日本最長1100km14時間 東京~博多間の高速バス、長距離・長時間運行でも支持されるワケ 2016.10.29 乗りものニュース編集部 17 Tweet いいね! お気に入り tags: 新幹線, 高速バス, バス, 西鉄, LCC 運行距離が日本最長で、所要14時間以上におよぶ東京~博多間の高速バス。「時間はかかるが安い」高速バスといえども、これだけの長時間で、なおかつLCCの台頭により料金面での優位性が薄れているなか、一定の支持を得ています。 ひと晩がまんしても…それほど安くはない 14時間以上をかけて走る夜行の高速バスがあります。区間は東京~福岡(博多)間。その距離は、日本最長の約1100kmにおよびます。 東京~福岡間の移動では、約2時間のフライトである航空機のシェアが圧倒的。新幹線「のぞみ」でも約5時間です。そうしたなか現在、西日本鉄道の「はかた号」(走行距離1097km)と、天領バスの「オリオンツアーバス」(走行距離1118km)という2種類の高速バスが、同区間で定期運行されています。ダイヤは以下のとおりです。 「バスタ新宿」で出発を待つ博多行きの「はかた号」(手前)と「オリオンツアーバス」。いずれも21時ちょうどに発車する(2016年9月、中島洋平撮影)。 ●「はかた号」 ・上り:博多バスターミナル 18時50分発~バスタ新宿 翌9時25分着 ・下り:バスタ新宿 21時00分発~博多バスターミナル 翌11時17分着 ※西鉄天神高速バスターミナル、黒崎インター(引野口)、砂津、小倉駅前を経由 ●「オリオンツアーバス」 ・上り:博多駅筑紫口 18時30分発~バスタ新宿 翌10時00分着 ・下り:東京駅鍛冶橋駐車場 20時20分発~博多駅筑紫口 翌12時10分着 ※小倉駅北口、新山口駅北口を経由 「はかた号」のルート。かつては約1150kmを走ったが、現在は新東名高速道路、山陽自動車道などを経由して1097kmとなっている(国土地理院の地図を加工)。 全席4列、トイレ無しの「オリオンツアーバス」は片道8000円から1万円程度(日によって変動)。この価格は、指定席で片道2万2950円(通常期)という新幹線「のぞみ」よりは大幅に安いものの、便によっては片道5000円以下になるLCC(格安航空会社)とは、空港アクセスを考慮してもそれほど大きく変わりません。さらに3列シートがメインの「はかた号」は1万1000円から2万円と、ほかの交通機関と比べ価格面で特に優位ではない状況です。 【次ページ】たとえ長距離・長時間でも… 運賃だけでないメリット テーマ特集「【高速バス特集】もっと格安・快適に移動したい! 高速バス予約のコツと乗車のポイントを徹底紹介」へ [動画] がみさんが100万円のカメラに驚嘆! これは撮り鉄がはかどるぞ 1 2 3 4