「表現者として飯が食えるか」についての貴重な証言

ウェブ進化論」の内容に関して、住太陽(スミモトハル)さんからトラックバックをいただいた。
http://www.motoharusumi.com/jobs/clarifying_the_web/communicator_and_the_evolutionism_of_web.html
現実に本気でアドセンス、アフィリエートに取り組むと、個人でいくら稼げるかについての貴重な証言です。

ウェブに関するなにがしかの専門家であるという立場は確実に存在し、だからこそ、Adsenseであれ、アフィリエイトであれ、やってみるからにはそれなりの力を注いでいます。僕の気持ちとしては、ウェブに関するなにがしかの専門家として、やってみる限りは、それで「飯を食う」程度のことができなくて、何を偉そうなことが言えるか、という気持ちがあるわけです。もちろん、勤めに出ている人たちとは始めから環境が違います。Adsenseであれアフィリエイトであれ、それに本気で取り組むだけの時間を捻出できますし、やるからには「小遣い程度になればいい」というような気持ちではありません。なにがしかの専門家としてのプライドのようなものをかけて取り組むわけです。

という決意のもと、住さんは以下のような収入をあげているとのこと。

この結果、僕がこの種の広告収入で得るお金は、2005年9月に既存のサイトにAdsenseを貼り付け、その当月にいきなり980ドル程度の報酬を得たところから始まり、その後のアフィリエイトへの参加などで報酬は増え続け、今では月間70万円程度に達し、今も増え続けています。この種の「富の分配システム」を活用し始めてから、わずか半年しか経っていませんが、このようなことは現実に可能であり、単に「飯が食えるか」という点で言えば、既存メディアで表現を行って報酬を得るよりも、ウェブ上の広告収入のほうが遙かに率がよいのです。

そしてこう結論付けられています。

既存の表現者たちは他に収入の途があるために、そのインパクトを積極的に活用していないだけだと、僕は思います。

僕が想像していた以上に、先進国においても「富の再配分」の意義が大きくなっていくのかもしれません。さらに、具体例を集めながら、より深く考えていきたいと思います。
追記。
「「文章によるネット上の表現」と「儲かるアフィリエイトサイト」はやはり別ではないか?」
http://diary.yuco.net/20060323.html#p01
もたいへん勉強になる。