1940年の「FANTASIA」から60年後に公開された「FANTASIA 2000」です。
ファンタジア2000には、8曲が収録されています。
1940年のファンタジアと同じ曲は、「魔法使いの弟子」のみです。
ファンタジアの代名詞ともいわれている作品「魔法使いの弟子」は、デジタル方式で再現され、音と映像が鮮やかに復元されました。
- 物語性のあるもの
- これといった物語はないけれど、一連の情景を描いたもの
- ただ純粋に音の構成だけを考えたもの
「音楽を観る」作品として、クラシックとディズニーアートが一体となったイメージを映像化した作品です。
FANTASIA2000 収録作品
各作品の最初と最後に解説(作品紹介)があります。
ミッキーが出てきて、笑わせてくれるところも多くあり、息子(8歳)は大笑いしながら観ていました。
交響曲第5番(ベートーヴェン)
善と悪の対立の物語をシュールな映像で描いています。
ファンタジア2000の最初のこの曲はかなり短い仕上がりとなっています。
まさに序曲ですね。
交響詩 ローマの松(レスピーギ)
巨大なクジラの群れが壮大なスケールで描かれています。
音楽が空に舞い上がるイメージの映像です。
ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュイン)
ニューヨークのマンハッタンを舞台に、人々の日常的な一日が、風刺漫画風に描かれています。
ピアノ協奏曲第2番(ショスタコーヴィチ)
アンデルセン童話「スズの兵隊」を題材とした、スズの兵隊人形とバレリーナ人形の恋を描いた作品です。
動物の謝肉祭(サン サーンス)
フラミンゴの群れに、1個のヨーヨーを与えたらどうなるでしょう?
思わず笑っちゃう作品です。
魔法使いの弟子(デュカ)
60年前の作品と内容は同じですが、音と映像が美しくなっています。
登場人物
- ミッキーマウス(魔法使いの弟子)
- イェンシッド(大魔法使い)
- ほうき
※詳しくは、「ファンタジア」のページをご覧ください。
威風堂々(エルガー)
旧約聖書にも登場する「ノアの方舟(箱舟・箱船)」の主人公がドナルドで描かれている、ユーモアたっぷりの作品です。
最初の曲紹介から大笑いしてしまいますが、威風堂々の壮大な音楽と合わさって、笑いだけでなくエキサイティングな物語となっています。
登場人物
- ドナルドダック
- デイジーダック
火の鳥(ストラヴィンスキー)
ファンタジア2000のフィナーレを飾るこの曲のテーマは、「生と死~再生の物語」です。
登場人物
- オオジカ … 妖精をたすける森の王
- 妖精 … 生命を育てる水の化身
- 火の鳥 … すべてを焼き尽くす火の化身
おまけ(知っトク情報)
- ファンタジア2000の指揮はジェームズ・レヴァイン、演奏はシカゴ交響楽団、案内役はスティーブ・マーティン、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ベット・ミドラー
- ピアノ協奏曲第2番 アレグロ に出てくる道化師の人形のモデルはジャック・ニコルソン
道化師人形は、ジャックニコルソンよりも、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」のフロローに似ている気がします。
ファンタジア2000 予告編【動画】
おすすめ度 ★★★★★
ファンタジアの映像よりもさらに美しくなったこの作品。
しかも、ユーモア度も上がり、幼い息子も大好きでよく観ていました。
私のオススメはなんといっても「威風堂々」です。
なじみ深いドナルドダック・デイジーダックが出演しているだけでなく、数々の動物たち、わかりやすい音楽に、物語性が強いこともあり、笑って観ちゃうときと、泣いちゃうときとそのときの感情によって感じ方が違う不思議な作品なんです。
ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいです。
ファンタジア もチェック
ディズニー映画一覧に戻る ⇒ ディズニー映画一覧「キャラクター主題歌辞典②」