夫婦仲が冷めきっているにも関わらず、別れの決断をしない男性っていますよね。
その判断にはどんな理由があるのでしょうか。
今回は、著者が以前探偵をしていた時代に、不倫をした男性に直接聞いたその理由をご紹介。
そこには、離婚を考えたことがある人にしかわからない苦悩の世界がありました……。
世間体の問題
「軽く『離婚したいんだよね』って親に言ったら激怒されてしまいました。
やっぱり孫がかわいいっていうのが大きいらしく、絶対に離婚はするなって頼まれましたね。
会社でもあまり離婚している人はいないので、僕自身の肩身が狭くなるのもあります」(31歳男性/建築)
人はまわりの環境に大きく影響を受けるもの。
「周囲に離婚経験者が多いかどうか」も、本人の意思決定を左右することが多いです。
とくに、同居している親族がいる場合や、地域のコミュニティの人間関係が濃い場合には、なかなか今の環境を変えてまで離婚するのは難しいでしょう。
子供の問題
「嫁とは子供の話題以外の会話もないし、このままずっと家庭内別居の形でいくのもつらいなとは思います。
ただ、離婚して子供が転校することになったり、環境を悪くさせるようなことになったりしたら申し訳ないという気持ちが強いんですよ。
やっぱり親として子供に不自由させたくないですよね」(31歳男性/金融)
子供を片親にさせたくないという理由から離婚にまでは踏み込まない夫婦は多いです。
中には子供が成人し、親権が無くなったら離婚すると決めている夫婦も。
金銭的な問題
「不倫相手の方が好きだし、一緒になれたらいいなとは思いますが……現実的には無理だと思います。
マンションの頭金を嫁の親が出してくれているので、勝手に売れないというのが一番大きいですね。
値上がりしてるならまだしも、買ったときよりかなり下がっているので、その分を補填するほどの根性は俺にはないです」(33歳男性/小売)
不倫が関係していてもしてなくても、マンションの名義が夫婦の共有になっていたり、ローンの返済が沢山残っていたりすると「売れるまで離婚できない」という夫婦は少なくありません。
結婚するとそれに伴って少なくないお金が動いています。
離婚するとなるとお金の取り分や慰謝料など、面倒な手続きが必須で、これが離婚のハードルになっているのです。
最善の選択を!
離婚しないのは、未練があるなどの理由ではなく、なんとも生々しいリアルな理由が多いです。
それだけ結婚というのは重い責任が伴うもの。
ただ相手を好きという気持ちだけで結婚はできないという理由もここにあるんですね。
しかし時間は有限です。人生の中で好きな人と過ごせる時間をできるだけ多くできるように最善の選択をしましょうね!
(上岡史奈/ライター)
(愛カツ編集部)