19世紀科学史あれこれ

思いつくままに。
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It happens sometimes @ElementaryGard

まめちしき。ガソリンはかつて産業廃棄物だった。

2015-03-12 23:08:54
It happens sometimes @ElementaryGard

石油はもともとランプ用の油を取り出すための原料としてあって、灯油を精油したら残りはただの余りものだった。今でいう産業廃棄物。ロックフェラーによるスタンダード石油なんて夜中にこっそり川に流して捨てていた。エジソンが白熱電球の実用化にいそしんでいた時代の裏話。

2015-03-12 23:13:39
It happens sometimes @ElementaryGard

捨てずに何かに使えないかなーエンジンの燃料にならんかなーと思っていたところに、ドイツでガソリンエンジンが発明され、それを改良して発明されたのが自動二輪。ダイムラーです。世界初のオートバイ。1885年。エジソンの白熱電球の普及期です。

2015-03-12 23:17:19
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アニメ『ペリーヌ物語』で、バイリンギャルであることが買われて社長秘書に取り立てられたペリーヌが、社長(実は祖父)の邸宅で暮らすことになって、家がランプではなく電球照明であるのに驚く場面があります。ちょうどこの頃ですね。

2015-03-12 23:19:36
It happens sometimes @ElementaryGard

乗用車の商業化が石油の重要度を高めた。20世紀になってフォードが乗用車の大量生産に成功。ガソリンの時代となった。石油の時代。

2015-03-12 23:21:24
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第一次大戦が追い風(といっていいのかな)となった。戦車や戦闘機の時代。

2015-03-12 23:22:48
It happens sometimes @ElementaryGard

火力発電の燃料として石油が使われるようになったのは第二次大戦後だそうです。

2015-03-12 23:26:33
It happens sometimes @ElementaryGard

電気モーターの歴史を追うと、そのまま電気の普及の歴史がわかる。さかのぼればあのファラデーが実験に成功していますね。産業革命の後期。当時は蒸気エンジンの時代でした。

2015-03-13 10:14:45
It happens sometimes @ElementaryGard

アメリカでモーターを使った印刷機が発明された。夫婦で発明した。ただ当時は今みたいに電気コンセントなんてなかったから動力源は電池しかなかった。そして電池は当時高かった。それでせっかくの発明も売れなくて、破産。

2015-03-13 10:18:31
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モーターが実用になったのは路面電車からのようですね。エジソンが白熱電球を開発したのとほぼ同じ時期です。万博の出し物として始まり(つまりそのくらい当時は最新のテクノロジーだった)、やがて街を走るようになった。

2015-03-13 10:27:07
It happens sometimes @ElementaryGard

その少し前に、モーターがそのまま発電機になることが偶然発見された。マイクのプラグをスピーカー用のプラグ穴に差し込むと音が出るのと似てますね。

2015-03-13 10:29:35
It happens sometimes @ElementaryGard

この発見が第二次産業革命の始まりとなった。蒸気エンジンの場合、燃料をエンジンまで運ばなくてはいけない。ところが電気だと、例えば滝の水で羽を回して発電すれば、その電気を電線で送って離れた場所にあるモーターを回せる。燃料を運ぶ手間が省けるのです。

2015-03-13 10:32:06
It happens sometimes @ElementaryGard

「電気を作って売る」という新しいビジネスが生まれたのです。これが白熱電球と路面電車の普及を後押しした。

2015-03-13 10:40:16
It happens sometimes @ElementaryGard

電気というとエジソンの伝記がまず思い浮かぶ。ただエジソンは学校で体系的な理化学を学んでいなくて、徹底してエンジニアだったから、何か研究するときは考えられるあらゆる材料の組み合わせを試していく力技。一方で電気は19世紀に電磁気学として数学的体系に進化していた。

2015-03-13 10:45:47
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数学の素養がなかったのが祟って、エジソンは交流を理解できなかった。あれは三角関数と複素数を学んでいないと理解できない。エジソンは小学校中退でしたね。その後は母親に基礎教育を受け、ファラデーの本で自習していった。ちなみにママが元小学校教諭という設定は明治の文部省による作り話。

2015-03-13 10:47:49
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野口英世はエジソンと同時代人で、実際この二人は面識があった。百姓の出で学歴がなくて若い頃は放浪していてやたら馬力があってとにかくあらゆる可能性を試していくやり方で爆走するところが共通。それですぐ仲良くなった。エジソンは数学の、野口は化学の素養が欠けていたため後でしっぺ返し。

2015-03-13 10:52:41
It happens sometimes @ElementaryGard

黄熱病菌を発見しワクチンを作成したはずの野口が黄熱病に倒れ、死んだ。顕微鏡では見えない「ウィルス」が黄熱病の原因だと間接的に証明されていたが、野口は耳を貸さなかった。化学の素養のなさが祟った。

2015-03-13 10:55:02
It happens sometimes @ElementaryGard

エジソンも野口も、職人芸が学問の中核だった時代の最後の世代だった。数学に代表される体系的で理詰めの思考法が学問の中核になっていく時代に対応できなかった。数学がようやく理化学の基礎教養となっていくなか、二人は取り残されていった。

2015-03-13 10:58:51
It happens sometimes @ElementaryGard

アニメ『ペリーヌ物語』でビルフランが「今は蒸気機関の時代だ。エドモン(息子)がこの工場を継ぐ後は電気の時代になるだろう」と私設秘書オーレリー(実は孫娘)に語る。実はこれおかしい。電気で紡績機械をまわすのは当時は発想外だった。出力が全然足りなかったから。

2015-03-13 11:04:07
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It happens sometimes @ElementaryGard

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