暑い時期も涼しくて、簡単にできる「ひとつ結び」。
シンプル好きな男性からも、好感を持たれやすい髪型です。
しかし、誰にでもできる髪型なだけに、ちょっとしたことで疲れて見えたり、手抜き風になってしまうことも……。
「結んだだけなのに、なんかオシャレ!」そんなひとつ結びを作るコツ、見ていきましょう。
結ぶだけでも、ベースメイクが必要
ひとつ結びのヘアスタイルが「とりあえず結んだだけ」に見えてしまう大きな原因は、手を加えないすっぴん状態の髪を束ねていること。
髪にもベースメイクが必要です。絶対にやっておきたいのは、スタイリング剤を全体になじませること。
バームやオイルタイプのものがおススメです。ツヤ感やまとまりが出やすく、疲れた印象になりにくいです。
余裕のある人はスタイリング剤の前に髪を巻いておくと、束ねた毛先がかわいくなり、ガーリーな印象になります。毛先を全体的に外巻きに巻くのがおススメです。
さらにまとめた髪の表面に動きが欲しいときは、表面の髪をランダムに細くとり、ねじりながらタテ巻きにした束をいくつか作っておきましょう。
分け目をハッキリつけない
ひとつ結びはシンプルなだけに、分け目がはっきりしているとトップを引き出してもうまく高さが出ず、頭が横に大きい印象に。
疲れた手抜きヘアにも見えやすいです。ジグザクにパーツを取ったり、手ぐしで分け目を隠すようにザックリまとめるのが鉄則です。
センター分けでも横分けでも、それぞれ違ったかわいさが出ますが、ササっと仕上げたい場合は、横わけにしておくとトップの高さが出しやすく、こなれて見えやすいです。
一方、センターで分けてサイドの髪で耳を隠すと、大人っぽい雰囲気に。
同じ長さでも分け方とサイドの髪の処理でかなり印象が変わるので、いろいろ試してみましょう。
結ぶ前にシルエットを整える
ひとつ結びのテクニックでよく見かけるのが「結んだ後に全体を引き出したりほぐして、シルエットを整える」というもの。
アレンジが得意な人はそれでもキレイにできると思いますが、結ぶ前にある程度の形を作っておいたほうが、不慣れな人でもイメージ通りの仕上がりにできることが多いです。
とくに後れ毛は、結んでから引き出そうとすると、引き出す必要のない髪まで引き出してしまったり、全体の形がくずれてしまうことも。
あらかじめおくれ毛を出した状態から、全体を手ぐしでまとめていきます。
後れ毛を出すとかわいくなるのは「こめかみ」「もみあげ」「えり足」の3点です。
この3点を全部出してもいいし、1か所だけでもかわいいので、メイクや髪を結ぶ位置、服のネックラインとバランスを見て決めましょう。
髪全体を手ぐしでまとめたらトップを引き出し、バランスを見てサイドも引き出して、正面から見たときに「◇(ひし形)」に見えるように整えます。
引き出す毛束は、少しづつ細かくするほうがエアリーに見えるし、ベースに巻きを入れていない場合もゆるふわ感が出ます。
あごをあげてしっかり結ぶ
全体の形ができたら、ゴムでしっかり結びます。
このとき、うつむいた状態で髪を束ねてしまうと、首を起こしたときに襟足から耳下にかけてたるみが出てしまいます。
あごをあげるとうなじ部分にたるみが出ず、首が長く見えます。そしてゆるふわスタイルでもくずれは厳禁。
スタイリング直後のかわいさを1日キープするためにも、結び目はしっかり固く結ぶのもポイントです。
整えて完成!
ここまでのプロセスでも十分かわいいですが、余力があれば髪の束を少し取って、ゴムの周りに巻き付けたり、顔周りの後れ毛を巻くと、より完成度がアップ。
顔周りの後れ毛には、バームやワックスをつけて束感を出すと、おくれ毛多めでも疲れて見えません。
こんなに仕込みが必要なの……?と思うかもしれませんが、なれてしまえばすぐできることばかり。
忙しい朝でも、抜け感たっぷりのスタイルを作るコツを、ぜひ試してみてください。
(中野亜希/ライター)
(愛カツ編集部)