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2019年1月8日火曜日

エガオノダイカ 1話

局:WOWOWプライム
放送日:2019/01/04
制作:タツノコプロ
評価:HV1280

適度に暗い線で癖のない高コントラストすっきりくっきり画質。細めの線でも黒浮きが少なく精細感もまずまず。

線の輪郭もなめらかで環境によっては高精細っぽい映像に見えることもありそうだけど、拡大して見ると細めの線には乱れのない縦720の特徴が綺麗に残っていて、今回もHV1280のタツノコプロ。

1920x1080放送のWOWOWでも横方向のりサイズ跡がはっきり残っていて横1440経由ソースでの放送だった。

2018年1月6日土曜日

伊藤潤二『コレクション』 1話

局:WOWOWプライム
放送日:2018/01/05
制作:スタジオディーン
評価:HV1280+/900

WOWOWで劣化が少ないこともあるだろうけど、部分的な演出でなく全体に強くグレイン風ノイズを加えてざらついた絵にした映像は久しぶりに見たかも。

その影響で輪郭が荒れて非常にわかりにくいけれど、サブタイトルの手書き文字の輪郭には縦900のジャギが残っていた。比較的安定した絵のフレームでも断片的ながらディーン標準の873ではなく900の特徴が確認できるので、全体1600x900で作られた映像で間違いなさそう。

長く1552x873が標準だったディーンだけど、ここに来て少し上にシフトしてきたようだ。

横方向のリサイズ跡がしっかり残っていてWOWOWでも横1440経由のソースを使っている。

2017年10月15日日曜日

ロボマスターズ 1話

局:WOWOWプライム
放送日:2017/10/13
制作:ダンデライオン×ゴンゾ
評価:HV1280

彩度抑えめな地味な絵でもコントラストは高く十分鮮明に見える。細かい描写が少なめで精細な印象は弱い。

鮮明さ優先のリサイズで線に注目すると高解像っぽく見える特徴になっているものの1.5倍に拡大した3ピクセル周期の揺らぎが強く残るタイプのHV1280。

1280x720の時点で気にしてもほとんど意味がないけれど、WOWOWでも横方向のリサイズ跡がしっかり残っていて1440経由のソース。

2017年1月8日日曜日

風夏 1話

局:WOWOW
放送日:2017/01/06
制作:ディオメディア
評価:HV1280

1話無料ということで久しぶりにWOWOWで確認。

若干色味のある線でも適度に暗く、癖のないすっきりくっきり画質に見える。

圧縮しやすそうな絵だけどシーンチェンジを中心にそれなりに劣化も見える。横方向のリサイズのないフルHDソースの割り合いが比較的高いWOWOWだけど、このアニメはリサイズ跡がしっかり残っていて1440x1080経由の映像を拡大した放送だった。他局より良いとしても上質な放送画質と言いたくなるような良さは感じないかも。

アニメの映像としては癖のないリサイズで乱れのない縦720の特徴がきれいに残っているわかりやすいHV1280。

2014年1月10日金曜日

レイトン教授と永遠の歌姫



局:TBS
放送日:2014/01/09
制作:P.A.WORKS, OLM Team Kamei
評価:HV1280


今のWOWOWとは異なる画質なので比較してもあまり意味がないけれど、2010年のWOWOWで見たフレームでチェック・・・しようと思ったらTBSはそのシーンがカットされてしまっていたので別のところで比較。

上からTBS, キッズ, WOWOW(2010)の同じフレーム。比較的ソフトなHV画質でどの局も似たような分布になり、絵で見ても鮮明さはほとんど変わらない。


局:キッズステーションHD@旧e2
放送日:2013/12/28
評価:HV1280

先月放送されたキッズの同じフレーム。

当然カットもなく途中でCMも入らないという利点はあるけれど、TBSより少し劣化が増えて安定さでは劣る。それでも荒れて見えるようなところはほとんどなく、比較しなければ十分安定した映像と思えそう。




局:WOWOW
放送日:2010/12/12
評価:HV1280

低ノイズで微妙な描写も潰れず安定した緻密な画質のWOWOW。特に上2局で上下に出ているノイズがほとんど消えている。

圧倒的な高画質だけど、動画で見てはっきり違いがわかるのは他局では派手な動きで圧縮劣化多くでているシーンくらいで、テレビのNRで誤魔化せているのか大半のシーンは似たような画質に見える。

といっても、画質を意識しながら見れば容易に判別できるくらい緻密で安定した映像になっているし、もちろんCMは入らず当時は常時ロゴもなかったので放送としては最高と言っていい状態だった。

2012年6月2日土曜日

アップルシードXIII 1話


局:WOWOWプレミアム
放送日:2012/06/02
評価:HV1280



カットによって特徴も異なるけれど、作画面での問題が深刻で画質視点ではどこを評価したらいいのか困る。

基本は輪郭線を描く3DCGっぽいけれど線の黒さも一定ではなく、さらに輪郭線がないところまであったりと、カットによって作りが違うので見た目の質感も安定しない。作画的にも最初から明るさのバランスが不自然なところが多い上に、効果でさらに悪化させたようなチグハグな映像になってしまっている。
 
ぼかし効果で目立たないところも多いけれど、CGとはいえ2011年作品とは思えないくらいジャギ感の強い絵になっている。おかげで縦横とも1280x720の特徴も非常にわかりやすくこれもHV1280。

作画要素以外の特徴では、ちらつきがわかるくらいのノイズ効果があり、普通に見ていて気になるほどではないけれど圧縮劣化もやや多め。フィルム経由の映像のようなコマ毎の微妙な位置のガタつきを再現する効果とか面倒なこともやっているけれど、この出来ではどんな効果も猫に小判?

WOWOWでは珍しいというほどではないけれど、横1920マスターでの放送だった。

2012年3月17日土曜日

松本零士 オズマ 1話


局:WOWOWプライム
放送日:2012/03/16
評価:HV1280

大きな分布の鮮明HV。線も太めでしっかり黒いくっきり画質だけど少し四角感のある分布になるところが多く、気にならないレベルだけどジャギ感のある線になっている。動きの激しいところでは相応にノイズも出ているけれど、グラデーションなどの効果は使っていてもノイズ効果のないすっきり画質で圧縮劣化は抑えられている印象。

動きの少ないカットでは、どこを見ても縦720のジャギがとてもわかりやすく残っていてこれもHV1280。

横方向のリサイズ跡もあり1440経由の映像だった。

2012年2月18日土曜日

トワノクオン 第一章


局:WOWOWプライム
放送日:2012/02/17
評価:HV1280

MXでは常時タイトル表示付きだったり半分だけだったりと画質以前に落ち着いて視聴できない酷い放送だったけれど、その辺りは気にせず映像部分の差を見ておこう。

MX初回放送時見たフレームと同じところ。僅かながらWOWOWの方が大きな分布で少し鮮明な絵になっていて、拡大して見ると線も少し引き締まっているところが多い。ただ、これもbonesらしいはっきりした線で描かれているところが大半なので動画ではほとんど違いがわからない。さらにすっきり画質でMXでも圧縮劣化が目立つところは少なく見た目の印象差ほとんどない。

地上波でも十分安定して見えるくらいなので、WOWOWではまったく劣化が見えないくらい安定しているかというとそれほどでもなく、大きく動くところやシーンチェンジ辺りではブロックノイズも相応に出ていて平均よりちょっといいくらいの放送画質と言った感じ。

WOWOWでは1920ソースの放送も良く見かけるようになってきたけれど、これは横1440経由の映像だった。

2012年2月3日金曜日

東のエデン 1話


局:BSアニマックス
放送日:2012/02/03
評価:HV1280

フジテレビ初回放送時
と同じところ。

アニマックスの方が少し大きく見えるけれど、圧縮劣化でのノイズの分布が重なって見えているだけで線の輪郭も崩れ気味。

背景の描写などもフジより潰れが目立つ、いつものBSアニマックスらしい微妙画質。



局:フジテレビ
放送日:2009/04/09
評価:HV1280

当時のチェックそのまま。

大きな分布が普通の時代になってしまったので、今の視点で見ると小さいと思ってしまうけれど、ソフトな分ジャギ感のほとんどない滑らかな線に見える。

リサイズでの乱れもほとんどなく、全体に縦720のジャギが綺麗に残っているわかりやすいHV1280。

今のフジテレビとは異なり、圧縮劣化も目立たず細かい描写の潰れも少ない安定した映像だった。戻らないかな・・・



局:WOWOW
放送日:2011/04/29
評価:HV1280

WOWOWも変化があったので今の状態ではないけれど。
去年春のWOWOWの放送も見ておこう。

フジより少し伸びが良く僅かに鮮明でノイズも少ない。微妙な表現も崩れず良く残っていて放送としては非常に安定している優秀な画質。

それでも当時のフジより圧倒的に緻密な絵というわけでもなく、動画では判別困難なくらい当時のフジは健闘していたように見える。

WOWOWでも横1440経由のソースでの放送だった。

2011年10月19日水曜日

カラフル



局:WOWOWプライム
放送日:2011/10/17
評価:HV1280+

WOWOWの挙動も少し変わったようなので、局の特徴を見るには向かないタイプの映像かも知れないけれど8月の放送と比較してみる。

非常に大きな円分布で縦横とも伸びがよく横1920マスターでの放送。映画でも黒帯なしの16:9映像もよくあるパターン。

別のフレームだけど、BSフジでの宣伝番組で見たところはこの巨大円分布に比べるとかなり貧相に見え、絵で見ても荒れも目立つ。といっても元映像の品質も異なっているので、局の特徴の比較には向かない。

リサイズでの僅かなゆがみの影響でWOWOWで見ても線の特徴だけに注目すると精度に不安が残るけれど、線周辺のノイズには正確に1600x900の特徴が綺麗に残っている。切りのいい数字なので最初から16:9の1600x900で作ったと考えてよさそうだ。

24pは復活したけれど、この作品はソースが60iらしく8月の放送でも6割程度は60iで処理されていたのに対し、10月では9割程度とほとんどインタレ状態になっているのでフレーム判定が厳しくなって失敗しやすくなったようだ。マスターの品質にも影響されるところなので悪くなったとは言いにくいけれど、圧縮には不利な条件だろう。

ビットレートは8月の20.5Mbps辺りから16.6Mbpsとかなり落ちていた。現状でのWOWOWの上限にも届かないのは、ベタ塗り絵で圧縮に有利だったことが影響しているのかもしれない。ただ、上限まで使っていないからといっても十分安定した映像になっているわけでもなく、動きのある部分はもちろん、シーンチェンジなどでは圧縮劣化が目立つところも少なくない。




局:WOWOW
放送日:2011/08/18
評価:HV1280+

上と同じフレームの分布。ほとんど差がなく、絵で見てもロゴなしでは判別できないくらい似た状態に見える。

全体としては10月放送より安定したところが多いけれど、線の境界が鋭利なくっきり映像という点が圧縮に負担がかかっているのか、8月の放送でもシーンチェンジ直後のフレームを中心にブロック化などの劣化が目立ち、フレームで比較すると10月放送より悪いところも結構見つかる。10月の放送では平均で4Mbps近く低い状態なのにその差を感じられないくらい似たような画質に見えるので十分健闘している印象。この作品は旧WOWOWと相性が悪い映像だった、ということかもしれない。

2011年10月5日水曜日

いばらの王 -King of Thorn-


局:WOWOW
放送日:2011/08/22
評価:HV1280+

もう一つ、WOWOWの画質変化前後の違いを見てみよう。今回は先に変化前の分布で通常の評価から。

上下21ピクセル幅の黒帯付きビスタサイズ。

横も切れていない巨大分布でWOWOWでもそれほど多くない横1920マスタでの放送。ぼかしを避けていて極端に細い線もしっかり黒く恐ろしく精細で鮮明な超くっきり画質。逆に解像度の限界まで鮮明な絵にしているためにジャギ感の強い線になっているけれど、普通に見て気になることはないだろう。

滑らかな線に見えるように仕上げる作品が多いだけに、どちらかというと古風なHVという感じがする質感だけど、ここまで細かい描写も鮮明な映像も珍しくインパクト十分の凄い画質と言っていいだろう。

軽微なノイズ効果があったようなちらつきはあるもののグレイン風ノイズが見えるところはなく、比較的すっきりした映像になっていて、極端に情報量の多いシーン以外では圧縮ノイズも非常に少なく安定した映像になっているところが多い。

一見フルHD?と思ってしまいそうな細かい描写も多々あるけれど、注意深く見ると線に拡大した特徴もしっかり出ている。ジャギがはっきり残っている映像だけに数えるのも容易で、黒帯込みで1650x928程度のHV1280+映像のようだ。黒帯を除いた絵の範囲は1650x891でほぼ1.85:1になっている。




局:WOWOWプライム
放送日:2011/10/03
評価:HV1280+

変化後の同じフレーム。スペック的にはハルヒと似た変化でビットレートが数Mbps低く60iになっている。

動きの少ないところでは変化後でもほとんど差のない鮮明な映像になっていて大差ない巨大分布になっている。

といってもフレーム毎比較してみると動きの少ないところでもモスキートノイズが以前より常に多く、見ていて気付かないところでは微妙な劣化が起こっている。エンコードはフレーム単位で行うわけではないので、運が悪いと圧縮劣化が目立つフレームが出現することもあり、8月の放送で劣化の大きなフレームを選んで比較すれば今回の放送の方が安定していることもあるけれど、そんなところは極稀で全体で見れば完敗の状態。

それでもこの作品では僅かに線の周囲がわざわざしている感じがする時がたまにある程度で荒れた感じもほとんどなく、地上波レベルの不安定さに慣れた目で見れば現状でも十分安定した放送画質で悪いというほどでもない。




変化の影響が分布でわかるところも比較しておこう。ここは砂の嵐状のノイズが演出的に使われているカットで、上が8月、下が10月の放送。

圧縮の天敵とも言えるノイズだけに8月の放送でもブロックノイズが散見される程度の劣化は見えるけれど、まずまず大きな分布を維持できている。




10月の放送では細かいノイズは圧縮で潰れてしまい、その分中央の分布が小さくなっている。元の映像にあった効果としてのノイズは潰れても、圧縮劣化のノイズは逆に増えている。

変な模様はロゴの成分。上の比較でロゴの影響がないように見えるけれど、この分布はフレーム内の要素すべてを重ね合わせて見ている状態なので、情報の多い上のフレームでは相対的にロゴ成分の分布が暗くなり他の特徴に埋もれてはっきり見えなくなっているだけ。

他局と比べて悪いというほどではないものの、ビットレートが下がるなど圧縮に不利な条件が増えた分、ノイズ効果や精細な絵が動くところなどでは顕著にブロックノイズも増えていて、以前の放送とは思えないほどの安定感はなくなってしまった。

WOWOWに限らずその価値は画質だけにわるわけでもなく、と言うより大半の人にとっては画質の良し悪しはおまけ程度の価値だろうけど、例外的なフジテレビはともかく、ここ数年画質が大幅に向上した局が多かっただけにロゴ追加含めWOWOWの変化はがっかりというよりびっくりだった。

2011年10月4日火曜日

涼宮ハルヒの憂鬱 2話OP


局:WOWOWプライム
放送日:2011/10/02
評価:HV1280+

新番ラッシュで気にしていなかったけれどWOWOWの劣化が話題になっていたので、アニメで比較できる作品は今のところハルヒといばらの王しかないけれど、HDでよく動くというこでハルヒ2話OPから見てみよう。圧縮劣化の比較は画像で比較した方がはるかにわかりやすいけれど環境さえあれば誰でもできるのでここはいつも通り。

劣化の目立つフレームを意図的に選んでいるけれど、下の5月の放送時の同じフレームに比べて中央の分布が極端に小さくなるとともに十字状の影が明るく出ている。この十字はブロックノイズが多いことを、中心の分布が小さいということは線がボケたり崩れて輪郭の甘い絵になったことを示している。このフレームはかなり酷い状態だけど、もちろんここに限らず動きのある部分でのブロックノイズが増えて荒れた絵になっているところが多い。

このOPはフルHDではないけれど、ジャギの特徴は縦は956程度と中途半端な数字ながら非常に精細で、京アニのOPEDだけ高解像度のパターンと同等。

その精細で鮮明な映像がよく動くOPなので5月の放送でも相当量のブロックノイズが出ているけれど、10月の放送では激増といってもいいくらい増えていて、以前のWOWOWからは信じられないくらい不安定になっている。普通に見ていても悪いと感じる人が多いのも納得の低画質。

とはいえ、動きの少ないところや所詮アプコンの本編では劣化が目立つところも少なく、色ロゴを除けば5月放送との印象差はそれほどない。




局:WOWOW
放送日:2011/05/03
評価:HV1280+

5月の放送では劣化も軽微で大きな分布をちゃんと維持できている。情報量が極端に多いところでは10月と大差ない大量のブロックノイズも出ているフレームもないわけではないけれど、全体にWOWOWらしい安定感のある映像だった。

この分布ではわかりにくいけれど、5月、10月いずれも横1440経由の映像で横方向のリサイズ跡が比較的はっきり残っている。もちろんBDはフルHDマスターからリサイズなしで収録されている。


ここではフレームでの比較=結果で見ているのでスペック的な話は意図的に避けているけれど、何が変わったのかをこのOPで比較してみると、
  • 平均ビットレートが20.5Mbps辺りから17.7Mbps程度に落ちている。
  • 瞬間最大ビットレートも以前は24Mbps近くになることも頻繁にあったのに、20Mbps辺りが上限でその近辺でうろうろしている。
  • 瞬間最低ビットレートも15Mbps辺りが下限だったものが、5Mbps以下と極端に低くなる時がある。
  • 24pエンコードがまったく行われず全体が60iになっている。
辺りがデータ的に見えてくる違い。

インタレも影響しているだろうけどこの数Mbpsの差が大きく影響しているようだ。ビットレートをグラフにしてみるとエンコーダは頑張っているけれど、見えない上限に張り付いた感じになっているのに対し、5月の放送は情報量の多いところでは本当の条件の24Mbpsに近づいても張り付く感じにはならず、余裕を持ってデータを捌いている感じに見える。

最低ビットレートが極端に低いというところは悪くなったとは言えず、このOPは画面全体ほぼ真っ白という可逆圧縮しても極端に小さくなってしまうところがあるので、極端に低い状態があっても劣化しているわけではないだろう。触れなくてもいいかなと思ったけれど顕著な差があったので違いの一つとして挙げてみた。

世界一かも?と思えるくらいの放送画質を誇ったWOWOWがこんなことになるなんて・・・

2011年8月16日火曜日

劇場版「空の境界」 第一章 俯瞰風景


局:WOWOW
放送日:2011/08/15
評価:HV1280+


全体に補間の効かないリサイズで線がガタガタになった状態をフィルタで誤魔化したような特徴。ジャギ感の強い線が多いけれど映像自体はかなり高解像度で、暗くなっているもののかなり大きな分布になっている。

背景では精細な描写もあるものの、人物などの線は少し太めでやや黒浮き気味なっていることもあり、ジャギ感の強さも手伝ってあまり高精細に見えないシーンが多い。カットによってはボケ感のあるところもあり高解像度を使いこなせていない印象だけど、シリーズ後半でもジャギ感の強い絵はそれほど変わらないのでこれでも狙った質感なのかな?スタートがこの画質だったのでそれを維持するという選択だっただけもしれないけれど。

TBSの特番では大雑把な数字しかわからなかったけれど、WOWOWの安定感はもちろん絵としてもジャギ感の強いガタガタの線ということもあって分析も容易で、ほぼ正確に1520x855になっている。オリジナルは一回り大きく16:9に切り出した結果偶然この数字になっただけかもしれないけれど、整数で16:9になる組み合わせの一つ。スタッフロールの文字にも縦横とも1920x1080のジャギがはっきり出ているので、これも最初から16:9で作っている可能性が高そう。冒頭の主要スタッフなどの文字は絵と同じ解像度になっているなど、テロップ系の文字のすべてがフルHDというわけでもなかった。

スタッフロールの横1920の特徴は崩れず綺麗に残っていて、分布で見ても1920を維持しているフルHDソースでの放送のようだ。

粗探しをすれば圧縮劣化もわずかにあるけれど放送とは思えないくらいの安定していてWOWOWの放送画質はやっぱり凄い。

2011年1月3日月曜日

ティンカー・ベルと月の石


局:WOWOW
放送日:2010/12/31
評価:HVFULL


WOWOW、というより後半は最近のディズニー3DCG作品が中心になってしまったけれど、WOWOWチェック月間もこれで終わり。

2009年秋公開のディズニー3DCG作品。元は映画ではなくBD&DVDで出たビデオ作品なので黒帯無しの16:9映像。

これも横は切れてしまっているけれど、巨大分布の鮮明HV。縦は余分なりサイズもなく線は乱れもなく非常になめらかで美しい。横も少しボケていても乱れはほとんどなくフルHD制作らしい映像になっている。

それでも映画作品に比べると若干安い感じもする映像でジャギの特徴もはっきり残っているところも多い印象。

ボルト


局:WOWOW
放送日:2010/12/30
評価:HVFULL

アメリカでは2008年公開だけど、日本では2009年8月公開だったディズニー3DCG映画。

見事な巨大分布の鮮明映像。横は切れてしまっていて横1440の状態を経由した映像。

これも上下21ピクセル幅の黒帯付きビスタサイズでの放送。一部だけどCGの映像も日本語に変わっている部分がある。何故か最後のスタッフロールは左右111ピクセル程度、上下92ピクセル幅の中途半端な額縁状態。ここは1.85:1より横長で1.895:1あたりの比率になっているけれど歪んでいるだけかな?

近年のディズニー共通の特徴で、これも黒帯込みで縦1080のジャギが綺麗に残っていて、最初からフルHDで作っているように見える。ジャギ感のほとんどない補間された線なので普通のアニメであればさらに上の高精細映像を縮小したような特徴といえるけれど、CGではアンチエイリアシングで輪郭をなめらかに見せるのが普通なので、その効果によるものと考えた方が無難だろう。

2010年12月30日木曜日

アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの


局:WOWOW
放送日:2010/12/30
評価:HV1280+

少し暗い分布だけど、縦横とも非常に伸びがよい巨大分布の鮮明3DCG作品。上下21ピクセル幅の黒帯付きのビスタサイズ。横の伸びもよく1920を維持した映像だろう。

フルHDと考えたくなるくらいの分布だけど、補間の弱いリサイズで鮮明さを稼いだ感じで、線が荒れ気味で少し粗いジャギも見えてしまっているカットもあり、分布の割りにはそれほど高精細な映像ではない。

標準的なサイズでいうと1440x810より一回り大きいくらいで横は1450前後に見えるものの正確な数字は確認できず精度の低い数字。スタッフロールの文字とその部分にある絵は本編より高精細でフルHDに近いジャギも見えるけれど僅かに拡大した形跡があった。

ダグの特別な1日


局:WOWOW
放送日:2010/12/29
評価:HVFULL

カールじいさんの空飛ぶ家のおまけ的短編。似たような分布で特徴もほぼ同じ黒帯付きビスタサイズの3DCG。ただ、黒帯幅は上下とも20ピクセルで上下1ピクセル分絵の範囲が広い。カールじいさんの方は吹き替え日本語版だったけれど、こちらは字幕での放送。

こちらも分布通り映像は横1440経由で横方向のリサイズの副作用ノイズもはっきり見えるけれど、字幕だけは1920になっている。1440→1920拡大したあとに字幕を入れて放送まで1920を維持という状態。このパターンWOWOWの実写映画にもあった。

冒頭に日本語タイトルの静止画が付け加えらた状態だけど、こちらは本編中のタイトルも英語のまま。その英語のタイトルもやはり黒帯込みで縦1080のジャギが非常に綺麗に残っている。

映画とテレビで別のマスターを作る、ということくらいのこともそれほど大変ではないだろうし、リサイズするよりレンダリングからやり直した方が乱れのない高画質フルHD映像になると思うけれど、逆に映画のような大画面では多少絵を拡大していてもそれに気付く観客がいるのか?、と考えると映画でも最初からテレビ解像度を優先した作りになっていてもおかしくないかも?あれこれ推測しても映画マスターのフレームを細かく分析する機会はないので憶測でしか語れない領域の話。

作品によってはBDのおまけフィルムを調べるくらいのことはできるので、やろうかな~と思っているもののちゃんと調べたことはなかったり。フィルム由来の映像はBDでも荒れ気味で時間をかけても確信できる推測に到達できないので避けてしまいがちなのでありました。

2010年12月29日水曜日

カールじいさんの空飛ぶ家


局:WOWOW
放送日:2010/12/29
評価:HVFULL


縦長巨大分布の鮮明3DCG作品。上下21ピクセル幅の黒帯付きのほぼ1.85:1のビスタサイズ。過度な鮮明さは求めず、ジャギ感がなくなる程度に極僅かソフトに仕上げていることもあって、縦も枠をはみ出すほどの分布にはなっていないけれど、輪郭や線は非常に美しい。横の伸びが悪い通り残念ながら横1440経由の映像のようだ。

2Kの特徴がないかちょっと期待してみたけれど、黒帯込みで1080の特徴が強く綺麗に残っていて、2Kから縮小したような特徴は見出せない。特に日本語版で本編中のタイトルや文字の一部も日本になっているけれど、そのタイトル部分に絵とは異なりまったく揺らぎのないフルHDのジャギが綺麗に残っていて、少なくともこの映像の元となった日本語版は最初から1920x1080の可能性が高そう。

仮に4Kでレンダリングしたものを縮小すれば高解像度の特徴はほとんど見えなくなり、フルHD解像度の特徴が強く出る映像になる。アプコンアニメで横720のジャギがはっきり見えて線がガタガタになるのと同じ理屈で、リサイズアルゴリズムや絵のぼかしをどこまで許容するかでも変わるけれど、無理な縮小では縮小後の解像度のジャギがはっきり見える絵になってしまう。あくまで可能性の話であり、この映像にはものすごい高解像度で作ったような形跡は見当たらない。

2010年12月28日火曜日

くもりときどきミートボール


局:WOWOW
放送日:2010/12/28
評価:HV1280+

CG作品では場所による分布の差が大きいことが多く、これもそんな感じだけど、細かい描写の多いところは見事な巨大分布になる精細なHV映像。軽微なグレイン風ノイズもあるけれど、フィルム経由のようなガタつきはなく効果として加えたものだろう。

上77、下187ピクセル幅の黒帯付きシネスコサイズ。巨大でもフルHDを思わせるような分布ではなく、ジャギの特徴も少し絵を拡大した状態。1ピクセル精度では確認できなかったけれど、縦は黒帯込みで864近辺のもえたんBASARAに近い。横は正方画素であれば1536辺りになるはずだけど1440を経由していることが影響しているのか全体に共通した特徴は見出せず不明。

十分高精細の映像だけど極太黒帯付きシネスコなので絵の部分は縦654程度しかなく、仮に左右を切って16:9で放送した場合HV1280以下の解像度になってしまう。



The END表示後スタッフロール前の主要スタッフ紹介はアニメーションになっているけれど、その部分の分布。こことスタッフロールは黒帯込みで縦1080になっていて上下隅まで伸びた巨大分布になる。横が切れた分布はおなじみの1440経由の映像の特徴。

シネスコという点を除くとテレビアニメでよくある特徴で、オリジナルマスター自体1920x1080のテレビサイズの可能性が高そう。

2010年12月27日月曜日

ATOM


局:WOWOW
放送日:2010/12/27
評価:HVFULL?

3DCGのATOMの映画。

HV1280-iの縞HVのような分布だけれど、フィールド毎のリサイズは無関係で謎の多い奇妙な映像。

アナログ放送のゴーストのような影が縦方向に出ている感じで、絵が縦にブレたように崩れている。ブレた絵と元の絵の差が縞になっていることがこの分布になる理由のようだ。実際にどんな理由で何が起こったのか分からずお手上げ。

上80、下169ピクセル程度の黒帯付きシネスコサイズの映像だけど、こんな分布なのに何故か黒帯込みで正確に縦1080のジャギが綺麗に見えるところが多々ある。1440経由の映像でリサイズの副作用ノイズも出ているけれど、崩れながらも絵のジャギは横1920になっているように見える。最初から黒帯込みで1920x1080のフルHDだったとしか思えない特徴なのに、なぜ縦に奇妙な劣化が起こるのかとても不思議。もしかして意図的な低画質化処理?(言うまでもなく憶測)

この分布なので不適切な処理があったのは間違いないけれど、輪郭線がないのでそれほど気になることもなく、元映像の高精細さもあって見た目の画質はそれほど悪くない。