このネイションの記事は、キルクークで捕獲されたISISの爆弾犯のインタビューなんだけれど、いたましい。26歳で、子供が二人、背中を怪我して肉体作業の仕事を解雇され、失業した時にISISが遠い親戚を通して声をかけてくる。子供と家族に食べさせないといけないから、ISISの兵士となる。
2015-11-17 15:46:07この兵士は、2003年の米軍進行の時はまだ14歳。それから、イラクはシーア派のマリキ政権のもとで、宗派対立の暴力事件が吹き荒れる。『サダムは好きではないが、とにかく、戦争はなかった、戦争はあんたら米軍が来てからだ』とインタビューに同席していた元米軍人に向かってまくしたてる。
2015-11-17 15:48:29兵士はイスラムの信心は堅いが、ISISやサラフィストが何を言っているのか、そもそもコーランに何が書いてあるのか、詳しくは知らない。学校は小学校6年まで。かろうじて字は読み書きできる。
2015-11-17 15:50:22家族と子供だけが大事な男に、シーア派のイラク政府軍の虐待が続く10年後に、初めて青春と尊厳と家族を守る手段を与えたのがISISだった。ISISが何を言っているのかは正直どうでもよい。
2015-11-17 15:52:29キルクークでクルド人のペシュマルガに捕まったISISの捕虜は、2003年のイラク戦争後の暴力的な宗派対立の時代に少年期を過ごし、みな、『アメリカが来てから戦争が始まった』と考えて、生活のためと家族のために戦っている、8割程度の捕虜が同じ話をするという。
2015-11-17 15:54:56ISISの兵士が『弟が殺されたので、死体を取りに行く間援護してくれ』というと、上官が『弟は天国にいったので、お前ももうすぐいくのだから、何が不満なのか』と答えているのをペシュマルガの司令官が傍受していた話でこの記事は終わる。
2015-11-17 15:56:57.@take_5n3 記事は、この2015年10月21日のネイションに出ています。インタビューの日時は書いていませんが、ペシュマルガがキルクークを制圧したのはつい最近のことなので、インタビュー自体はこの10月か9月の話ではないかと思います。
2015-11-17 16:13:52