日本は元々主義主張や容姿性別や種族などどうでもよく「力こそ全て」なのである

砂鉄 @satetu4401

なお欧米は会話は対等でも組織構造と指揮系統は絶対で、組織に逆らう人間は基本的に排除される。娘の病気を直すために薬を研究してた父親が娘で臨床試験しようとした所「職権乱用」として権限を剥奪され研究から半年以上放逐された話とか向こうだと普通、組織が強いから威張る必要もないわけ

砂鉄 @satetu4401

逆に日本人は組織への忠誠心が薄く、上司に逆らう部下とか日常茶飯事なので、上司は常に部下を押さえつけている必要がある。人徳か恐怖、あるいは両方が無いと日本の組織は動かないのだ。

砂鉄 @satetu4401

そのへん、欧米人がルールをよく変えるのは「ルールは人道と同じくらい重要」という前提があるのが大きい。欧米でダークヒーローとか言うジャンルがあるのも、ルールと人道が天秤に乗るからだ。日本だと人道の方が重いのでそもそもルールを破った程度ではダーク扱いされない。

砂鉄 @satetu4401

その辺、日本人には「結果オーライ」みたいな感覚が広く浸透している。これはかなりの長所である。欧米は「課程やルール重視」の所があるので、それが現状に合っている時は良いが、現状に合っていないルールを作ってしまった場合即死する。

砂鉄 @satetu4401

だが同時に短所でもある。日本人は「自分にとってメリットの無いルール」に関しては「また上の馬鹿が余計な事しやがったのか」と完全に無視するので、全体で見れば「ルールを作りにくいが順守されやすい欧米」と「ルールを上が自由に作れるが順守されにくい日本」という対比がある

砂鉄 @satetu4401

つまり、日本の色々な運動、例えば女性参画などが失敗気味なのは、上層が「女性を社会に参加させよう」と言えばそれに従う欧米と、上層が何を言おうが合理性が無ければ従わない日本、という対比の中で発生しているわけで、実はアプローチの方法自体が日本に合っていないのだ

砂鉄 @satetu4401

日本この特性上、ぶっちゃけ男女平等を一切叫ばなくても女性が男性と同程度の能力になったら自動的に男女平等になる。合理主義だから。なので日本で男女平等を押すなら「女性の教育を阻害する男性を徹底的に叩きまくる」「女性を守ろうとしたり甘やかす男をボコボコに叩く」ことに専念した方が早い

砂鉄 @satetu4401

日本は文化的に「強ければ何でもいい」というのがある。欧米のヒーロー物を見れば分かるが身も心もマッチョな男女しか出てこない。一方で日本のヒーロー物は動物や女子供が大量に居る。つまり日本は元々主義主張や容姿性別や種族などどうでもよく「力こそ全て」なのである。ｋ

砂鉄 @satetu4401

あのへんの社会運動が日本で失敗したのは、そらもう理由は簡単で「力こそ全て」である日本で「理想」を掲げたから失敗した、というだけである。日本人は「力そのものへの信仰」がある。そして力のある人間を「神」と呼ぶ。そういう思想基盤がある社会で理想を叫んで改革しようというのが完全に間違い

砂鉄 @satetu4401

欧米は力への信仰が薄く「力は神に与えられた贈り物」であるから、力を持つ人間というのは社会から生き方を強要される。それが「有能な女性が家庭に縛られる現象」として存在していた。それを改革するのがフェミニズム運動であるわけ

砂鉄 @satetu4401

一方で日本は力への信仰が強く、そのなかで「女性は力がない」というイメージがあるので「力の無いものは家庭に入るべき現象」が発生する。これが日本の女性が社会進出できない原因であって、実は欧米と日本では女性が社会に出られない理由、女性が社会に出たい理由が根本的に違う。

砂鉄 @satetu4401

フェミニズム運動は「優秀な女性を開放しろ、女性に自由を与えろ」なのに対し、日本人は「優秀な女性以外が出てくると迷惑、家庭に入るべき女性もいる」という、欧米とはかなり違う反発が発生するのだ。

砂鉄 @satetu4401

なぜなら日本には「一定レベルを超えて優秀なら完全に自由に生きていい」という別レールがあるからだ。これはキリスト教圏には存在しない。つまり日本人の社会は「自由になりたいなら能力を身に付けろ、レールに乗れないレベルの人間が自由を主張するな」という社会なわけ

砂鉄 @satetu4401

つまり欧米には「ジェンダーごとの役割」が存在し、それを打開するためにフェミニズム運動が発生した。しかし日本に存在するのは「パワーやスキル毎の役割」なので、フェミニズム運動の振り上げた拳は空を切っているというのが認識として正しい。日本のジェンダーは流動的かつ非常に薄い

砂鉄 @satetu4401

日本のジェンダー感の薄さは、例えば人気ゲームのキャラクター League of legend とファイナルファンタジー等を見比べれば分かるが、向こうのキャラクターで「肩幅が女と同じぐらいの男」や「貧乳でケツの小さい女」はほぼ存在しない。フィクションですらこの有様。

砂鉄 @satetu4401

LoLには例外としてJinxが居るが、常識外れのキチガイである彼女を表現する手段の１つとして貧乳が使われてるような有様で、向こうのジェンダー感は相当強い印象。一方日本は男よりゴツい女とか、女よりカワイイ男とかが標準で入ってるわけで、やはり、性役割の強さに相当な違いがある

砂鉄 @satetu4401

ちな Jinxのプロモーションビデオはこれ 銀行強盗するために街を壊した事件を夢で思い出してるとかそういう奴 youtube.com/watch?v=0nlJuw…

砂鉄 @satetu4401

んで別のプロモーションがコレ。初見でも男女を見間違うようなキャラクターはいない。こういうデザインが発生し、市場に広く受け入れられる風土というのは、欧日の違いとして非常に重要な要素となる。 youtube.com/watch?v=vzHrjO…

砂鉄 @satetu4401

この辺、欧米の真似をして始めた運動が中途半端なところで停滞する理由として「日本で何故その現象が発生しているか、原因を分析しないまま欧米の思想をパクって運動している」というのがかなり大きい。活動家がアホに見える理由も大体これが原因。

砂鉄 @satetu4401

そもそも日本は性差別が薄い地域であり、女性差別などとっくに無くなっている。あるのは「力への信仰」を基準とした物言う弱者への侮蔑だけで、つまり女性が社会に出れない理由の殆どは差別ではなく「女性は弱く他人に依存するという悪いイメージ」による物である。イメージ戦略の失敗が原因なの

砂鉄 @satetu4401

「差別」と「悪いイメージ」は、解決方法が全く違う。「優秀な女性は優秀な母親になるべき」という性差別に対しては「女性を開放しろ！」で合っているが、「女性は低能だから社会に出てこず大人しくしてろ」に対しては「悪質なデマを垂れ流すな！」という対応でなければいけないわけ

砂鉄 @satetu4401

そこら辺、なんだろ、Discrimination を差別と翻訳してしまったのが最大のミスではないだろうか？　これは「区別」に該当する言葉で「子供は善悪の区別が付かない」という時に使う。「善と悪を区別するように男女を区別してはいけない」みたいなのが欧米のフェミニズムなわけで

砂鉄 @satetu4401

だから向こうのは差別反対運動というより「区別反対運動」に近い。だから男に力仕事をさせるのも区別になるから許されないし、レディースデーとかで男女を区別するのも許されないわけ。区別反対。逆に欧米は差別については全然許容している。つまり金持ちと貧乏人の生活レベルの差については緩い

砂鉄 @satetu4401

日本は逆に「差」については昔からかなり煩い。王侯貴族や大商人の豪奢な生活や、特別扱いという物に対して欧米より遥かに厳しい目が向けられてきた。欧米では当然の「プレミア客と一般客の差別化」も殆ど存在しなかった。金でディズニーで並ばなくて良い権利が変える向こうとは大違いである

砂鉄 @satetu4401

そう考えると、最初の一歩目である「英語の翻訳」という段階で、初歩的なミスをしてしまったために、微妙に運動が失敗している感はある。理念が浸透した今になって「差別じゃない区別だ」とかいう論が出てくるのも、ここの翻訳ミスの影響がかも知れない、翻訳ミスってこえーなあ