2021年10月7日(木)、表参道にて開催された「フェムテックジャパン2021/フェムケアジャパン2021」。
みなさんは「フェムテック」という言葉を知っていますか?
最近耳にする機会も増えましたが、まだ一般の方々にはあまり知られていないでしょう。
より多くの方に「フェムテック」を知ってもらうことを目的に開催された展示会に、オトナの恋カツ編集者・佐藤も参加してきました!
今回は会場の様子を、レポートしていきます。
フェムテックジャパンって?
そもそもフェムテックとは、女性のさまざまな健康課題をテクノロジーで解決するという考え方です。
「Female」と「Technology」を掛け合わせた造語になります。
フェムテックジャパンでは、そんなフェムテックを掲げる企業が一堂に介し、それぞれのサービスやプロダクトを紹介する場となりました。
その他に、著名人を迎えたセミナーも開催。
それでは早速、会場のレポートをしていきたいと思います!
「月経の悩みを解消し、快適な生活・妊活へ」
医療法人 アイブイエフ詠田クリニック院長の詠田 由美さんが、子宮内膜症やピル、ミレーナなど、生理にまつわる話題を、医療の観点からお話していました。
日本では産婦人科の受診率の低さが課題で、詠田さん曰く、「産婦人科への受診自体や、内診に嫌悪感がある女性が多いことが要因」なのだそう。
その結果、最近は子宮内膜症になる女性が増加しています。
また、生理があまりにも重い場合は月経過多や月経困難症などの可能性があるので、我慢せずに受診を検討してほしいとのお話でした。
「生理が重い」の基準に関しては個人差はあるものの、一番経血量が多い2、3日目に多い日用のナプキンでも不都合が出たらと考えてください。
受診の際は、医師に普段どんなナプキンをどれくらい消費しているのかお伝えしたほうが、正しい処方をしやすいとのことです。
さて次は、ブースの方にいきたいと思います!
展示商品のご紹介
今回は、29の企業と団体が参加しました。
そのなかから、編集者の佐藤がとくに印象に残った5つの商品とサービスをランキングで、1位から順にご紹介したいと思います!
1位…ピルモット
「ピルモット」は、21年10月にリリースされたばかりのwebメディアで、16歳から24歳の女性を対象に、独自の病院検索ができるのが特徴です。
医師監修の記事も今後公開されていく予定です。
昔の自分もそうでしたが、周りに女性特有の健康課題を抱えている人は多いものの、その課題に気づいていない女性が大半です。
そんな女性が病院に繋がる情報を安易にゲットする導線があれば……と考えていたので、とくに素敵なサービスだと感じました。
ネットで生理の症状や辛さについて検索したとき、医師監修の安心して読める記事と、病院へのアクセスが一つのサイトにまとまっていれば、悩んでいる女性にとっては助かりますよね。
2位…#SEIRI IN TOKYO
次に気になったのは、「#SEIRI IN TOKYO」。
学生時代に生理に悩んだ女性は多いのではないでしょうか。佐藤もそのうちの一人でした。
「自分の学生時代にこんな取り組みがあれば」と思いピックアップさせていただきました。
このプロジェクトは、都内在住の高校生3年生が立ち上げた「東京都の公共施設のトイレに生理用品を設置してほしい」という署名を集めています。
ブースには発起人の高校生がいらっしゃいました。
生理用品の値段が高い、ナプキンがなくなっても恥ずかしくて親に言えないなどのご自身の経験から、このプロジェクトを立ち上げたそうです。
オンライン署名を行っているそうなので、私もこのあと署名させていただきました。
3位…「comfits」
3位は下着専門店「フランデランジェリー」が開発した吸水ショーツ「comfits」です。
吸水ショーツに興味はあるものの、かわいいものがほしいと思っていた佐藤にとって、非常に魅力的な商品でした。
吸水ショーツは1着5,000円前後のものが多いですが、こちらのショーツは1着2,000円代からと、比較的手ごろです。
まずはお試ししてみたいという方におすすめです。
デザインも「THE 吸水ショーツ」のようなシンプルな感じではなく、レースやTバックなどを取り揃えています。
Tバックはおりもの対策として使用する方が多いのだとか。
今後は一枚で履けるレギンスや、カラーバリエーションも増やしていくとのことで、商品展開が楽しみですね。
4位…ナチュラムーン
4つ目にご紹介するのは、「ナチュラムーン」です。
オーガニックコットンを使用したナプキンの方が体にいいイメージはあったものの、普通のナプキンが冷えの原因になるのは驚きでした。
こちらでは、高分子吸収材を使用しない生理用ナプキンを展示しています。
通常のナプキンだと、経血が吸収材に付着しそのまま付けていると冷えの要因になってしまうそうです。
ナプキンに天然コットンを使用することで、肌への負担を減らすと同時に天然素材でも経血をしっかり吸収します。
写真中央は、サンプルでいただいたオーガニックライナーです。
内部に専用の発熱体が仕込まれています。
身体が冷えやすくなるこれからの季節に、使ってみたいと思います。
5位…タイミングエイド
最後は相模ゴムさんの「タイミングエイド」。
私はまだ妊活は考えてはいないのですが、画期的な商品だと思い5位にランクインさせていただきました。
「相模ゴム」といえば「sagami original」など、コンドームのイメージが強く、お世話になっている方も多いのではないでしょうか。
ここ数年は妊活にも力を入れているようで、セルフシリンジ法キットの「タイミングエイド」を展示されていました。
「タイミングエイド」とは、性行為を伴わずに、セルフで精液を注入できるキットです。
付属の容器に精液を採取し、注射器のようなシリンジで吸引し膣に挿入します。
性行為に嫌悪感がある方や、膣内射精障害、夫婦の生活サイクルの違いで時間を合わせにくい方を対象にしています。
より多くの方に「フェムテック」を
他にも授乳ウェアや布ナプキン、家庭用膣ケア器を展示しているブースなど、さまざまな商品を見れました。
どれも女性の生活をより良くしようと作られたものばかりで、出展者の方々の「多くの方にフェムテックを知ってもらいたい」という思いで溢れていました。
今後も、女性の健康課題を解決するために、フェムテック業界がさらに発展することを願います。
オトナの恋カツは、今辛い思いをしている女性にサービスやプロダクトの情報を届けていきます。
次回の開催は…
2022年春、「フェムテックジャパン2022/フェムケアジャパン2022」が表参道で開催決定!
次回も参加するのが楽しみです。
(佐藤綾/オトナの恋カツ編集者)
(オトナの恋カツ編集部)