愛カツ編集部に寄せられた体験談を漫画にしました。
今回のテーマは「クズ男」。
結婚を前提にお付き合いをしていた彼氏との間に、新しい命を授かった女性。
幸せな新生活に向けて準備を進めていたときに、事件が起きたようです。
「娘を幸せにする」
それこそクズ男と別れ、彼女が下した大きな決断です。
婚約、妊娠、破局……短い期間に、人生の大転換を何度も経験してきました。
これからの母娘の人生は、幸せにあふれた日々になるよう願います。
主人公と同じように、クズ男と遭遇してしまったり、自分一人で解決するには重すぎる悩みを抱えてしまったら……。
たとえ信頼しているとしても、友人や家族には相談できないという人も多いでしょう。
大切な人との関係ほど、現状維持を望んでしまうものです。
そんなときは専門機関やカウンセラーに頼ることもひとつの手段です。
一人で抱え込まず、幸せになれる道を一緒に探しましょう。
作画:なぁ
原案:愛カツ掲示板
編集:愛カツ編集部
【漫画】信じてたのに…同棲中の「無職の彼氏」にクレカ使われた話
新生活に向けて準備中のときの出来事です
「おめでとうございます!」
結婚を前提にお付き合いしていた彼との間に、新しい命を授かりました。
私も彼も、嬉し涙で目を赤くしながら、エコー写真に写った我が子を眺めていました。
ほどなくして、家族で住めるアパート探しを開始。
休日になると、2人で不動産屋さんを訪れて内覧したり、テーブルに物件情報を広げながら、
「間取りすごくいいよ!」
「本当だ!」
と話し合ったりする日々を過ごしていました。
そんなある日、私の部屋に彼氏がスマホを置いて帰ったときのこと。
rrrrr――
「えっ、スマホ忘れて帰っちゃってる。もしかして不動産屋さんからの電話かな?」
そう確信した私は、つい彼のスマホの電話に出てしまいました。
「もしもし」
『いい加減にしてよ!今日は何時に帰ってくるの!』
怒っている女性の声でした。
「えっと……どなたですか?」
女性のため息が聞こえます。
『ちょっと……彼、また浮気してるのね。私、彼と正式にお付き合いしている者です』
何を言ってるの?
私は、頭の中が真っ白になりながらも詳しく話を聞いてみました。
その女性は、彼と15年付き合っていること、3年前から一緒に住んでいること。
さらに、女性関係がだらしない彼は、借金もたくさんある。
今まで全く知らなかった彼の本性を、知りました。
大好きだった彼氏は、とんでもない「クズ男」だったのです。
彼氏に浮気について聞いてみると…
「悪いっっ!スマホ忘れて帰ってた!」
彼氏が慌てて私の部屋に戻ってきました。
「机の上に置いてなかった?」
既に女性との電話を終えていた私は、そのまま彼氏に尋ねてみました。
「ごめん……勝手に電話出ちゃった」
驚く彼氏。
「浮気しているよね?」
「そうだよ」
彼氏はあっさりと浮気を認め、こう続けました。
「お前が悪いんだろう。お前がどうしても付き合いたいって言うから!」
汗をかきながら、私とは視線を合わせない彼氏。
そんなこと言ってないよね。
しつこく私にアタックしてきたのは、間違いなく彼。
全部私のせいにしようとしているんだ。
この人になにを言っても無駄だ。
プツン――
クズ男の浮気発覚後
婚約中だった彼氏の浮気が発覚し、「クズ男」だとわかった直後、私から一方的に連絡先をすべて削除しました。
せっかく素敵な家庭を築けると思ったのに、一人じゃ無理だよ。
お腹にいる赤ちゃんをどうしよう……。
でも、おろすなんてできないし、相談できる人もいない。
一人でなにもできないまま、ただ時間だけが過ぎていきました。
そしてある日、買い物に出かけているときに突然の陣痛。
目の前が真っ暗になり、そのまま倒れてしまいました。
緊急搬送後…
「あれ……ここは……わたし……」
目を覚ますと、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。
おぎゃあああ!おぎゃあああ!
どこからか、別の女の人の声が聞こえてきます。
「あ!お母さん!目が覚めたんですね!よかった!」
あれ、私がお母さん?
「無事に生まれましたよ!」
声の主は、助産師さんでした。
助産師さんは私に、生まれたばかりの赤ちゃんを渡しました。
「元気な女の子ですよ!」
我が子を抱きかかえた瞬間、大粒の涙がとめどなく流れてきました。
ごめんね、ごめんね。
ごめんなさい
あなたのこと、絶対に幸せにするからね!
5年後
5歳になった娘と、2人暮らしをしています。
シングルマザーとしての暮らしは大変なことも多いですが、娘の笑顔のためなら仕事も家事も頑張れそうです。
「今日のお夕飯なんにしよっか~」
「カレーライスがいいっ!んでママのお手伝いするっ」
「ええ!嬉しい!」
娘を抱きかかえようとしながら、こう伝えました。
「ありがとうね、大好きだよ!」
いまは母娘2人、幸せに暮らしています。