「史料に『鳥の様に自由』という解放の喜びが」「そりゃ『法的保護なし』『心細い』って意味だよ!」…『平和喪失刑』や「誤訳で印象が変わる話」
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中世的呼称として「人間狼狩り」を提唱してみる。 「平和喪失者だ!人間狼だ!殺せ!」 pic.twitter.com/siOD1dvhtk
2017-06-10 11:46:58『ナチスと鉄道: 共和国の崩壊から独ソ戦、敗亡まで 』NHK出版新書 が発売されました。 amazon.co.jp/dp/4121025830 が発売中です。 amazon.co.jp/dp/4757143583/… @amazonJP もよろしくお願いします。
誤読は恐ろしい。昔聞いた、「・・・史料には『私は鳥のように自由だ』とあって、民衆に解放の喜びが」「ちょっと待って、”Vogelfrei”ってあったの? それは”法的保護を離れた”つまり”心細い”ってくらいの意味ですよ!」で学会報告の中心テーゼが一瞬で崩壊・・・というのが忘れられない。
2018-03-29 18:40:53しかしこれは、大会か何かは知らんが口頭報告で食い止められたぎりぎり幸運なケースともいえるわけで、活字になってしまっていたらなお大変である。まことにおそろしいことであり、書いていてどんどん怖くなってきた。
2018-03-29 18:43:51出版社の下請け業です。フィクションは「赤城毅」、ノンフィクションと翻訳は「大木毅」でやってます。原則として、ご依頼、取材、ご質問は、X上では受けておりません。
この Vogelfrei の間違いは、昔からありますね。「法の保護を奪われた」ぐらいの意味合い(日本流にいうと、「無宿人で、人別帳に載ってない」ってな感じですかね)。私も、そのかみに、西川正雄という大家が、駆けだしの助手を「轟沈」したのを目撃したことがあります。 twitter.com/MIZUTORIAB/sta…
2018-03-29 19:39:35故西川正雄先生は、はっきり党派的なひとだったが、学問的にこれはちがうと思われると、大御所から院生までわけへだてなく(?)容赦がなかった。今となっては懐かしく思われる。
2018-03-29 20:12:59@akagitsuyoshi 私が聴いたのも、おそらく西川正雄の逸話だと思われます。「歴史的事件」を目撃されたのですね。・・・しかし、まったくわが身を省みて恐ろしいとしか言いようがありません。
2018-03-29 20:55:32大学院生の頃に発表した(のみならず、全国の大型書店に並んでしまった)研究論文の誤りを思い起こし、死にたいほど恥ずかしくなることがある。……しかし、こんなふうに科研費のシステムを知らない国会議員が全世界に頓珍漢なことを発信しているのを観測すると、少し慰められる。所詮、みんな人間だ。
2018-03-29 21:21:06@MIZUTORIAB 正確にいうと、学会ではなく研究会で、相手も助手のアカポスを持っていたので、致命傷にはならなかったと思います。ただし、その後、ぱっとしなくなったのも事実ですね。
2018-03-29 21:35:34@akagitsuyoshi ありがとうございます。そうなんですね。私が話を聞いたスジも信頼おける筈なので、当方の記憶がどうもやや変形しているようです。実話系都市伝説を広めてしまったかもしれません。その方がどなたなのかは、都市伝説の通例に従って藪の中ーの方がいいですよね?
2018-03-29 22:39:23国際政治史とヨーロッパ政治史、とくにドイツ政治外交史を研究しています。著書に『中欧の模索』『アデナウアー』『黒いヨーロッパ』『分断の克服1989-1990』、訳書に『ニュルンベルク裁判』『ポピュリズムとは何か』『ドイツ統一』など。
僕あたりが、幸運にも西川正雄先生の「わけへだてなく」「容赦ない」質問を浴びることができた最後の院生世代ですかね。2006年に現代史研究会で報告したとき、「質問が8つある」から始まったので、震えあがりました(笑)当時D2。
2018-03-30 00:05:08ビートルズの(レノンの)幻の曲Free as a birdからつい類推してそう訳してしまった。ーなんてことはない。
2018-03-30 00:07:02一番議論になったのが、Deutscher Bund(1815-1866)をどう訳すか。僕が「ドイツ連邦」ではなく「ドイツ同盟」と訳すべきだと主張して、西川先生が反論されて、かなり激しいやり取りになった記憶が。
2018-03-30 00:10:35誤解のないようにいうと、人が間違えるのは仕方がないので、間違いを指弾するわけではない。間違っていたと思ったら、素直に受け入れて自説を修正することが重要。それができずに、ドツボにはまった研究者も多い。間違ったものを正しいと言い張ることは、決して褒められたことではない。
2018-03-30 06:48:04クラウン辞典で引いたら、「罪人が野外に吊るされて鳥の餌食になることから」とあった…自由に羽ばたくのとは全く逆だw twitter.com/MIZUTORIAB/sta…
2018-03-30 12:55:57都市伝説ではなく元の話があって当事者が実在されるというのを教わり、たぶんこんなところはご存知ないとはいえ、逆に蔭で失礼な悪いことをしている気が高まってきましたが、その場」にいたわけではない我々にとっては、一種の教訓的寓話であると考えたいです。他人事ではない。
2018-03-30 12:59:38@akd00 おそろしいです。自分の本をさらしている一方で、他人様の失敗を拡散している感じになってしまいますが、要は自戒の意味です。議論の余地もない間違いは極力なくしたいですが、もしあったならばどんな形でも直す以外ないわけで、最後はもうそれしかないかと。
2018-03-30 14:43:51@MIZUTORIAB 外国語の皮肉を字面通りに訳し、真逆の意味になったりしてるのをたまに見ます。小説等で、翻訳家が原作を(物語として)読んでなかったからとか……そら間違えるし、ファンからの批判は免れないなと。 ただでさえ日本語は難しいのだから、言葉を取り違えないよう慎重にいきたいものですね……
2018-03-30 14:50:51『ドイツ史研究入門』(1984年)がある以上、今の日本でドイツ史のことやっている40代以上の者はほぼ全員、西川正雄の学恩を受けているわけでしょうね(「先生」付けはやはり自分の場合は遠慮すべきだと思われるが)。あれはフランス史のひとに「お前ら、こんなものがあるのか」と羨ましがられた。
2018-03-30 15:11:09@MIZUTORIAB @dragoner_JP 怖いですね…字面的には鳥のように自由って意味にしか取れないのに、実体はそんな意味とは…。ところでその事件はどの分野の学会で起きたのでしょうか。もしよろしければ。
2018-03-30 20:39:14主なブログは http://d.hatena.ne.jp/gryphon/ そちらと連動したり、関連する過去記事を紹介することも多いですが、まあ多めに見てください。(長く続けており、興味を持ったまとめは大体、過去の関連ブログ記事があるので…) 時事 政治 歴史 漫画 SF 創作論 格闘技 特撮 元祖・初出探しなどが主なまとめテーマ。 あと、ほとんどは「誰でも編集可能」にしているので当事者はじめ、他の方も編集できます。