清野のブログ 2010-02-07T03:13:13+09:00 kurukurupaaaa ブログ以上でもブログ以下でもない、もはや「ブログ」としか表現しようのないブログ極まりなきブログ。 要はブログです。 Excite Blog 元・赤い老人んち http://usurabaka.exblog.jp/13672925/ 2010-02-07T00:26:00+09:00 2010-02-07T03:13:13+09:00 2010-02-07T00:26:53+09:00 kurukurupaaaa 街人 <![CDATA[・・・その前に、前回触れた老婆の件。

絶交されてしまった俺は、便箋4枚にも渡る手書きの謝罪文を、
老婆の店の前にそっと置いてきた。
今までの人生で培った国語力と発想力の全て、
そして愛情をも詰め込んだ、濃密な謝罪文を。



それから数日後、老婆から電話がかかってきた。











・・・怒っていなかった。




「手紙を読んで涙が出たの・・この前は酷いこと言ってしまってごめんなさい。
あなたやっぱり良い人だったのね。」




















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絶交一転、仲直り成功。

自分でもうっとりするくらいの出来の謝罪文だったし、
この仲直りは必然といえよう。


おっと、もちろん本気で反省もしてますぜ!



















・・・で、元・赤い老人、現・緑の老人の件。


ひょんな事から、緑の老人宅にお邪魔することになった俺。
駅からそう遠くない、とあるマンションの一室に案内される。


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すぐに室内に招き入れてくれるのかと思いきや、
俺を外に残して、先に一人で入ってしまった。
待つこと2分、再び玄関のドアが開いた。

ガチャ・・

























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うおおお!!
人の顔したバリケード越しに、緑の老人が!!















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「目」をかたどった穴から、得意気にこちらを覗く緑の老人。

どうやらこのバリケードは、しつこい勧誘や、
泥棒を脅かす為に自分でこしらえたものらしい。
器用かつ斬新かつ不気味。





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遠慮なく室内へお邪魔させてもらう。
赤一色、もしくは緑一色の奇抜な部屋を期待したが、
残念ながらごく普通のありがちな部屋だった。



俺「あの、ご主人が赤かった頃の写真とかありませんか?」

緑の老人「うーん・・・じゃあ探してみるから、ちょっと待ってね」

俺の唐突で不躾な申し出に、緑の老人は嫌がることなく親身になって写真を探してくれた。
我ながら、初対面でこのやり取りは「無いな」とは分かっちゃいたけど、
それでもどうしても知りたかったのだから仕方ない。















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あ!

写真を探すご主人付近に、赤かった頃の名残の品物が!

あの赤いベレー帽は、最初に遭遇した時にも被っていた、
いわば赤い老人を象徴する代物である。
あれだけでもう充分な証拠である。

俺「ご主人、もう結構です、納得しました!」

緑の老人「あったあった。これ見てごらん」





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うおおお・・赤え!!!

本邦初公開!
コレが赤かった頃の緑の老人だ!!

こんな恰好で赤羽を歩かれた日にゃ、
そりゃ「誘ってる」と思われても仕方ないですぜ、旦那!


他にも数枚、写真を見せて頂く。

















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サングラスでダンディにキメる、赤い老人。


















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オカマに扮する、赤い老人。
意外とお茶目なところも、あるのですね。





俺「あの・・今見せてもらったこの写真・・」

緑の老人「ん?なあに?」

俺「すごく言いづらいんですけど・・・」

緑の老人「なによ。言ってみなよ」
































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我ながら、初対面でこのやり取りは「無いな」とは分かっちゃいたけど、
それでもどうしても欲しかったのだから仕方ない。
しかも、何ら嫌がることなく、写真をくださった緑の老人。

ブログや漫画で公開することも、快諾して下さった。
なんて理解ある優しい人だろう・・。

頂いた写真、絶対無駄にはしませんからね!!!




















俺「ってゆーか、何で真っ赤な恰好してたんですか?」


緊張も解け、だいぶ打ち解け合ったところで、
長年気になってた核心的なことに迫る。

果たして、その答えは・・・



























緑の老人「赤が、好きだから」



俺「・・・他に理由は?」

緑の老人「別に」


なんと!!赤い老人が赤い恰好をしていた理由は、
赤が好きだったからであった!!!

・・・もう少しトンチの効いた答えを期待したけど、やむをえない。
これも一つの真実だ。真摯に受け止めよう。


俺「緑色になられた理由は?」




























緑の老人「赤に飽きたから」

なんと!!赤い老人が緑の恰好に変化した理由は、
赤に飽きただったからであった!!!

・・・もう少しトンチの効いた答えを期待したけど、やむをえない。
これも一つの真実だ。真摯に受け止めよう。



俺「路上で花屋を売るのは、もうやめられたんですか?」

そして第二の核心、花屋のことについて迫る。
(花屋のくだりは③巻参照)




























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・・・なんということだろう。
この場面で、衝撃の新事実発覚。

「赤い老人」と「赤い花屋」は、まったくの別人だったのだ。


この人は、ただの赤とカラオケと「緑が好きなだけの、
至って普通の人だった。





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長くなっちゃったので、続く。]]>
あの人は今 http://usurabaka.exblog.jp/13476916/ 2010-01-13T16:55:00+09:00 2010-01-13T16:56:47+09:00 2010-01-13T16:55:30+09:00 kurukurupaaaa 先生 <![CDATA[
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『東京都北区赤羽』の主人公といってもいい、この人。
居酒屋“ちから”のマスター。

よく読者の方から「“ちから”の場所を教えて欲しい」との質問を頂きますが、
残念ながらもう“ちから”はこの世に存在しません。
お潰れになられてしまったのです。

ではマスターは今、何をしてるのか?


















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入院しています。

病名は末期の「馬鹿」で、医者も手術の施しようが無いと、諦めています。
今はただ、死を待つだけの日々を静かに送っています。

・・というのは冗談で、内臓の病気で入退院と手術を繰り返す日々を送っております。
まあ、すぐ死ぬような病状でもなさそうだし、
マスターは不死身なのであまり心配していませんが。

写真をご覧頂ければ分かると思いますが、大丈夫です。
大丈夫じゃないけど、大丈夫です。

昔のマスターと大きく変わったことといえば、
服用している薬の副作用で、体内の女性ホルモンが活性化され、
髪が生えてきたことだろうか。ハゲが嘘みたいに治ったのだ。

あと、胸も膨らみだし、性格も女性化し、
「清野さんになら尻の穴を貸しますよ」的な不気味なことを
よく言ってくるようになった。





























全然大丈夫じゃないけど、大丈夫なのです。]]>
新年!! http://usurabaka.exblog.jp/13431196/ 2010-01-07T23:45:00+09:00 2010-01-08T00:32:06+09:00 2010-01-07T23:45:03+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[あけましたか?

あけてませんか?

おめでとうございますか?

おめでとうございませんか?






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昨年末までやる気のなかったサンドウィッチマンのおじさんの
やる気は戻ってきたようですが、俺のやる気は戻ってきておりません。
あやかりたいです。


























年末、予定通り山谷に行って、愉快なホームレスのおじさんたちと
酒盛りしてきました。

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ホームレスの爺さんから、

「これ、お前にやる」

と、1000円札を差し出される。
丁重にお断りしたけど、「いいから、黙って持ってけ」と一喝。

ありがたく頂いたけど、その光景を目にした友人からは
とても笑われた。
ホームレスの方から見ても、俺は哀れな人間のようだ。


あと、夜はドヤに泊まって知らない外国人たちとお酒飲んだりお絵かきして遊んだりした。
とても楽しかったです。






























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来週の土曜(16日)に『東京都北区赤羽』③巻が出ます。
アマゾンにも登録開始されたようです。



今回から3話分ページが増え、
その分本の厚みも増すので、今までよりかは読み応えが
あるんじゃなかなあとニラんでおります。

帯には「『このマンガがすごい』ランクイン!」みたいな煽りが
踊ってますが、ランクインしたといってもベスト50位以内に
滑り込みで入れただけで、帯で堂々と煽れるほどのことでは無いことは
わかっている。
わかっているけど、それでも「このマンガがすごい!」の影響力はすごい!ので、
少しでもあやかりたい所存なのである。


余談だけど元旦の深夜に、あの漫☆画太郎大先生から
こんな感じのメールがくる。

「今何気なくMXテレビを見てたら、ナイトレストランのママが清野さんの漫画を宣伝していました。
赤羽では結構売れてるとママが言ったら、マツコデラックスが爆笑していました。」

・・・今度ナイトレストランに確認しに行ってみようと思う。

























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明日、晴れたら赤羽の路地裏にある、赤ちゃん八百屋にでも行こうかな。
そしてきゅうりでも買おうと思っている。

・・・なんだよ赤ちゃん八百屋って。
























明後日は友人がエレカシのライブに連れてってくれるというので、
今から楽しみだ。
エレカシに関しては、別に彼らが赤羽出身だから好きという訳でなく、
好きになったアーーティストが、たまたま赤羽出身だっただけである。

ちなみに人生初のライブなので、緊張しています。
酔い止め飲んで行こう。























そんなこんなで皆さん今年も僕と僕の漫画と僕のブログと僕をよろしくお願い致します!

<(_ _)>]]>
潜入!謎の「赤羽くのいち屋敷」⑤ http://usurabaka.exblog.jp/13293467/ 2009-12-22T01:43:00+09:00 2009-12-23T01:56:35+09:00 2009-12-22T01:43:17+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[
忍者の正体はババアであり、
忍者の恰好はババアであることを隠す為のものであった・・・



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その後も、俺の隣でタバコをくゆらすババア。









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煙を吸う際、熱でタバコの先端が赤くなるが、
その度にババアのババアたる顔が暗闇に浮かび上がった。




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タバコを吸い終わると、ババアはトイレへ行く為、席を立った。

タバコ吸うわ、トイレ行くわ、接客業として完全に失格である。
しかし、忍者としては合格なのかもしれない。











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ここで気になるのは、隣の部屋の赤澤氏。
カーテンの向こうは、どういう状況になっているのだろう?
果たして彼は、無事なのだろうか・・?




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心配になった俺は、恐る恐るカーテンの隙間から
様子を伺うことにした。






















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超盛り上がってた。


頭巾を脱ぎ、素顔を晒してるババアに、赤い仮面をつけてる赤澤氏。
完全に立場を逆転させた上で、世間話に花を咲かせていた・・・

この赤澤という男、町の老人をダマす・・いや、
町の老人の心を開かせる技術といったら、俺などの数段上をいく。
一時期、それで飯を食ってたほどだ。

俺も負けてはいられないぞ!




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10分後、ババアがトイレから戻ってきた。
時間から察するに、生理かウンコと思われる。
生理はとっくに上がっていると思われるので、ウンコと思われる。

今度は、ババアの方から話を振ってきた。

ババア「わたし、一人身で寂しくてさ、どっかにいい男いないかしらねえ?」

俺「僕、男友達多いんで、良ければ紹介しますよ。どういった男性がタイプなんですか?」

ババア「わたし、年下がいいわあ~」

俺「具体的にいくつくらいの男性がいいんですか?」

ババア「う~ん・・・」









ババア「65歳くらいかなあ~」




「年下の男がいい」=「65歳以上の男がいい」=「ババアは65歳以上」

こういう方程式が成立する。

さっきは俺の2つ上って言ってたのに、
ここまでサバ読まれると、もはや気持ちが良い。

と、ここまでは良い流れでババアと雑談できていたのだが、
俺のふとした失言で、ババアとの関係に亀裂を生じさせてしまうことになる。




























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俺は、居酒屋とかスナックで居合わせた年長者の女性に対し、
親しみを込めて「お母さん」と呼ぶことがあるのだが、
いつもの癖で、ついババアをお母さん扱いしてしまったのだ・・・

さきほど「年下(65歳)の男が好き」とボロを出してしまったババアだが、
ボロを出したことに気づいていないので、まだ「31歳」という設定に
なっている。

当然、ババアは怒り始めた。



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俺の失言を耳にしたのか、カーテン越しに赤澤氏の噴き出す声が聞こえてきた。


やばい・・話題を逸らして一刻も早くババアの怒りを
沈めないと・・!














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しかし、もはやグダグダだった・・・・



















そんなこんなで時間切れ。
俺と赤澤氏は、くのいち屋敷を後にした。

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若い肉感的美女からの素敵な性的サービスを望み入店した、
そこらの男性客なら「ボッタくられた!」と幻滅しながら店を出るであろう。














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しかし俺と赤澤氏は、こういう、まったくオチの読めない
不気味かつ滑稽な出来事をを期待して入ったので、
うっとりしながら店を出た。

期待以上の大満足である。




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くのいち屋敷から満足げな表情を浮かべて出てきた俺たちを見て、
周囲の怖そうなキャッチたちが、どよめいたのが印象的だった。

やはりくのいち屋敷は、赤羽の風俗街の中でも、
相当浮いた店だったようだ。




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ひとつ気になるのは、入り口の張り紙に記されていた、「大奥大回転コース」。

一体どんなコースなのだろう?

一番安い体験入門コースの5000円に、プラス3000円で本番行為ができてしまう。

つまり、ババア一人8000円。

で、赤澤氏が担当のババアから聞き出した情報によると、
くのいち屋敷に在籍してる女性は、あのババア二人だけとのこと。

ババア二人つけて、3人でエンジョイしたとしても16000円という計算になる。
それに更に1万円もプラスするコースって一体・・・・









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ババアに木刀で半殺しにされる・・・そんなコースが脳裏をよぎった。









ちなみにくのいち屋敷は、































































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それから数ヵ月後にドロンしてしまった。]]>
潜入!謎の「赤羽くのいち屋敷」④ http://usurabaka.exblog.jp/13236070/ 2009-12-15T00:52:00+09:00 2009-12-15T01:11:27+09:00 2009-12-15T00:52:26+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[ご無沙汰しております。

続きものを書いておいて放置する、最低の人間こと清野こと愚民こと清野です。

R25のWebの1コーナーの連載のイラストを担当させてもらうことになりましたので、
せっかくなので見てください。
毎週サラリーマンのイラストを、頑張って描くぞ!

あと『東京都北区赤羽』③巻が、来月16日に出ます。
今回から3話増量するので、若干本も厚くなります。
細かい部分までこだわって作ったので、ご期待くだされば幸いです。



・・で、本題のくのいち屋敷の続きの件ですが、
大変申し訳ありません!!
実はまだ出来ていません・・!!!

出来てはいないのですが、イラストの下書きだけ出来ているのです。

あとは、これに色を塗って、文章を書けば更新できるのですが、
その作業に裂ける時間が、なかなか取れないのです・・。

かといって放置しすぎるのもどうかと思うので、
一先ず、イラストの下書きだけ公開してしまおうと思います。

着色と文章は後ほど必ず付け足しますので、
それまでイラストの下書きでストーリーを察して頂ければと思います。
























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すみませんでした・・

次はちゃんとやります]]>
潜入!謎の「赤羽くのいち屋敷」③ http://usurabaka.exblog.jp/13103066/ 2009-11-30T04:11:00+09:00 2009-11-30T04:48:12+09:00 2009-11-30T04:11:34+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[
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「よくいらしてくれたでござる」

わざとらしい「ござる」言葉を駆使する不気味な女忍者は、
俺の隣に座ると、ビールを注いで持て成してくれた。

一体この女は、どんな顔をした、何歳くらいの女なのだろう?


どうにかして素顔を見てやろうと思ったけど、
店内は暗い上に、全身黒ずくめ。

まったくもって分からなかった。










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派手なアイマスクを勧められたけど、
丁重にお断りさせて頂いた。

なぜなら、付ける理由がなかったからだ。


































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その言葉は唐突だった。

「えっ?パンツを脱いでどうするつもりなんですか!?」
「ってゆーかここ、どういうお店なんですか!?」

俺は事情をまったく知らない体で、
女忍者に疑問をぶつけてみた。

「口でしてあげるから、早く脱ぐでござる」

・・・どうやらここは、ピンサロのようだ。

「すいません、そういう店だと知りませんでした!
キャバクラ的なものかと思いまして・・なので今日はお話中心でお願いします!」


「ほら!時間ないから早く脱ぐでござる!」




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女忍者は俺の言葉に耳を貸さず、積極的に服を脱がそうとしてくる。
そして耳元でこう呟いてきた。


「あと3千円プラスで、スゴイことできるわよ」

・・・スゴイこと。

それがどうスゴイのか、具体的には教えてくれなかったけど、
まあこの流れから察するに、多分恐らく本番行為のこと、
専門用語でいうところの「おせっくす」のことだろう。


「いや、結構です!お話、、お話をしましょう!!」






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何を言っても聞く耳持たずで
しつこく服を脱がそうとしてくる女忍者。
こんな強引な店は初めてだ。




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彼女の暴挙を止めるには、
さすがの俺も忍法を使うしかない。

この状況で俺が使える忍法は、ただ一つ・・・





































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忍法「金」である。



「性的なサービスは結構なので、ちょっと話を聞かせてもらえませんか?」


「・・・」

金を前にし、沈黙する女忍者。

金とはいっても2千円なので、
この程度では動じないか・・・・
















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動じた!


















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2千円を懐にしまいこむと、
女忍者は急におとなしくなった。

そして俺のお望み通り、「お話」をしてくれた。

以下女忍者とのやり取りを、会話形式で再現。



俺「失礼ですが、年きいてもいいですか?」

女忍者「あなたいくつよ?」

俺「29です」

女忍者「あなたの2つ上、ってとこね」


・・・ということは、31歳というこということか。
同世代じゃん。


俺「ビックリマンシール集めてました?」

女忍者「は?ビックリ?いつビックリしたの?」

俺「・・いや、なんでもないです!あー、そうだ!お姉さんの顔見たいですよ、顔!」

女忍者「わたし、恥ずかしがり屋さんなの。だからダ~メ!」



どうでもいいけど、先ほどまでの「ござる」言葉がいつの間にか消えて、
完全にタメグチになっている。



俺「赤羽のここ以外の風俗店ってどうなんですかね?
 ぼったくりの店とか変な店とかあるんですかね?」

女忍者「他の店のことなんて、全然知らないわよ」

俺「そうですよね、すみません・・・」









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勝手に吸ってもいいのに、タバコの受動喫煙を気遣ってか、
わざわざ俺に承諾を得てくれた女忍者。

意外と優しいところもあるジャン。





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タバコに火をつける為、顔を覆う布を上げたけど、
残念ながら暗くて顔は見えなかった・・・。

こんなに至近距離で素顔をさらしているというのに
見えないだなんて、すごくもどかしい・・・畜生。










と思ったその時!!!!







































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ライターを点火したほんの一瞬、
炎と共に見たことも無い数のシワが浮き上がった!

形容するならば、“星の数ほどのシワ”といったところか。

もはや完全なるババア。
警察からババア罪で逮捕されてもおかしくないレベルの、
ババア極まりなきババアである。



そしてシワを見た時、この店のカラクリを理解した。

店内が真っ暗な上に、忍者の恰好をさせて顔を隠しているのは、
客に顔を見せない為・・つまり、ババアだということを隠す為である。


なんて店だ!!!





































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つづくの術
(なるべく次で終わらせたい)]]>
潜入!謎の「赤羽くのいち屋敷」② http://usurabaka.exblog.jp/12964639/ 2009-11-15T16:59:00+09:00 2009-11-16T01:09:49+09:00 2009-11-15T16:59:06+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[こんにちは。「屁」こと、清野です。
続きものを書いておいて、2週間も放置してしまいました。



突然ですが自慢話が二つあります。

①先日、『東京都北区赤羽』を朝日新聞で
取り上げて頂きました。
しかも結構大きく載せてもらえて嬉しかったけど恥ずかしかったけど
結局のところ嬉しかったです。

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素敵な記事を書いて下さった宇佐美記者、
有り難う御座いました!



②コメントでもご指摘下さった方もいましたが、
『バカ男子』がテレビブロスが主催するコミックアワード2009で
コミックエッセイ部門1位を頂くことができました。
テレビブロスさん、編集黛さん、有り難う御座いました!

・・・と、一見順調なように思えますが、
どちらの本も特別売れてる訳ではなく、
依然パッとしない状況が続いていることだけは確か。
もっと金が欲しい。あと権力と、土地も。























・・・くのいち屋敷に話を戻します。

人生初の風俗体験。(昔SPAの取材でゲイの発展場には行ったことあるけど)

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真っ暗な店内を進む、俺と赤澤氏。


・・と、これでは「潜入取材」という名目で
普通に風俗遊びを嗜むつもりだと勘違いされてしまうかもしれないが、
その辺は赤澤氏と事前に作戦会議済みである。
俺も赤澤氏も大変真面目なので、風俗でケベースなことは
するつもりないのである。

そんな俺たちの計画は以下の通り。

①老若男女、どんな相手が出てきても、プレイはしない
②プレイ時間中に、一つでも多くの赤羽の風俗にまつわる情報を入手する
③いざとなったらキチガイのフリをして奇声を上げて逃げる

こんな感じ。

なるべく汚れずに、なにより無事で帰ることが最優先である。


















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暗い店内の先には、スーツ姿のおっさんが、何食わぬ顔して座ってた。
風俗の店員というより、どこにでもいる普通の会社員のおっさんといった風体。

おっさん「あ、いらっしゃい。どちらのコースにします?」

俺たち「ここはどういったサービスをしてくれるお店なんですか?」

おっさん「・・・・・」

俺たち「ここはどういったサービスをしてくれるお店なんですか?」

おっさん「体験入門コースと通常コースと忍者MSソフトコースと
    大奥大回転のコースがあります」

俺たち「・・・・」

おっさん「・・・・」


サービス内容には一切触れず、コース内容だけを淡々と説明し、沈黙するおっさん。
ますます怪しい。ぼったくられる可能性大。
ここで引き下がった方が賢明かもしれない。


俺たち「体験入門コースでお願いしますー」


当然のことながら、ここまで来て引き下がれないので、
一番安い体験入門コースをお願いすることにした。

なけなしの5千円を先払いし、何度も「追加料金は無いですね!?」
と念を押した俺たちは、おっさんにいざなわれるまま暗い店内に案内された。

暗~い店内。

唯一の明かりは、奥の方のトイレから漏れる、
頼りない青白い明かりだけである。
一体店内がどれほどの広さなのかすら不明である。


























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俺と赤澤氏は、カーテンで仕切られた個室に、
別々に案内された。


おっさん「ここでお酒を飲みながら、しばしお待ちください」

俺「このお酒、追加料金取りませんよね!?」

おっさん「取りません取りません」



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おっさんの言葉を信じ(つつも一応録音はしておいた)、ビールを飲みながら待つ。
カーテン一枚隔てたすぐ隣に赤澤氏はいるけど、
お互い会話をしようとはしなかった。

なぜなら、先に話しかけるという行為は、
相手よりビビってる証、つまり「負け」を
意味するからだ。

本当はどちらもビビリまくっていたけれど、
強がり兼意地っ張りな俺たちは、ただただ沈黙を
突き通し、状況が動くのを待った。

とその時!!




















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カーテンの向こうから、女人の声が!!



ガラララ・・・


ゆっくり開くカーテンの先にいたのは・・・























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忍者だ!
























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つづくでござる!]]>
潜入!謎の「赤羽くのいち屋敷」 http://usurabaka.exblog.jp/12817097/ 2009-11-02T04:29:00+09:00 2009-11-02T04:33:37+09:00 2009-11-02T04:29:56+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[
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おっぱいパブ嬢の回でも触れたけど、
赤羽の風俗街はベールに包まれまくっている。


http://usurabaka.exblog.jp/12007734/
http://usurabaka.exblog.jp/12050783/


包んだベールを更にべールで包み、
更にそのベールをべールで3回くらい包んだ後、
さらにもう21回くらいベールで包んだくらい謎なのである。

そんなベールまみれの風俗街の一角に、
一際異彩を放つ店が、かつて存在した。



































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それが「赤羽くのいち屋敷」。






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入り口には無造作な感じで張り紙が貼られており、
そこには謎めいたコース説明が記されていた。


どうやら、忍者をテーマにした風俗系のお店のようだが、
この張り紙だけでは、サービス内容は一切不明である。





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恐る恐る中を覗いてみたけれど、真っ暗で何も見えない。
シーンと静まり返っており、人の気配も一切しない。
隠れ身の術を使って、従業員も客も、隠れているのだろうか・・?


嗚呼、気になる。

他の風俗系の店はそこまで気にならないけれど、
この「くのいち屋敷」だけはとても気になる。

この暗い店内で、一体どんなサービスが行われるというのだろうか・・・?

いっそのこと、入ってくれようか・・・。





































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無理。


こんな所、好奇心だけで入れる物件ではない。






・・・この日は逃げ帰ったものの、やはり気になって仕方がない。
もしこのままあの店が潰れてしまったら、俺は一生後悔するだろう。
潰れてしまったら最後、永遠にどんな店なのか知ることができなくなるから。

でも一人で入る勇気はない。

どうしよう・・・






























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そこで、赤羽での飲み仲間、赤澤氏を誘うことにした。

赤澤氏とは5年程前、居酒屋「ちから」で偶然知り合って
意気投合して以来、ちょくちょく赤羽で飲み合う仲になったのだ。

出会いの経緯は『東京都北区赤羽』②巻を参照してほしいが、
とにかく、こういう未知なる怪しい物件に潜入する際には、
この上なく頼もしいパートナーなのである。


「あ、もしもし赤澤さん?明日『赤羽くのいち屋敷』っていう店に一緒に行きません?
風俗街にある怪しい店で、ぼったくられる可能性もありますけど。」


「いっすよー、軽く行っちゃいますか。」


大抵の人間なら有無を言わさず即断るであろうこんな誘いを、
有無を言わさず即OK。

さすが赤澤氏である。


























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つづく。]]>
ブログ本、出ます http://usurabaka.exblog.jp/12571230/ 2009-10-09T05:49:00+09:00 2009-10-09T06:16:23+09:00 2009-10-09T05:49:04+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[
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イーストプレスから。

10月22日か23日に。

文章とイラストを織り交ぜた、
もはやブログ本としかいいようのないブログ本。


実はブログの書籍化については、
このブログを設置して割と間もない頃に、
割と複数の出版社からお話を頂いたのだが、
一番最初に名乗りを上げて下さったイーストプレスと
やらせたもらうことに決めたのだ。

決めたものの、その後、紆余曲折あり、
こんなにも時間がかかってしまった。

途中二回ほど面倒くさくなり、挫折も三回ほどし、
サジを投げてトンズラここうかとも思ったりしたけれど、
出来上がったモノを見て、やっぱやってよかったなあと、
イーストプレスで良かったなあと、切に思いました。

担当さんも、デザイナーさんも、素晴らしい仕事をしてくださいました。




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中身は、小、中、高校時代のバカエピソード&トラウマに的を絞り、
ブログ公開時の文章に加筆修正を加え、
イラストに関しては全て新たに描き直しました。(時間かかりまくり)

また、ブログ未公開のバカエピソードもあり。

当時の秘蔵バカ写真も複数掲載。


帯の推薦文は、あの都築響一さんに頂きました。


オールカラー。


200ページ。


でも値段は1200円!


発行部数は、なんと「東京都北区赤羽」の半分!



キョキョー!!



近日中にアマゾンに登録されるとかされないとか。



また追って報告しますので、よろしくお願いします。





























<(_ _)>]]>
最近気づいたこと http://usurabaka.exblog.jp/12417789/ 2009-09-23T01:49:57+09:00 2009-09-23T01:50:05+09:00 2009-09-23T01:50:05+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[
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パブエンドレスに、










































































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エンドが訪れた模様。
































以上。]]>
おっぱい③ http://usurabaka.exblog.jp/12132399/ 2009-08-15T05:20:00+09:00 2009-08-15T05:54:45+09:00 2009-08-15T05:20:50+09:00 kurukurupaaaa 街人 <![CDATA[
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泥酔状態で、こんな名文句を
サラリと書き上げた「あいは」嬢。







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人の金だと思って、遠慮なく何杯もお酒を飲む「あいは」嬢。

そんな「あいは」嬢を見て、俺はこう思った。

































「この女、いつか漫画のネタになるかも」



まだどうなるかわからないけど、
その時は写真をモザイク無しでバンバン使いたいので、
一応許可を取っておく必要性がある。


自分が赤羽の漫画を描いている旨を説明し、
機会があったら是非漫画に使わせて頂けないものか
お願いしてみた。

・・・しかし、彼女の職業は、日陰のおっぱいパブ嬢。
進んで顔を出したがる人がいる業種とは思えない。











































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なんと、快諾。

写真も自由に使ってよいとのこと。


でも、口約束だけでは不安なので、一筆念書をお願いすることにした。


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言われるがままにスラスラと念書を書く「あいは」嬢。
・・・本当にいいのだろうか?


仮に、彼女の勤めるおっぱいパブ店の名を晒すことによって、それが少しでも宣伝になり、
指名客にも繋がり、現在の売り上げNO4からNO1に登りつめてやろうという
魂胆があるならまだわかる。


しかし、彼女の漫画に出る条件は一つ「店名を出さないこと」。


ただの物好きであろうか?
それとも、頭がおかしいだけであろうか?



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彼女の書いた念書を見て、またもや驚かされる。



























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「私あいは 清野さんのマンガに全面協力します M田Y江」





なんと、文末に本名でのサインが・・・!!
源氏名の「あいは」で全然問題ないのに、自ら進んで本名を書いてくるとは・・・


「こういうことは、ちゃんと書かなきゃ駄目でしょう?」

そう呟いて「あいは」嬢は微笑んだ。




・・・この女、何なんだろう?

実はすごく純粋で良い子なのではないだろうか。
だんだんそう思えてきた。





























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何故だかよくわからないが、先程からしきりに「あいは」嬢が、
「キャバクラに行こう」と誘ってくる。
女がキャバクラに行きたがるなんて、少し妙ではあるまいか。



良い子と思った直後に、ある言葉が脳裏に浮かんできた。




















































情はあるけど










































ぼったくる町





















































赤羽









・・・・俺たちに酒をおごらすのは、ほんの序章で、本当の狙いは
提携する別のキャバクラに連れて行って、そこで思う存分に金をふんだくる為に
俺たちに声をかけたのではあるまいか。

漫画出演快諾という「情」を見せた後に、悪徳キャバクラで
心行くまで俺たちをぼったくろうとしているのではあるまいか。




そんな疑念に駆られたので、帰ることにした。






























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店を出るなり、奇声を上げ始める「あいは」嬢。


































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閑散とした深夜の商店街で、寝転がる「あいは」嬢。

























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その後「あいは」嬢は、俺たちと別れの挨拶も交わさぬまま、
別のおじさんを捕まえて、夜の赤羽の町に消えていった・・・







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あのおじさん、ぼったくられなきゃいいけど・・・・。











































余談。
































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終始絶句気味だった『東京都北区赤羽』担当石井氏。

この時、彼は編集者になって一ヶ月目の、希望に胸躍らせる新人であった。

それがイキナリこんな訳のわからない漫画の担当に就かされた挙句、
訳のわからない町に呼び出された挙句、訳のわからないおっぱいパブ嬢に絡まれた挙句、
終電も逃す羽目に。


しかもこの翌週には強制的にペイティさんと絡まされ、
その翌々週には「ちから」のマスター夫妻とも絡まされ・・・・











































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ご苦労様です。]]>
おっぱい② http://usurabaka.exblog.jp/12050783/ 2009-08-01T04:25:00+09:00 2009-08-01T04:35:29+09:00 2009-08-01T04:25:04+09:00 kurukurupaaaa 街人 <![CDATA[赤羽駅南口付近の一角には、昭和の雰囲気を色濃く残す、
昔ながらの風俗街が地味に存在するのだが、
とにかくここが謎めいている。

今の時代、どこの町の風俗情報も、インターネットや風俗雑誌で調べれば、
ある程度の情報は出てくると思うのだが、奇妙なことに赤羽の風俗に関しては、
情報が一切出てこないのだ。完全にベールに包まれている。

できる事なら、自らの足で片っぱしから入店してみたいが、
残念ながらそこまでの勇気は持ち合わせていない。










































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その、ベールに包まれた赤羽の風俗街で働く女が目の前にいる。
これは絶好の機会ではあるまいか!

「赤羽の風俗街に関する情報を教えてもらえませんか?」

ずっと気になってた疑問を、彼女にぶつけてみた。

「えー?あたし、他の店のことはよくわかんなーい。
でも結構ヤバイ店もあるっぽいから、気をつけたほうがいいよー」

「どうヤバイんですか?」


「知らなーい」


・・・期待していた答えは返ってこなかった。
むしろ、謎が深まってしまったじゃないか。





引き続き、一枚の紙とペンを彼女に手渡し、

「赤羽に対して何か思うことがあったら、この紙に書いてほしい」

と、かなり無茶なお願いをしてみた。


「そんなこと急に言われてもわかんなーい」
































・・・と戸惑うかと思いきや、


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迷う事無くペンを走らせる「あいは」嬢。





























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その内容を見た俺は、驚愕した。




















































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「情はあるけどぼったくる町 赤羽」


赤羽の「陰」の部分と「陽」の部分を、
赤羽の「敵」か「味方」かよくわからない感じを、
実に見事に形容した素晴らしい一文ではないか。

絶妙な感じに赤羽の核心を突いてるかも・・。


ベロベロに酔った状態で、こんな名文句をサラリと書く事ができるなんて、
只者じゃないぞ「あいは」嬢。





























つづく。(眠いからもう寝る)]]>
おっぱい http://usurabaka.exblog.jp/12007734/ 2009-07-25T06:51:00+09:00 2009-11-02T04:12:58+09:00 2009-07-25T06:51:42+09:00 kurukurupaaaa 街人 <![CDATA[あれは、まだ肌寒い今年の初春のこと。

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『東京都北区赤羽』の2代目担当石井氏と、
二人での初めての打ち合わせを終え、赤羽駅付近で別れようとした
その直後のことである。





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「止まれーっ」

女性の大きい叫び声が聞こえたので、
俺と石井氏は反射的に声の方向へ振り向いた。






































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信号の対岸に、水商売風の20代半ばくらいの女が、
こちら側に指を差して立ち止まっている。

なんだなんだ??



おそらく、タクシーを呼び止める為に叫んだのであろう。
そう納得し、再び石井氏と別れようとしたその時。

































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・・・やばい。

タクシーではなく、明らかに俺達に向かって叫んでいる・・・。
女の顔に見覚えは無い。間違いなく赤の他人である。

一体何の用があるというのか・・?


































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信号が青に変わると同時に、女はものすごい勢いで
こちらに突進してきた!

やばい!怖い!



































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そして逃げる間もなく、捕まってしまった。

































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おごった。


彼女の正体は、赤羽の某おっぱいパブで働く「あいは」嬢。
人気・売り上げともにNo4という、なんとも微妙で好感の持てる順位である。


「タダ酒が飲みたかったから、あんたらに声をかけたってわけ」(あいは嬢・談)


































つづく。]]>
『ガードレールと少女』詳細 http://usurabaka.exblog.jp/11678732/ 2009-06-04T02:28:00+09:00 2009-06-04T02:46:32+09:00 2009-06-04T02:28:39+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[早くも本を予約し下さった皆様、ありがとうございます。

漫画短編集『ガードレールと少女』もamazonに
登録されたようです。


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これ、当初相当部数は少ない予定だったのですが、
あのヴィレッジヴァンガードが結構な冊数を発注してくれたそうで、
直前で若干刷られる部数が増えたようです。
ヴィレッジヴァンガード様様です。ありがたいことです。

増えたといっても、それでも少ないので要注意ですが。


なので、全国のヴィレッジヴァンガードでは、
購入可能と思われます。(赤羽漫画も)

あと、何故か中央線沿いと下北沢周辺の
一部ローソンやデイリーヤマザキでも売られるようです。


そんな訳で、中身の一部をご紹介。




































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近所のスナックのママ。




























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本の中の企画で、ママと対談をしてみました。

ママに俺の漫画を見てもらい、感想と助言をもらう・・・
というものなのですが、実にひどかったです。

実に、ひどかったです。





そしてもう一人・・・

























































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ジョージさんとも対談してみました。

これまたひどかった・・・
そして怖かった。































赤羽漫画も漫画短編集も、なるべく普段ここのブログを読んでくれてる人が
楽しめるように、自分なりに工夫はしたつもりです。

なぜなら、このブログを読んでいない人には、
ほとんど売れないだろうとニラんでいるからです。




あと、このブログの、画面向かって右側の
カレンダーとか過去記事とかあるスペースがあるじゃないですか?

→こっち側の。

ここを一時的に『東京都北区赤羽』の版元である
Bbmfマガジンにお貸しして、好き勝手告知してもらおうと思っております。

担当編集から会うたびに浴びせられる、
「ちゃんと告知しろよ!?」の嵐。言葉の暴力。体の暴力。
それによる、PTSD。

耐えかねた俺は、
「じゃあブログのパスワード教えるんで、勝手に告知してくださいよ!」
ということになったのだ。

というのは冗談で、本当は自分で告知したりリンク貼ったり色々いじったりするのが
めんどくさかったんです・・・すいません・・。


しばし告知中心になってしまうかもしれませんが、
またくだらないネタも発表していきたいと思うので、
付き合ってください。

とりあえず皆さん、




































































































































































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]]>
出ます。 http://usurabaka.exblog.jp/11658165/ 2009-06-01T03:23:00+09:00 2009-06-01T03:44:38+09:00 2009-06-01T03:23:49+09:00 kurukurupaaaa 未分類 <![CDATA[何が?






























































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単行本が。


ケータイまんが王国で去年末から連載させてもらっている、
『東京都北区赤羽』の一巻が、6月16日(火)に発売されることになりました。

オールカラーで840円。Bbmfマガジン刊。

帯の推薦文は、赤羽ご出身のひろゆき氏に頂きました。
大変恐れの多いことです。

正直、部数はあまり多くないので、買いづらいかもしれません。

赤羽の本屋さんには結構な数置いてもらえるようですが、
その他の本屋さんのことはイマイチわかりません。
(わかり次第報告します)

購買意欲のある方は、早めに本屋さんで予約されるか、
ネットで注文されることをお勧め致します。



そして、もう一つ出ます。


何が?































































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短編集が。

彩図社という、末恐ろしい出版社から。

これは、過去にヤンジャンとかヤンサンとかに掲載された、
漫画短編を寄せ集めたもの。
あと、未発表作品や書き下ろしオマケページも充実していますが、
全体的にかなりナメた作りになっております。

帯はあの漫☆画太郎先生。

ばばあのイラストも、わざわざ描いて下さりました。
大変恐れの多いことです。

発売日は『東京都北区赤羽』と同じく6月16日(火)。


こちらはさらに発行部数少なめなので、
購買意欲のある方は、なんとかして入手して下さい。






両作品の詳しい中身については、近日中にこのブログで
お知らせしたいと思います。

















































皆さん!!!!!



















































































なるべく買う方向で話を進めてくださいネ!]]>
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