よく取材の書き起こしで「○○○というメッセージを伝えるために、この作品を作りました」とライターに書かれるんだけど、アートってそんな一方的で単純なものだと思われてるのか...「○○○というメッセージを伝えるため」だけだったら、私ツイートするわ...
2015-09-06 09:30:01取材中の「この作品のメッセージは?」って質問も典型だけど、あれもやめてほしい。作品は「メッセージ」みたいな作家から鑑賞者に流れる一方的なものじゃなくて、もっとゆるく双方向的なものだと思ってる。メッセージより、問いかけや夢想のきっかけ。
2015-09-06 09:39:09日々「ちげーよ!」と思いながらいつも原稿のその部分だけ直してますが、皆が皆、他の仕事や分野をよく知っているわけではないですもんね...私もライター業について知らない事がいっぱいだし、仕方ないか
2015-09-06 09:50:12しかし私は「この作品のメッセージは?」という質問をなんと美術館の動画インタビューでされた事がある。そのインタビュアーは雇われの外部の人かもだけど、その質問に「え!?メッセージ!?...えーと、作りながら考えていた事は...」と苦笑いで質問をかわそうとする私が映っています。笑
2015-09-06 10:08:24その後、そのインタビュアーに「緊張してたね!☆」と言われたけど、それ緊張してたんじゃなくて、あなたの質問が的外れで、動揺してたんですー!!!(白目)そのあと私なんであんなに笑顔で一生懸命かんがえながらこたえちゃったんだろう、怒ればよかった、と反省しました。まだ未熟です。。
2015-09-06 10:10:32どうやら芸術家に限らず、音楽家や小説家も「作品のメッセージは?」質問の被害にあっているらしい。なのでインタビュアーの皆さん!「どんな事を考えて作品を作った?」はOKでも 「作品で伝えたいメッセージは?」はウザい、そんな単純な内容ならツイートしてます。明日から覚えて皆ハッピー!
2015-09-06 11:19:08というか「作品で伝えたいメッセージ」という言い回しを早く撲滅してほしい。「メッセージを伝えよう」と作品つくってる作家なんているのか。安易に答えが見えないから作品で模索してんじゃん。もしメッセージあるならもう答え出ちゃってるじゃん。さっきも言ったけどそれならツイートするって。
2015-09-06 14:25:37この問題については長らく指摘しつづけてきた。が、いまだ作品は意味内容(メッセージ)をかたち(メディア)に落とし込んだものだといった誤解は消えていない。むしろその構図のわかりやすさゆえに繁茂している。 twitter.com/5putniko/statu…
2015-09-07 12:18:29撲滅運動をしているのだが、繁茂力のほうが強い、やっかいな誤解である。 twitter.com/5putniko/statu…
2015-09-07 12:21:02例えば、先週の講義についての学生の感想。「アーティストは思想にしろ観念にしろ、思考することから始まって作品に結びつくものだと思っていたので、情動・行為が意味に先行するという話は、頭を鈍器で殴られたかのようでした」とのこと。美大でさえ蔓延している。@5putniko
2015-09-07 12:49:05にもかかわらず、作品を作者のメッセージとして捉える人々は、作品がひとりの人間の思考によって創作されたものと誤解しているのであろう。作者は自らを超えた何かに寄り添うことで、作者をメディウムとして〈それ〉が表れるのであり、その鑑賞において徴候的認知は不可欠なのである。
2015-09-07 16:34:01@5putniko その通りだと思います。「作者の伝えたいことやテーマ?」って何か違うよな、といつも思います。一方的に伝えたい一つのものなんて無いし、メッセージの謎解きみたいなのはつまらない。最初何を感じているか分からないけど、感情がじっとしてられないのが、僕には大切で好きです。
2015-09-06 10:01:07@5putniko 岡本太郎が太陽の塔を作った時、記者に「どんな意図があるんですか?」と聞かれ「それは太陽に聞いてみないと…」と切り返したらしいです。さすが岡本太郎!w
2015-09-06 17:15:25@5putniko 箱根のピカソ館の言葉を思い出しました。 誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。人が、夜や花を、そして自分を取り巻く全てのものを、理解しようとしないで愛せるのはなぜだろうか。なぜか芸術に限って、人は理解したがるのだ。
2015-09-06 17:11:06@5putniko ごめんなさい、いると思います。ただ範囲は狭まりますが、「作品で伝えたいメッセージ」が必ず存在するものだとして捉えるのはよくないと言うことであれば同意します。
2015-09-07 14:03:47スプツニ子! さん @5putniko が「この作品のメッセージは何ですか攻撃」について語ってたのは全くその通りだと思うけど、作家さんはそう尋ねられたら「あなたはどう思いますか?」と切り返せばいいと思う。そこから対話が生まれるんじゃないかなあ?
2015-09-06 20:54:58@5putniko おっしゃるとおりで、鑑賞者が感じ取るものは各々の経験・人生観により自ずから違います。作品からどんな問いかけを感じたのかを知りたいですよね。
2015-09-06 10:13:00@5putniko 現代美術は既に言説の場を離れ、客体個々の多用な感性に委ねられている。言説の場に引き戻し、枠を故意に作り出す必要がある者は評論することを生業とする者のみではないのか?思考的なものを、言説に置き換えられないから多様な表現が為されるのではないのか。
2015-09-07 11:27:18@5putniko アートには作者の明確なメッセージが込められているハズ!!という強い思いこみって、学校教育の図画工作科において「私は○○という思いを込めてこの作品を作り(描き)ました」とか書かせて子供の表現を言語を介して理解したい教員による賜物だと思います。自戒。
2015-09-06 10:54:31@5putniko 日本人は感性とか感覚で受信するのが苦手な上に、「他の人と違ったらどうしよう」と思う人が多いので、作者の意図を知った上で鑑賞して納得するというプロセスが欲しいんだと思います。「好き」、「嫌い」、「私はこう感じる」で良いのにね。
2015-09-06 20:11:50@5putniko でもその「ちげーよ」ってところを気弱になってスルーすると、今回のエンブレム問題みたいに他の仕事への誤解まで連鎖しちゃうんじゃないかな。全力で説得、納得してもらえるよう正すのは大切だと思うんすよ。
2015-09-06 09:57:52