとんど目立たず処理的には優秀な映像に見える。
2011年10月30日日曜日
ギルティクラウン 1話
局:BSフジ
放送日:2011/10/29
評価:HV1280
これもフジ1話と同じところ。
BSでも小さめのHV分布だけど、フジテレビよりは一回り大きく少し鮮明。ノイズも少なく線も引き締まってすっきりした絵になっている。
元からソフトな上にコントラストも抑え目のはっきりしない映像なので容易に判別できるほどの差は感じないところが多いけれど、細部の特徴だけでなく微妙なディテールも良く残った緻密な映像なので注意して見比べれば違いがわかる環境も多いだろう。
UN-GO 1話
局:BSフジ
放送日:2011/10/29
評価:HV960
フジテレビで見たところと同じ。
それほど差は大きくないけれどBSの方が僅かに大きな分布になっている。
逆に周囲が少し明るくノイズが多い映像になっているけれど、圧縮劣化によるものではなく、元からある非常に弱いグレイン風ノイズがBSではつぶれずによく残っているのに対し、地上波では潰れてしまっただけのようだ。
絵として比較してもフジテレビの方がノイズや線の乱れが目立ちBSの方が安定感も緻密さでも上だけど、フジテレビ劣化後の作品の中では違いがわかりにくい映像かも。
線も太めでしっかり黒いくっきり画質なので鮮明さは十分でも、精細さが弱いbonesらしい画質。縦720に見えるところが多いけれど540程度の特徴も混在していて、960x540→1280x720とリサイズしたような複雑な線の崩れもBSの方が良く残っている。崩れと言ってもジャギ感を軽減する効果になっているので荒れた感じもなく線も滑らかに見え、処理としては悪くない。
これも横方向のリサイズ跡があり横1440経由の映像。
ひだまりスケッチ×SP 前編
局:BS-TBS
放送日:2011/10/29
評価:HV1280
去年の☆☆☆と大差ないか少し大きいくらいの円分布になっているけれど、☆☆☆よりコントラストを抑えたソフトな質感に変わっている。全体に線は黒浮き気味だけど、演出的な効果で黒浮きが激しいカットなどではソフトというよりボケて見えるところも多い。
シャフトでも低コントラスト気味の作品はいくつかあるけれど、ひだまりでは☆☆☆のくっきり画質があっただけに微妙な画質と感じる人も多くなりそう。
明るさのバランス以外は大きく変わったところもなく、縦720のジャギも綺麗に残っていてわかりやすいHV1280。
毎度のパターンなので分布は省略するけれど、アバンはシネスコサイズ絵をサイドカットしたHV960程度の低解像度映像というところも変わらず、冒頭部分は本編よりボケた絵になっている。
他の1920局もアニメに限らずほとんどの映像は横1440経由なので普通の話だけど、1920になっても横1440経由の映像なのは変わらず横方向のリサイズ跡もはっきり残っている。
名探偵コナン 怪盗キッドスペシャル 運命のブルーバースデー
局:日本テレビ
放送日:2011/10/29
評価:HV1280+
大きな円分布の鮮明HVのスペシャル。通常アプコン回もSD-pで縞もなく鮮明さだけは十分しっかり黒い線のすっきりくっきり画質なので、分布の差の割りには見た目の印象はそれほど変わらない環境も多そう?
とはいっても少し四角感の残る分布になるくらいの鮮明映像で、縦横とも1440x810のジャギがはっきり残るHV1280+映像。
夏頃にもHD回があったけれど、ほぼ同じ状態だった。去年のスペシャルも1440x810の特徴があったけれど、その時よりは1440x810に見合う作画になっているように見える。その時調べたOPでは1200x675という変わったサイズの特徴があったけれど、今回はOP, EDも本編同様1440x810に上がっていた。
次回予告はちゃんとフレームで拡大されたSD-pになっていて引き続き通常回はアプコンのようだ。
2011年10月27日木曜日
WORKING'!! 1話
しまじろう ヘソカ
局:BS11
放送日:2011/10/27
評価:HV1280-i(07)
BS11での放送開始に数ヶ月気付かずそのまま1年放置状態だったけれど、HV回に合わせてテレ東と比較しておこう。
わかりやすい縞HV分布はもちろん変わらず似たような分布だけど、僅かながらテレ東の方が横の伸び良い感じ。
絵で見るとフィールド毎のリサイズで荒れた線がBS11の方が潰れが目立つ。比較的太めの線なので縞の影響も気付きにくい映像ということに加え、通常の視聴ではノイズといった方がよい劣化なのでBS11の方が若干すっきりした絵になって見やすいかも?時計表示もないという利点もあり。
追記
BS11 2011/12/08放送回で縞は解消されていたので、HV化後、HV1280-i回は6回だけだったのかも。これ以降にも縞HV回が復活していたりするかもしれないけれど、まあ追跡調査はここまで。
2011年10月23日日曜日
ひだまりスケッチ×SP 番宣
局:BS-TBS
放送日:2011/10/22
評価:HV1280
いつも通りの動画らしい動画のないひだまり番宣で、去年の特別編番宣と大差ない大きめの円分布の普通のシャフト画質。
元絵の特徴も比較的よく残っているけれど、縦720のジャギも綺麗に残っているHV1280。
17日に1920x1080に変わったBS-TBSだけど。1440→1920という変化と、映像のビットレートが18.6Mbpsから 20.9Mbps程度に向上したというスペック面での変化を除くと、BS-TBSらしさそのままの低画質映像で何か変わったのかわからなくらいの違いしか感じない。
色に少し変化があるように見えるけれど、TBSと比較するとBS-TBS色もしっかり健在で、滲みなどの色の劣化も目立つところもまったく変わらず。ビットレートの向上を伴ったことが効いているのか 1920化で劇的に悪化したという感じはないけれど良くなったわけでもない。ビットレートの向上が独立した設定なのか、1920に変更したことで副作用的に向上したのかわからないけれど、1440のままビットレートだけ上げることが可能であったとすれば、その変更の方が画質向上に繋がっただろう。
それでも良くなった要素が皆無というわけでもない。大半の番組は他の1920局同様横1440経由の映像だけど、一部のニュース系番組や王様のブランチなどののスタジオ映像では1920の特徴の残る文字通りのフルHD映像になっているものもあった。他にも提供の文字や時刻表示、ニュース中の株価や天気、スポーツ中継のテロップなど、後から映像に重ねられるデジタル的な要素も1920になっているものが多い。フルHD情報表示があってもスタジオ映像がアプコンというニュースなんてのもあったり、スポーツでも肝心の映像部分や横1440映像になっていたりと、1920化に価値がありそうなフルHD映像は極一部でしかないのだけれど、1920化に意味がある映像もちゃんと存在していた。
今日のアイマス、まよチキ!も横1440経由で今後も変わらないだろうし、ほとんど画質の向上はないか少し低下することもあるくらいなのに、データサイズだけ大きくなった1920化はむしろマイナスの変化という感じがしないでもない?
2011年10月22日土曜日
マクロスF 1話
局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/10/21
評価:SD-ip/486(A)
MXで見たところと同じ。
相変わらず1話はアプコン。局に関係なく徹底して同じ状態ということで、HV版出し惜しみというよりは放送用にHVマスタを作り直す金なんて出したくない、というだけかも?
MXと大差ない分布でも若干ノイズは多め。気になるほどではないけれど、圧縮劣化で周期的な線の劣化が目立つキッズらしいアプコン画質。
途中からHV960化するのも変わらないだろうけど、初期もOPはHV960で、特に横方向のジャギは乱れもなくわかりやすいけれど、縦横とも960x540のジャギが確認できる。EDも途中から960x540に変わるけれど、初期EDは横720のジャギが綺麗に残っているけれど本編のようなアプコン縞はなくSD-p/486の映像。
2011年10月19日水曜日
カラフル
局:WOWOWプライム
放送日:2011/10/17
評価:HV1280+
WOWOWの挙動も少し変わったようなので、局の特徴を見るには向かないタイプの映像かも知れないけれど8月の放送と比較してみる。
非常に大きな円分布で縦横とも伸びがよく横1920マスターでの放送。映画でも黒帯なしの16:9映像もよくあるパターン。
別のフレームだけど、BSフジでの宣伝番組で見たところはこの巨大円分布に比べるとかなり貧相に見え、絵で見ても荒れも目立つ。といっても元映像の品質も異なっているので、局の特徴の比較には向かない。
リサイズでの僅かなゆがみの影響でWOWOWで見ても線の特徴だけに注目すると精度に不安が残るけれど、線周辺のノイズには正確に1600x900の特徴が綺麗に残っている。切りのいい数字なので最初から16:9の1600x900で作ったと考えてよさそうだ。
24pは復活したけれど、この作品はソースが60iらしく8月の放送でも6割程度は60iで処理されていたのに対し、10月では9割程度とほとんどインタレ状態になっているのでフレーム判定が厳しくなって失敗しやすくなったようだ。マスターの品質にも影響されるところなので悪くなったとは言いにくいけれど、圧縮には不利な条件だろう。
ビットレートは8月の20.5Mbps辺りから16.6Mbpsとかなり落ちていた。現状でのWOWOWの上限にも届かないのは、ベタ塗り絵で圧縮に有利だったことが影響しているのかもしれない。ただ、上限まで使っていないからといっても十分安定した映像になっているわけでもなく、動きのある部分はもちろん、シーンチェンジなどでは圧縮劣化が目立つところも少なくない。
局:WOWOW
放送日:2011/08/18
評価:HV1280+
上と同じフレームの分布。ほとんど差がなく、絵で見てもロゴなしでは判別できないくらい似た状態に見える。
全体としては10月放送より安定したところが多いけれど、線の境界が鋭利なくっきり映像という点が圧縮に負担がかかっているのか、8月の放送でもシーンチェンジ直後のフレームを中心にブロック化などの劣化が目立ち、フレームで比較すると10月放送より悪いところも結構見つかる。10月の放送では平均で4Mbps近く低い状態なのにその差を感じられないくらい似たような画質に見えるので十分健闘している印象。この作品は旧WOWOWと相性が悪い映像だった、ということかもしれない。
たまゆら ~hitotose~ 3話
局:tvk
放送日:2011/10/18
評価:SD-ip/486(A)
輝度スケールミスで明るすぎる絵になっているカットが大量に混ざっていて、元々低品質アプコンでギラギラした感じの絵が、さらに不自然に明るく見えるところが多かった3話。
人物などは少し明るさは抑えた色合いになっているので、同じミスのあった他作品に比べ気にならない環境が多いだろう。だからといって間違っていてもいいという話ではないけれど。
一応分布も見ておくと、相変わらずのアプコン画質。
左から、明るすぎるカットの肌と髪の色、それをTVスケールに補正した色、正常と思われるカットの色の比較。ノイズなどの影響で多少の誤差は避けられないけれど補正すると正常なカットの色に十分近似する。よくある単純なミスだろう。
明るい部分の方が気になりやすいので、明るすぎるという表現を使っているけれど、明方向だけでなく暗方向にも溢れていて、暗すぎる部分もあり。
さらに、何か意図があるのかもしれないけれど、新しくなった1,2話収録のBDDVD1巻のCMで今回の3話の映像を使っていたり、どこか雑な仕事という感じのミスが気になる。珍しいことではないけれど、低画質化含め余裕が無くなって追い詰められ気味なのか、とちょっと心配になってくる?
CM中の3話のカットは運がいいのか悪いのか本編の同じところは正常な明るさなので、問題カットがBDでも修正されない可能性は否定できず。まだ先なので杞憂で終わればいいのだけれど。
2011年10月16日日曜日
アドリブアニメ研究所
局:BSフジ
放送日:2011/10/15
評価:HVFULL
内容を聞いただけでも予想できるけれど、ほとんど動画なしで絵を動かすだけのフラッシュ風味のアニメパート。
極端な縦長巨大分布で縦1080のジャギもはっきり見えるフルHD相当の映像。横がばっさり切れていて1920局でも1440経由というのはいつもの通りだけど、逆に1440であったとしても横の伸びがちょっと悪すぎる感じ。といっても1080x1080とか変なサイズになっていたわけでなく、編集などの過程で1920-1440間のリサイズを何度も繰り返すことで横方向の劣化が蓄積されただけだろう。リサイズ品質も悪かったのか、絵で見ても横方向は少し滲んだようにボケている。
魔法少女リリカルなのはA’s 1話
★4:3アニメです
局:tvk
放送日:2011/10/15
評価:4:3-ip/487すたちゃ
MXと同じところ。
MXより少し横の伸びが悪く細かい描写も潰れ気味だけど、ノイズが潰れていたり色ムラが目立たなくなるなどボケの副作用で少しすっきりした絵に見えるところも多い。
MXの2話は縞もほとんどない4:3-pの状態でアプコンとしてはかなり状態のよい状態になっているけれど、EDの文字辺りには縞が出ているところもあり、60iのままのアプコンでも正しいフィールドを組み合わせてフレームを作れるところはフレームで拡大するという賢いアプコン処理になっている。ただ、すたちゃアプコンは放送回によって1話のように縞だらけになってしまったり、ほとんどミスなくちゃんとフレームで拡大できていたりと動作が極端に不安定なところも特徴と言っていいくらい似たパターンも多かった。新作ではもう見ることもない昔話だけど、今後もこの手の再放送で見る機会はありそうだ。
2011年10月15日土曜日
映画 けいおん! CM
局:TBS
放送日:2011/10/14
評価:HVFULL
やり直すまでもないと思ったけれど劣化の目立つBS-TBSだけというのもなんなので、他局でも流れているけれどTBSで再チェック。
BS-TBSで見たところの同じ。
この2局ではあまり差のない分布になることが多いけれどTBSの方が少し横の伸びがよく、絵で見ても細部の特徴がつぶれず良く残っている。それほど動きのないカットだけど、精細映像だけにBS-TBSの悪さが分布にも現れたようだ。圧縮劣化もそれなり出ているけれど、線の乱れも少なく地上波の方が安定しているところや、色の差はいつもの通り。
BSより安定していることもあって線やその周辺のノイズにも縦1080のジャギが残っていて、フルHD相当の映像で間違いなさそう。映画でも黒帯なしの16:9の1920x1080で作っているように見える特徴だけど、仮にオリジナルがそれ以上であったとすれば周囲を切ってリサイズなしで1920x1080にした状態だろう。
大半の劇場版がテレビアニメ同様1280x720で作られているけれど、フルHD相当の作品もちらほら出てきているので映画でも上を目指す流れは続いているようだ。
ラストエグザイル-銀翼のファム- 1話
局:TBS
放送日:2011/10/14
評価:HV1280
特番から特に変わった感じもなく大きな分布。線も少し太めでしっかり黒く、くっきり感十分の鮮明画質になっている。線もそれなりに滑らかに見え気になるような荒さはないけれど、少し鮮明さを欲張った感じで細かい描写などではジャギ感が強い線になっているところが多い。
グラデーションも控えめのベタ塗り感の強いすっきり映像はちょっと懐かしい感じがするけれど、効果多用作品が多い中ではむしろ個性的な画質に見えなくもない。明るい絵なので、環境によってはモスキートノイズも少し気になることはあるかもしれないけれど、動きの割には圧縮劣化もそれほど目立たず安定した映像になっている。
人物が小さいカットなどで絵を縮小して使っているところがあり、線が細くなりすぎて黒浮きが激しくはっきりしない絵になっていて少し違和感がある。良くある話で似た特徴のある作品の方が多いくらいだれど、他のカットが非常に鮮明に見えるために急にはっきりしない絵になるギャップがちょっと気になった。
細かい描写にはわかりやすい縦720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。横1280の特徴も比較的わかりやすく残っていた。
遅れBSを除き秋新番も揃ったけれど、30分枠では1ボンズ、1HV1280+以外すべてHV1280で横並びになるところで、たまゆらがすでに淘汰されていた低画質化SD放送という汚点を残した事件が目立ったくらい。夜アニメという括りに意味があるかどうか微妙だけど、HV1280+作品が1つはあっても2つになったことがない状況が続いている。分業が激しいだけに1~2クール作品ではなかなか1280x720超で全話そろえるのは難しく、現状では業界全体で1作品が限界だったりするのか、なんて考えたくなるくらい。
1280x720の限界に近い鮮明HVが当たり前になって画質の不満は解像度ではなくなっているし、そこにコストを欠ける価値があるのかは微妙な感じもするけれど、1280x720では解像度不足と思えるくらい細い線で描かれる作品も増えているので変化が止まっている感じがするわけでもなく、朝夕の長期アニメではゆっくりと高解像度化は進んでいるのでこれからも変化は続いていきそうだ。
たまゆら ~hitotose~ 2話 & CM
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/14
評価:SD-ip/486(A)
CMと比較、というよりCMでオリジナルHVの状態を確認しておこう。
一応本編中の同じフレームも見ておく。通常-ipでアプコン縞の出ているフレームはチェック対象から外すので、こんな分布にはならないけれど、動きのあるフレームなので、絵の大部分はフィールド毎拡大された状態に近く、SD-iのような上下隅に影のある分布になっている。
縞の出ていないところは、相変わらず輪郭強調の酷い低画質アプコンで分布も1話と大差ない状態。
評価:HV1280
BD&DVDのCMの同じフレーム。
最近は大きな分布の方が普通というくらい鮮明HVが多いので、若干小さい感じの円分布に見えるけれど、適度な太さの十分暗い線で鮮明さは十分。少しソフトな分線も滑らかで見た目の印象もまずまずのすっきりHV画質。
リサイズでの乱れもなく、縦720のジャギも綺麗に残っていてこれもHV1280。何度も繰り返してみるくらい気に入ったとしても、初見でこのクオリティで視聴できないのはがっかりとかいう表現では足りない気分。
輪郭強調軽減の試み(駄作関数なので)
ギラツキ感と細部の色飛びを軽減します。出力は1280x720。
YUY2(またはRGB32)にしないとエラーになります。インタレ解除、縞解消などの後に
tamayura5()
します
tamayura5(true)と書くと処理前処理後フレームを交互に表示
function tamayura5(clip cp, bool "debug") {
debug = default(debug, false)
c=cp.Spline36Resize(1280, 720)
base=c.blur(-0.3)
dk=c.blur(1.58, 1.3).blur(1.4, 0)
lt=c.levels(10, 1, 255, 0, 241)
s1=Layer(base, dk, "darken").blur(0.3)
s2=Layer(s1, lt, "lighten")
return (debug) ? Interleave(c, s2) : s2
}
明るくなっているところを暗くする補正なので
・全体に少し暗くなる
・輪郭強調が軽減されるのでくっきり感も減少
・細部のディテールが潰れる
などの副作用も強く、比較するとかなりソフトに見えるので何もしない方がよいと感じる環境も多いはず。比較しなければ普通のアプコン程度の絵にはなると思うけれど、物足りないときは処理の後に好みの質感に調整して下さい。
5という数字は試行錯誤で何の意味もありません。
Fate/Zero 1話
局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/10/14
評価:HV1280+
MX, tvk, BS11と同じところ。
MX, BS11との分布差もあまりないけれど、キッズは圧縮劣化による線の崩れが顕著に目立ち、安定感では劣っているけれど、背景の微妙なディテールなどはBS11以上に良く残っていて緻密な絵になっている。
オリジナル映像の特徴を良く残しているという点ではキッズ>BS11>MXだけど、その無理が線の崩れを招いている感じ。線の荒れの少なさは逆順になるけれど、BS11はMXと大差ない安定感もありバランスが良さそう?
キッズの線の荒れが普通に見ていてもわかることもあるだろうけど、そこまで酷い絵でもないのでキッズの緻密な映像を楽しむのもありかも?画質より放送順の方が圧倒的な影響力を持つので1~2週遅い時点でキッズで見ようと思う人もほとんどいないだろうけど。
灼眼のシャナIII FINAL 1話
2011年10月14日金曜日
ギルティクラウン 1話
局:フジテレビ
放送日:2011/10/13
評価:HV1280
こちらも少し小さめのHV分布のノイタミナ。線の黒浮きが目立ちどこかはっきりしない絵になっているところも多く、くっきり画質が好きな人が物足りない出来という感じだけど、不自然さを感じるほどでもない。
ソフトな絵なので線も滑らかに見えるけれど、少し輝度ムラが気になるくらい荒れ気味のジャギ感の強い絵で、最初からこの質感を狙ったというよりぼかして誤魔化したように見えてしまう。HV当たり前の時代なので不慣れとかではないだろうし、わかった上でこの画質にしているのだろうけど。
そんな特徴なので、縦720のジャギの特徴もしっかり残っていてこれもHV1280。
UN-GO 1話
局:フジテレビ
放送日:2011/10/13
評価:
比較的線も暗くコントラストの高いbonesらしい画質で十分鮮明に見えるけれど、アプコンより一回り大きい程度の小さな円分布になるところが多いソフトなHV。圧縮ノイズや線の微妙な乱れのあるいつも通りのフジテレビ画質なので、BSではもう少しすっきりした絵になりそう。
潰れ気味でも縦720のジャギも確認でき1280x720経由の映像には見えるものの、細かい描写が不自然につぶれているbonesらしい低画質感のある特徴もあり、960x540→1280x720のリサイズを行ったパターン。と考えたくなるけれど960x540だったと判断できる特徴は見つけられず?付きで追跡調査。
No.6では960x540では表現不可能な描写も多くあったけれど、この作品同様不自然に細部が潰れていたカットが目立った回もあり、まだ完全移行するつもりではないのかも?
追記
正確という表現が使えるほどではないけれど縦540に近いジャギが綺麗に残っているところがあったので?付でなくてもよさそうだ。
2011年10月13日木曜日
gdgd妖精s 1話
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/12
評価:HVFULL
巨大縦長分布の鮮明映像。
番宣同様縦1080のジャギもはっきり残るフルHDの3DCGだけど、キャラの目や口などはテクスチャとして画像を貼り付けた状態なので、顔がアップになると目などにかなり粗いジャギが見えることも多い。程度の差はあっても3DCG作品ではよくあることなので、ここではフルHD相当の映像と言ってしまっていいことにしよう。
3Dでも境界線のある普通のアニメっぽい絵にする映像も多いけれど、これは境界線なしなので、彩度高めということもあって若干色の滲みが気になる。まあ現行のテレビ映像では仕方ないところか。
世界一初恋2 1話
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/12
評価:HV1280
これもtvkと同じところ。
tvkより横の伸びがよく極端な横長分布になっている。線も細く暗くなっているのでMXの方が引き締まった絵になっているけれど、はっきりわかるほどの差になる環境もなさそう。それでもtvkでは細かい描写などが潰れかかっているところもあり、敏感な人であればちょっと緻密な絵になった?と感じるかも。
MXももちろん1期のような問題はなく、淡い感じでも線が極端に黒浮きしているわけでもないので鮮明さも十分。
tvkでは断定できるような特徴が見つからなかったけれど、分布通り縦方向の崩れがあるのでMXもはっきりした特徴が残っているところは少なめ。といっても正確に縦720と判断できるところもあり、これもHV1280。縦720の特徴が崩れているのではなく、崩れた縦720の映像といった感じになっているので、他の横長分布同様720→1080のリサイズが原因ではなく1280x720の段階で既に縦に少し崩れた絵になっていたようだ。
2011年10月12日水曜日
2011年10月11日火曜日
英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION CM
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/10
評価:HV1280
新番も落ち着いてきたのでたまにはOVAのCMも。
大きな分布の鮮明HV。少しジャギ感の残る線になっているけれど荒れた感じもなく見た目の印象は悪くない。ノイズ効果のほとんどないすっきり画質だけど、偏った特徴がなく、いい意味で個性のないHV画質。
コントラストも十分だけど極端なくっきり感はなく、明るさのバランスもいたって普通というか平均的。暗いシーンでもかなり明るい色で表現しているなど全体に視認性が高い映像になっているのは、ゲーム原作というところも多少影響しているのかな?
元絵の解像度の少し高い特徴もよく残っているけれど、細かい描写やノイズには縦720のジャギもしっかり残っていてこれもHV1280。
世界一初恋2 1話
局:tvk
放送日:2011/10/10
評価:HV1280
1期とは若干違う感じはするけれどカットによっては似た様な分布になるところもあり、相変わらず縦の伸びの悪い横長分布で少しソフトなHV。見た目には悪い感じはしないけれど、潰れてしまっているけれどノイズ効果があったようなちらつきがあり、線も圧縮劣化で少し荒れ気味。
1期の白飛び画質から自然な明るさに改善され劇的に見やすくバランスの良い映像になった。マイナスが0になっただけなので評価するという話でもないけれど直ってよかった。
縦方向は分布通り若干荒れ気味で十分な精度で確認できるところが見つからないけれど、線間隔の狭いところには縦720周期のジャギに見えるところもあり、MXのCMでは確信できる特徴も残っていたので、これも引き続きHV1280で間違いないだろう。
未来日記 1話
ストライクウィッチーズ 1話
局:キッズステーションHD@e2
放送日:2011/10/10
評価:SD-ip/486(A)
MX, tvkでは額縁、BS日テレも初期はレタボズームだったけれどアプコン処理のサンプルと言った感じで頻繁に画質が変化するという珍しい作品だった。
ただ、輝度スケールが間違っていて明るすぎる絵になっているカットがかなり混ざっていた。切り捨てはないようなので補正すれば自然な絵になりそうだけど、正常に見えるカットと比較することでどのようなズレになっているのか確認できそうだ(やらないけど)。当時の放送やDVDでどうなっていたか記憶になく不明。
追記
DVDにも同じように輝度異常カットがあった。見落としがあるかもしれないけれど2話は問題なさそう。キッズの放送は提供カードもあり放送マスタっぽいので最初からかな?
2011年10月10日月曜日
ベン・トー 1話
局:tvk
放送日:2011/10/09
評価:HV1280
ちょっと小ぢんまりした円分布で、平均的にはもう少し小さい分布になるところが多いソフトなHV。
細すぎるくらいの線で解像度不足で少し黒浮き気味の線が、ぼかしでさらにはっきりしなくなったくっきり感のない映像。リサイズや線の細さが影響したような、ジャギ感を通り越して破線っぽくなっているところもあり全体にアンバランスな印象。それでも見にくいと感じない程度のコントラストは維持しているところが多いので、くっきり画質が好きな人以外は気になるほどの悪さは感じないかな?
軽微なノイズ効果もある感じですっきり画質ではないけれど、荒れているというほどでもなく、比較的綺麗に縦720のジャギも残っていてこれもHV1280。
ちび☆デビ!
機動戦士ガンダムAGE 1話
2011年10月9日日曜日
ましろ色シンフォニー 1話
局:tvk
放送日:2011/10/08
評価:HV1280
これもMXと同じところ。
いつも通りMXより一回り小さい分布と言っても十分大きな分布。比較的線も太めでしっかり黒いので線が黒浮きもまったく感じないくっきり鮮明映像で、圧縮劣化も比較的少なく安定している。
好みによってはくっきり感が強すぎるくらいのMXよりtvkの方が落ち着いた質感で好印象になることもありそう?
灼眼のシャナIII FINAL 1話
化物語 1話
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/08
評価:HV1280
去年のWOWOWとBDとの比較と合わせて見てみる。
ほとんど差のない分布で、見た目の印象差はほとんどない感じにも見えるけれど、背景の模様などの描写はMXでは大きくつぶれてしまっていて、少しすっきりした絵になっている。今のWOWOWでどうなるかはわからないけれど当時WOWOW画質からするとちょっと物足りない感じがしてしまう。
僅かながら色のにじみも多くなっているけれど、静止画で比較したりしなければ差もわからないくらいで、見ていて気になるような劣化も少なく十分安定して映像で悪くない。
極端に拡大してみないとわからないどーでもいいレベルの話だけど、WOWOWの放送は横1440経由の映像だったこともあり、線の揺らぎの特徴はWOWOWとMXの方が近似していて、余分なリサイズのないBDとは少し違う特徴に異なっていた。
gdgd妖精s 番宣
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/08
評価:HVFULL
3DCG作品だけど大きな分布の高精細映像。どちらかというと簡素な絵だけど、細かい描写には縦1080のジャギが綺麗に残っているフルHD相当の映像。ファイアボールチャーミングの凄いフルHD3D映像もあったけれど、こういう簡素な3DでのフルHD映像は珍しいかも?
WORKING'!! 1話
局:BS11
放送日:2011/10/08
評価:HV1280
先行放送、MXと同じところ。
MXと大差ない分布だけど、先行放送時に比べて少し縦の伸びが良くなっている。というより、この状態の方がオリジナルに近く先行放送時は縦に少し崩れていたと言った方がいいだろう。ノイズも少し減ってすっきりした円に近い分布になっている。
やはり一時期あったBS11の微妙な縦劣化は無くなったように見えるので、この1ヶ月の間に何か変更があったのかもしれない。
僅かにMXより伸びが良いようにも見えるけれど、絵比較するとMXの方が線の乱れが僅かに少なく圧縮劣化も目立たない。情報量が多い映像になるとMXより不安定になるBS11らしさはまだちゃんと残っている感じ?
映画 けいおん! CM
天空のエスカフローネ 1話
局:BS11
放送日:2011/10/08
評価:HV4:3
非常に大きな分布の鮮明映像。グレイン(ほんもの)もしっかり残っているけれど、とても落ちついた質感でほとんど気にならない。コントラストも高めに補正されていて古い映像っぽい感じもなく、これだけの分布になる鮮明さもあってフィルム経由の映像としては十分すぎるくらい優秀に見える。
4:3でサイドパネル分圧縮に有利になるためか、グレインがつぶれて汚い状態になることもなく、圧縮劣化もほとんど目立たずこの手の映像にしてはとても安定している。
グレインの影響でなどでアナログ映像は放送に限らずBDであってもテレシネ解像度の判別が難しく、この作品も映像部分の線に断定できるような特徴は残っていないけれど、比較的鮮明なOPなどの文字部分を見ると、縦1080の特徴も出ていてちゃんと1080p解像度でデジタル化しているようだ。まあ、最近のHDリマスタは心配しなくてもフルHD解像度、あるいはそれ以上で行っているだろうけど。
2011年10月8日土曜日
ラストエグザイル-銀翼のファム- 前夜祭
persona4 the ANIMATION 1話
灼眼のシャナIII FINAL 1話
局:TOKYO MX
放送日:2011/10/07
評価:HV1280
なんとなくこの枠は初回からL字というパターンが多い気がするけれど冒頭からL字でスタート。
番宣より少し大きな分布のすっきり画質シーンも大けれど、それでもまだ少し小ぢんまりした円分布でソフトなHV。
比較的暗い線も多くHVらしい鮮明さが感じられるとこもあるけれど、線の太さがまちまちなのが影響しているのか、演出とは無関係に線の黒浮き具合が大きく異なり見た目の質感が頻繁に変化するところが目立つ。演出としての効果もさらに加わり、全体としてはりJCらしいどこがはっきりしない映像という印象。
ノイズ効果も軽微で線も概ね滑らかで乱れも少なく、縦720のジャギもわかりやすいHV1280。
Fate/Zero 1話
局:BS11
放送日:2011/10/07
評価:HV1280+
MX, tvkと同じところ。
MXとの分布さほとんどなく、強引にシャープフィルタでノイズなどを強調するような無茶なことをしても違いがわからないくらい同等の画質に見える。
それでも静止画を拡大して比較するとBSの方が僅かに線の乱れが多く、MXの方が極僅かながら線も引き締まって見える。つぶれてほとんどわからないけれど、軽微なノイズ効果があったようなちらつきがあり、その扱いの違いがわずかな安定感の差に影響しているのかもしれない。比較的動かないカットが多いので、圧縮劣化も気になるところはなく安定感はBS11でも十分な印象。
これも、いつも通りの横1440経由の映像。
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