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局:NHK-E
放送日:2011/01/10
評価:HV1280+
96年公開の劇場版。
フィルム経由のソフトな輪郭の映像で、大きいというほどの分布ではないけれど細かい描写も良く残っていて十分鮮明に見える。グレイン(本物)もうまく潰れていて汚い感じは弱く、HV化後の高精細デジタル映像との印象差もあまりない。上20、下21ピクセル幅の黒帯付きビスタサイズでの放送。
フィルムならではの動きのないカットでもフレーム毎に絵の位置が異なるガタツキがあり、補正もしていないのか、時々ずれの大きいフレームがあって、普通に見ていても気付きやすい。
圧縮劣化もそれほど目立たず、普通に見て荒れた感じはほとんどないけれど、分析視点では都合の悪い細部の劣化は大きくテレシネ解像度はよくわからないけど、細めの線にはフルHDに近い特徴も見えフルHD解像度で処理したように見える。
フィルムのデジタル化は絵が欠けないように少し余白付きで取り込み、それ加工して放送用などのHVマスターにするくらいのことはやってる気もするけれど、圧縮劣化で処理過程を推定できるような特徴が放送はもちろんBDでもはっきり残っていないので大雑把な推測しか出来ないことがほとんど。