【昔の戦争】戦争に関する基礎知識を更新しないと誤解が連鎖し続けてしまうかもしれない話【今の戦争】
@azukiglg 失礼します。日本が強いとは思いません。戦時中母は結核になり伯父は結核で叔母は破傷風で死亡。ひよっこのみねおさんインパール作戦へ・愛子さんの恋人は戦死。上の人は戦争勝手に始めるだけで被害被るのは罪も無い人々。徴兵されて家族を送り出せるか。今の状況を良しとはしませんが打開策無いのかな
2017-10-13 21:15:32@azukiglg そうは言っても。一番儲かるのは軍需産業だし、世界平和は人類がいる限り無理だろう、という絶望感にもおそわれます。 もし家族が自衛隊とか国境無き医師団で、紛争地域に行く、と言ったら・・・ 堂々巡りですね。 失礼しました。
2017-10-13 21:25:10ここから本題( ・ิω・ิ)
お身内が「戦災」で亡くなったのは大変お気の毒に思います。 が、 「上の人が勝手に戦争を始める」 「被害を受ける人は罪がない」「徴兵される」 「戦争は一般人には無関係」 まずこの考え方を更新する必要があると思います。 twitter.com/dreamer0005257…
2017-10-14 03:20:46また、「一番儲かるのが軍需産業」というお考えについても、まず実情に照らして考えを更新なさったほうがよいとは思います。 また、いわゆる「軍需産業」と呼ばれがちな分野は、それ単独でやっているところは日本にはあまりありません。大抵何らかの民需産業が本業です。市場が極端に小さいからです。 twitter.com/dreamer0005257…
2017-10-14 03:23:58例えば太平洋戦争までの戦争と、今後起きうる戦争は、日本の置かれた状況も、能力も、勝利条件も大きく異なります。 フィクションにあるように、「戦争がずっと続けば軍需産業が未来永劫儲かる」というようなこともありません。 @dreamer00052571
2017-10-14 03:26:27@dreamer00052571 軍需産業云々の部分だけ踏み込んでみると、 1)民間が買えないものを作るのが軍需産業 2)民需品に比べて「消耗(消費)」が少なく、「入れ替え・買い替え」も少ないので、専用の製造ラインやメンテ部門を長期的に維持するのが難しい 3)軍需品の顧客は政府のみなので、自由に市場開発はできない
2017-10-14 03:29:11@dreamer00052571 @azukiglg 横から失礼ながら、戦争が起こると軍需産業は大打撃を受けます。 日々薄利で新型装備品を納入する事で売上としていますが、戦争になれば緊急性の低い新型装備の注文は差し止め、医療や燃料などの消耗品に予算が優先されます。
2017-10-14 03:29:41@dreamer00052571 4)日本以外の兵器輸出で外貨を得ている国(例えば、スウェーデン、スイスも兵器輸出国)の幾つかは「永世中立国」(重武装平和論) 5)軍需産業が「儲かり続ける」には顧客の戦争が続く(銃砲弾や兵器が損耗し続ける)ことが必要ですが、国が戦争を無限に続けることはできないのでいつか終りが来る
2017-10-14 03:32:32@dreamer00052571 それなら、民需品を作って売ったほうが、一度作った生産ラインを回し続けることができ、鍛えた人材も使い続けることができ、遥かに儲かるわけで……。 日本で「軍需産業」呼ばわりされがちな企業の幾つかは、普段は普通に民生品を作っていますし、そちらのほうが主な収益源であり本業です。
2017-10-14 03:34:00@dreamer00052571 例えば陸自が使う偵察用のバイク(兵器です)なんかは、民生品のバイクに保安部品が追加されたものです。専用にしてしまうと、メンテ部品の生産ラインの維持が難しくなり、部品が高額になってしまうためだそうで、民生品との共用を増やすことで軍需品の企業側負担を下げているそうです。
2017-10-14 03:35:59@dreamer00052571 また、自衛隊が消費している携行食料(いわゆるコンバットレーション)の一部は、自衛隊専用設計のものでもなく、普通に一般向けに販売されているレトルト食品と同じものを使うそうです。これも、「専用品だけを作るのは、メーカー側の負担になる」ためだとかで。
2017-10-14 03:37:39@azukiglg @dreamer00052571 また、日本の特殊事情ですが、入札外で随意契約となった装備品の場合、原価+工数+5%という厳しい価格基準があり、どんなハイテク平気でも利益率は5%を超えません。 トラブルがあれば赤字です。
2017-10-14 03:39:05@dreamer00052571 挙げるとキリがないんですが、このように本邦では「軍需産業は儲からない」のです。これが平時だからというだけでなく、有事でも同じです。 メーカーは秘匿されている秘密企業ではなく、民生品も作っているわけで、本社も工場の所在地も公開されています。 狙って攻撃を受ける可能性もありましょう。
2017-10-14 03:39:13@dreamer00052571 じゃあ、「軍需産業などに手を出さなければいい」となるのになぜやめないのかというと、三菱重工などは「仮に赤字持ち出しになってでもやらないといけない分野だから」というのを覚悟して受けているところもありますし、民生品ラインの共用でなら、ということで引き受けているところもあります。
2017-10-14 03:41:02@dreamer00052571 では日本以外の軍需産業がそれほど儲かっているのかというと、アメリカでは先ごろ拳銃の老舗企業の経営不振が伝えられてきたくらいです。 国内の消費需要だけでは儲けが出ないから、国外に輸出するわけですが、アメリカ製の銃器より遥かに安い銃器の輸出や密造も行われており……
2017-10-14 03:43:06@dreamer00052571 「ミツカンの味ぽんを買うより、だいたい同じようなものがトップバリュからもっと安く出ている」なら、トップバリュのほうを買うのと同じようなことが兵器の世界でも起きていて、ロシア、中国、あるいは途上国で作られたライセンス品や密造品は「安い」から売れるわけで……軍需産業火の車です。
2017-10-14 03:44:42@dreamer00052571 次に、「日本は、自発的に戦争をすることに利益があるかどうか」について。 これは戦前も戦後もそうだと思うんですが、日本は「資源を輸入し、製品を輸出する」国です。内需市場で製品を消費するにしても原材料は輸入しないと国内にありません。
2017-10-14 03:46:17@dreamer00052571 つまり、「原材料を輸出してくれる相手国が平和でなければ困る」「相手国から日本に輸送する海上航路が平和でなければ困る」「製品を買ってくれる国が、持続的に製品を買う経済力・購買力を維持してくれなければ困る」わけです。 そういう意味で、日本は「平和に依存する国家」だとはいえます。
2017-10-14 03:47:52@dreamer00052571 つまり、日本が一方的に理由も目的も必然もなく、他国に戦争を仕掛ける理由というのは、極めて小さいのです。というか、ほぼメリットがない。 実を言うと、これは戦後だけでなく戦前も同じです。 原油は国内から湧き出ない、鉄鋼は国内から算出しない。作りすぎた製品を国外に買い取ってもらわねば。
2017-10-14 03:49:32@dreamer00052571 戦後、有権者が選挙で政治家を決め、有権者に支持された政治家が総理を務めるようになってからも、その「平和に依存しないとやっていけない」というのはさほど変わりません。 そもそも戦後、戦争アレルギーを強く持った日本人の多くはあなたがそうであるように戦争そのものを嫌います。
2017-10-14 03:51:05@dreamer00052571 自分の家族の領域に戦争の気配がするのを嫌がるし、それが自衛のためであっても「北朝鮮が悪い」とは思わずに「北朝鮮にそうさせてしまった自国政府が悪い」と考えてしまうくらいには、極端に戦争嫌いですよね。
2017-10-14 03:51:58@dreamer00052571 つまり、日本では「積極的に利益のない無意味な戦争をしようとする」政権は、選挙で負けてしまうので、戦争できない=続けられない仕組みになっているわけです。
2017-10-14 03:55:31