東京23区の「無料巡回バス」、なぜタダ? 地域の「足」確保だけでないメリットとは 2017.07.29 乗りものニュース編集部 2 Tweet いいね! お気に入り tags: 自動車, バス バス事業者の路線バスや、自治体が運営するコミュニティバスなど、東京都内にはさまざまなバスが走っていますが、なかには運賃が無料のものも。どのようなバスがあり、なぜ無料運行が可能なのでしょうか。 お台場、東京駅周辺、日本橋周辺は本数も充実 無料のバスといえば、商業施設やホテル、病院などと最寄り駅を結ぶシャトルバスなどが思い浮かびますが、なかには不特定多数の人に向けたものもあります。 浅草周辺地域で運行される無料巡回バス「パンダバス」。現在は不定期運行となっている(画像:セグラスドライブ)。 東京23区内では、特定地域内を巡回している以下のような無料バスの例があります。なお、停留所については主な箇所のみ記載しています。 東京ベイシャトル ・運行区間:日本科学未来館→東京テレポート駅→ヒルトン東京お台場→フジテレビ→日本科学未来館 ・運行日:毎日 ・運行時間:11時30分から19時30分まで約20分間隔 「お台場」と総称される台場地区と青海地区を巡回します。車両には車椅子昇降用のスライドスロープも備えられています。 丸の内シャトル ・運行区間:日経ビル→三井住友銀行→日比谷→新丸ビル→日経ビル(通常ルート。平日のみ短縮版の「大手町ルート」もある) ・運行日:毎日(1月1日運休) ・運行時間:8時から(土休日は10時から)20時まで約12~15分間隔(一部時間帯除く) 大手町や丸の内、有楽町エリアを巡回しますが、平日8時から10時までの出勤時間帯は、大手町エリアのみを回る「大手町ルート」も10~12分間隔で運行しています。いずれもハイブリッドバスが使用されます。 メトロリンク日本橋 ・運行区間:東京駅八重洲口→地下鉄日本橋駅→JR新日本橋駅→日本橋南詰→地下鉄宝町駅→京橋二丁目→東京駅八重洲口 ・運行日:毎日(1月1日運休) ・運行時間:10時から20時まで約10分間隔(一部時間帯除く) 東京駅の八重洲口と日本橋、京橋エリアをハイブリッドバスと小型バスで巡回します。車体や停留所には、出光美術館(東京都千代田区)所蔵の「江戸名所図屏風」を絵柄にした大きなリングが描かれています。 メトロリンク日本橋 Eライン ・運行区間:東京駅八重洲口→日本橋室町1丁目→堀留町東京商品取引所→浜町2丁目明治座前→人形町1丁目→茅場町・兜町東証前→日本橋2丁目→東京駅八重洲口 ・運行日:毎日(1月1日運休) ・運行時間:平日は8時から18時まで、休日は10時から20時まで。約22分間隔 2016年10月に運行を開始した路線で、東京駅八重洲口と日本橋の東側に位置する浜町、人形町、兜町エリアを結びます。Eラインの「E」はEDO(江戸)・Eco・East・Eat・Enjoyの意味を込めているそうです。 【次ページ】なぜ無料? 協賛企業には目に見えないメリットも この記事の画像をもっと見る(8枚) テーマ特集「【バス】車両やシートも多彩な路線バスや観光バス その乗り方、楽しみ方」へ [動画] がみさんが100万円のカメラに驚嘆! これは撮り鉄がはかどるぞ 1 2 3