「鬼滅の刃」炭治郎の仕事『炭売り』は、どれぐらい大変だったのか~「町の人は、竈門家を支える気持ちで買ったり用事を頼んだのだろう」
ひーおばぁちゃん 大正生まれやから炭治郎の時代には 生まれてたって普通にびっくりしてる、、、、 よく炭売りにきたなぁってはなしてた pic.twitter.com/tOjIqAO1Yx
2019-11-10 18:49:47炭焼き小屋から連想する人物 ←令和 昭和→ pic.twitter.com/O8o7Hyo5mO
2020-10-17 11:58:45炭焼きは儲からないし、大変な仕事
事実上のマタギアカウント。地元岩手や東北のどうでもいい話を管巻きます。 マタギ/民俗学/オカルト/歴史/岩手/東北/天安門事件/宗教/遠野物語/渓流釣り/アウトドア/パワースポット
今も昔も、炭焼きとは、田舎でも特に儲からない職業の代表格だ。それは古くから流通経路が整備され、生産者と消費者の直接取引がNGだったからだ。 「炭焼に学問は要らない」とは、今日の田舎でも稀に聞く慣用句だ。どうしようもない市場構造を放置してたから今日滅んでる。 炭治郎の苦労が忍ばれる。
2020-10-22 20:36:47なまじ炭が日々のライフラインであったからこそ、中抜き構造が完璧になっていた炭焼きにおいて、炭治郎が第一話で問屋に行く前に直接取引で炭を捌いてしまっているのは、これはもう、地元の人達が申し合わせてたのだろう。問屋に持ってく前にみんな直で炭治郎から買えと。 竈門家は人望があったんだ。
2020-10-22 20:44:24第一話で炭治郎から直で炭を買ってた街の人々は、早くに父親に死なれ、女手一つで大世帯を守っている竈門家を支えてやろうの意味で、わざわざ炭治郎に声をかけ、卸に持ってく前にみんな買い付けて竈門家を助けていたのだ。 炭治郎があんなに自己犠牲的なのは、その匿名の恩を知っていたからだろう。
2020-10-22 20:49:48「炭焼きするのに学問は要らない」というのは、裏返せば「長男に学問は要らない」ということだ。 現代では長男にこそ高等教育を施すものだが、昔の日本では、長男とは教育云々よりも前に家業を継がせる存在だったので、どうせ外に出ていってしまう次男以降の方が、長男よりよく教育された例が多い。
2020-10-22 21:11:45だから今日において「長男だからみんな我慢できる」と豪語する炭治郎に「???」を思い浮かべる現代っ子は多いだろうが、本当にそうなのだ。 炭治郎はあんなことがなければ、弟たちの学費を稼ぐだけの炭焼きとして一生を終えていただろう。 長子相続制とはそういうことだ。
2020-10-22 21:14:53アニメ第一話で、炭治郎は背負い籠に黒炭を満載して街へ売りに出る。 炭焼きは炭俵に炭四貫目(約16kg)を一俵として詰めて卸した、と手元の資料にある。炭治郎は炭俵を使ってない。 本当に炭問屋に卸してないんだな……。街の人たちも一俵で欲しがらず、その日使う分だけ買ってたのか。 pic.twitter.com/APpAl7UqRP
2020-10-24 10:06:42無論、正月の準備として黒炭を焼き、最初からお客様直売を目当てに街に行った可能性もある。というか、そうだろう。雪の降る中に炭を丸出しで持ち歩くと炭が水分を吸って爆裂する。崩れて商品にならない等級外品だったかも知れない。そうでなきゃ炭焼きが直接街に降りることは、まぁ滅多にないだろう。
2020-10-24 10:29:07@OGmk23797 @kingbiscuitSIU そう言う視点でみると、設定がつらすぎる話ですね。
2020-10-23 04:26:08@OGmk23797 早稲田の総長のおばあちゃんが看護師になる前に、材木を背負って函館まで売りに行っていた話を思い出します
2020-10-23 06:27:06「鬼滅の刃」と矢口高雄漫画はなぜか自然とコラボする(俺だけ?)。「ボクの手塚治虫」で本当に涙が出る場面、少年矢口が手塚マンガを買うために「杉皮背負い」でお金を稼ぐシーン。植物由来の重い品を山から運ぶ大変さ、という点では竈門炭治郎の苦労を追体験できると思うのでぜひ読んでみて。 pic.twitter.com/6OJL7JPALi
2020-10-24 05:02:07現在、キンドルunlimitedの読み放題で矢口高雄「ボクの手塚治虫」は読むこと可能。以前から紹介記事書きたかったんだけど、書くこと多数あり、冒頭しか紹介できなかった m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/08/… 釣りキチ三平にも炭焼きじいさん出てきたけど、こっちは現代社会で1回転し、いい値段で売れるって話に。
2020-10-24 05:07:35鬼滅の刃の「長男だから」は同作品で数少ない「大正っぽいところ」だと思うんだが、矢口高雄作品ではガチ、ナチュラルに「長男と長女?じゃあ恋愛は成就しないね、仕方ないね」で話が終わる…んですよマジに。 / “竈門炭治郎の「長男だから我慢できた」が意味するもの…家…” htn.to/B4Qian8Xsm
2020-10-23 11:19:42「長男だから我慢できたけど次男なら耐えられなかった」は決して長男が万能だということではなく、むしろあんなことがなければ家族のために一生を炭売りとして費やしていたであろう長男としての責務を自分に言い聞かせているので呪いに近い言葉なんだよな
2020-10-24 11:35:19ただ我々視聴者から見れば呪いでも、炭治郎自身にとっては『長男』が呪いではなく祝福になっているので強い。死別してもなお家族のために刃を振るえるのだ、やつは。長男だから
2020-10-24 11:38:20夏はさらに売れないから「便利屋」的な仕事もする?
@ri99n 私はこれも調べたんです。当時の炭焼きが持参する炭俵一俵はいくらなのかと。 大正時代、炭俵は問屋卸で一俵600〜1000円だったそうです。炭焼きが炭を1俵焼くためには、生木が150kgくらい必要らしいです。 炭治郎的には、街で何でも屋やる方が却って損なんですよ。歩留まり考えてたら損するんです。
2020-10-23 20:44:51炭治郎は炭を作って卸に行くほうなんだけど、これは街で炭を売る小売りサイドも事情が同じ。時代劇に炭売りがあまり出てこないので忘れられがちなのだけど、江戸時代だと江戸で一番多い職業で、なんと米屋より多い。石油や石炭が駆逐するまで、「一番キツくて誰でもなれる職業」だった。
2020-10-23 14:45:28