本当はエロい巫女(ちょっとだけ電子の歌姫)
エロゲーやらエロ漫画やエロ小説とかで、巫女さんが処女で、敵にやられちゃって力を失うというある意味お約束なシーン。あれ、本来ならばありえないというか、古神道において巫女が処女である『わけがない』。アミニズムとトランスによる託宣がそのまま深く性行為にかかわっているからだ。
2012-10-02 18:06:04というわけで、「巫女さん=処女」という概念がどうやってできたのか調べていたのだが、ちょっと感慨深くななったので調査途中の経過報告がわりにツイート。目から鱗だったのが、巫女という様式が一つではないと気づかされた点。
2012-10-02 18:07:51とりあえず、『天津式巫女』と『国津式巫女』という形で分けることにしよう。この二つ、祭事や儀式が違うという事に気づかされ、それが融合してかつ様式が整う段階でいろいろこぼれ落ちたものが歩き巫女や白拍子、傀儡女なんかの形で残るようになったと推測される。
2012-10-02 18:10:36んで、処女性についてだけど、穢の概念において血がどこで入ったのかを現在調べている。まだ調査段階なのだが『血=穢』という考えに疑念を持ったのは、古代における赤色の貴重性から。赤色を体に塗った記述があり、神社において赤色を祭っている形にて血というわかりやすい赤色は貴重ではないかと。
2012-10-02 18:16:18鮮血の赤色に対して凝固の血色を汚れと考えるのもありかななんて思ったりする。これについては、調査中なのでひとまずおいておくとして。処女性なるものについての調べで、というかこのツイートをつぶやくきっかけにななったのが、ある程度様式が固まった巫女さん達なんだが・・・・・・
2012-10-02 18:18:45これが調べると、出るわ出るわのエロのオンパレード。思わず、『清純ぶっている巫女さんを調教しようと思ったらはるか昔からビッチだった』と薄い本が作れるぐらいのレベル。というか、このあたり私は『やればやるほど力が強くなる巫女さん』あたりの話のネタ集めが最初だったのだが、現実は非情だった
2012-10-02 18:21:49いやさ、伊勢斎宮密通事件を調べて『小柴垣草紙』を見つけた時のあの衝撃たるや、「NTR」もののビデオレターってこんな感じだったんだろうなと心の底から納得したよ。というか、『インテリ巫女が痴女よろしく野外露出で男を誘う』絵が平安末期に成立(原本)していた事が驚きだよ。ええ。
2012-10-02 18:29:23この傾向はそのまま明治どころか昭和まで引きずっているんだよね。『悪霊島』なんてネタバレになるから言えないけど、あれはエロとしても猟奇としても巫女という存在を見事なまでに描き出していた。このあたりまでフィクションとは言えそれが許容される程度には『巫女=処女』という概念はなかった。
2012-10-02 18:34:54となると、『巫女=処女』と決定づけた作品が昭和50年代あたりにあるはずなんだけど、それが何だかわからない。まぁこれも調査するという事で。おわりになるけど、おかげて巫女陵辱ものを今後見ても、「けっ。この巫女だって裏ではいろいろやられてるんだろうよ」と思うように汚れてしまった私。
2012-10-02 18:38:03呟いたので今度はネタ話。今回呟いた『天津系巫女』と『国津系巫女』の概念は創作においてかなり使えるなと思ったりする。私は時々ミクとテトの女神転生ネタを呟いているけど、今回の調査で『ボーカロイド神話』が作れるなと確信した次第。天津系女神ミクと国津系地母神テトの対比は凄く美味しいのだ。
2012-10-02 18:50:29大変面白い。面白いけど〈巫女=処女〉設定なんて、童貞が特に何も考えず見せかけだけで選択した「貶める事を目的として配置された聖性の象徴」なんじゃねえの。
2012-10-02 18:55:58巫女が嫌いな男子なんていません!(断定 RT @hokubukyuushuu: そして、みんなの反応を見てびっくり。なんでこんなに食いついているんだよ。おい(苦笑)。
2012-10-02 18:56:45そもそも処女ってのが「嫁にもいかんと実家でゴロゴロしてる無職の女」という意味だったので、処女=女ニートのことだと分かると、生贄にはなぜいつも処女が選ばれるかが分かるというもの。
2012-10-02 18:57:05巫女は明治初期に一度廃止されて(女性が神職につけなくなった)、その後の復活運動(=女性の職を増やそうという運動でもある)で今の形になったんだよね。そのときにキリスト教のシスターとまざって処女ってことになったんだろにゃ(TLみながら)
2012-10-02 19:08:46当時のその手の先進的な運動家の多くがキリスト教の教育をうけてるのと、なにより、「国家神道」自体がキリスト教の変形コピーなので、そっちのがおさまりがよかったのだと思われる
2012-10-02 19:15:10んーとねー。巫女だけでなくて、シスターとかも含めた女性聖職者一般に敷衍して考えると。女性聖職者を「みんなのもの」と見なす観念と、「神様のもの」と見なす観念があって。日本でいえば、村の巫女が神聖娼婦系なのに対して、斎宮が後者でしょう。
2012-10-02 19:11:55んで、女性聖職者を「みんなのもの」と見なす観念は、社会の発展と複雑化に伴って衰退していくのよ、日本に限らず。たぶん、土地所有とかについて「みんなのもの」という観念が弱っていくのと並行しての現象だと思うんだ。
2012-10-02 19:14:24