「日本は世界一素晴らしい国だと、私たちは思っていた。しかし日本には「もうひとつの顔」があった」―牛久入管収容者の訴え
- kachikajaibarak
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【牛久入管収容者の訴え①】四月に入って新しい所長が来てから、収容所のルールがむやみに厳しくなった。4/25の夜11時過ぎ(注・消灯は夜10時)、突然職員(10人前後?)が部屋に入ってきて部屋のチェックをされた。チェックなら消灯前にも出来るはずなのに、なぜ消灯後に?嫌がらせか?
2017-04-26 16:33:05【牛久入管収容者の訴え②】その際、ガラスに貼ってあった紙(おそらくポスターや新聞の類い。理由については後述)を「ルール違反だから」と剥がしてしまった。 ここで言う「ガラス」は窓ガラスと、室内のトイレを囲っているガラスも指しています。収容所のトイレは「ガラス張り」なのです!
2017-04-26 16:46:55【牛久入管収容者の訴え③】収容所の部屋はとても狭く、皆が食事などをするテーブルのすぐ近くにトイレが設置されています。それだけでも環境が良くないのになおかつガラス張り。収容者は環境の悪さを少しでも軽減するためにトイレのガラスに紙を貼っていたのですが、それを剥がしてしまったのです!
2017-04-26 16:51:13【牛久入管収容者の訴え④】当然収容者たちは皆怒り、抗議したのですが、職員は聞く耳を持たなかったそう。ある収容者いわく「面会ボランティアにしか訴えられる相手がいない」。
2017-04-26 16:55:14【牛久入管収容者の訴え⑤】収容者が怒っているのはそれだけではありません。早朝、まだ寝ている人もいる時間での「点呼」が始まりました。「眠い人はただ布団から手を振るだけでもいいから」と。
2017-04-26 16:59:55【牛久入管収容者の訴え⑥】点呼をするようになったのは、おそらくは先月のベトナム人収容者死亡(見殺し)事件(praj-praj.blogspot.com/2017/04/vn.html )の影響だろうと収容者たちは見ています。要は「生死の確認」。もしくはもし「同じこと」が再発した時の入管側のアリバイ作り。
2017-04-26 17:03:46【牛久入管収容者の訴え⑦】ある収容者は怒りを顕にしながら言いました。「入管は「あなた達の体のことを考えて」という。だが、あのベトナム人は点呼をしなかったから死んだのではない。体の不調を訴えながら病院に連れて行ってもらえなかったから死んだのだ」。
2017-04-26 17:09:24【牛久入管収容者の訴え⑧】「私たちも人間だ。だが入管は私たちを人間扱いせず、動物か家畜のように扱う。ここはキャンプ(難民収容施設)なのか、それとも刑務所なのか?」「刑務所なら刑期が決まっている。だがここはいつ出られるか分からない。しかも年々仮放免が出るまでの期間が長くなっている」
2017-04-26 17:14:11【牛久入管収容者の訴え⑨】「仮放免が出ても何もできない。仕事もできない。自由に県外に出ることもできない(いちいち申請しなければならない)。(身分証明書がないので)携帯も買えない。身分証明のため仮放免許可の紙を見せるのは、本当に恥ずかしい」
2017-04-26 17:17:24【牛久入管収容者の訴え⑩】(注・仮放免者は就労が禁止されていますが、それでは生活が成り立たないので仕事に就き、それが理由で再収容される人も少なくありません)「私はただ生きるために真面目に働いていただけだ。しかし入管は私たちの都合などお構いなし。彼らにとって大事なのは「ルール」」。
2017-04-26 17:21:19【牛久入管収容者の訴え⑪】「私が日本に行くと行ったら周りの人はみな喜び、またうらやましがった。日本は安全で、綺麗で、人も親切で、世界一の国だから、と。それは事実だ。しかし収容所に入って、日本には「もうひとつの顔」があることを知った」
2017-04-26 17:25:50【牛久入管収容者の訴え⑫】「ビザがある人には収容所の中の苦しさは分からないだろう。私もビザがある時、収容された友人の面会に行ったことがある。外から来た人間は、所詮面会時間が終わればそれで終わり。パッと頭を切り替えられる。しかし収容者はそうではない」
2017-04-26 17:29:22【牛久入管収容者の訴え⑬】「面会が終われば、私たちはまた、あの部屋に戻される。そしていつ終わるか分からない囚われの時間が続く。この苦しさは、入った者でないと分からない」
2017-04-27 03:35:42【補足①】昨日のツイート連投をまとめたところ予想を上回る反響がありました。 togetter.com/li/1104722 ざっとコメント欄を見たところ、半数近くかそれ以上の方が入管の方針に肯定的な意見(あるいは「もっとやれ」という意見)のようです。
2017-04-28 02:47:50【補足②】感情を排して述べるならば、そうした入管に共感を寄せる人々の存在自体がまさに「日本のもうひとつの顔」を表していると言えます。ヘイトスピーチ問題が単に「一部のおかしな人」の問題ではない、というのと同じ意味で、入管の問題もまた、単に入管の問題ではない、と言えるでしょう。
2017-04-28 02:54:47【補足③】今から50年以上前の1965年、法務省入国管理局参事官だった池上努が自著において「外国人は煮て食おうが焼いて食おうが自由」だと述べ、大きな批判を浴びましたが、その精神はいまだ日本に根強く残っているようです。
2017-04-28 03:00:14【補足④】ところでコメント欄を見ると、入管の問題について説明不足の部分があったようなので、いくつか補足します。 一番目立ったのは「収容者=不法滞在・不法入国者なのだから待遇が悪くても・即刻強制送還されても当然」という意見。
2017-04-28 03:05:37【補足⑤】収容者が収容されている理由は様々です。中には悪質と言えるような、あるいは母国への送還が妥当と思えるようなケースもあるかと思いますが(といって不当な扱いをしてよい理由にはなりません、後で詳述)、難民申請中の人や、やむを得ない理由で在留資格を失ったケースもあります。
2017-04-28 03:13:41【補足⑥】難民申請するために来日した人の中には正規の入国手続きを踏む余裕がなかった人も少なからずいます。母国での差別や迫害を逃れるという立場からすればそれも当然のことです。それを「不法入国なのだから即刻強制送還せよ」というのは、日本も加入している難民条約の精神に反します。
2017-04-28 03:21:20【補足⑦】次に「(入管の)ルールはルールなのだから守って当然」という意見について。余談ですが、こうしたコメントを寄せた方々は本国の命令を無視してユダヤ人にビザを発行した杉原千畝などは「ルールを破り不法行為を幇助した怪しからんエセ人道主義者」と思ってらっしゃるのでしょうか。
2017-04-28 03:30:20補足⑧「ルールは守らなければならない」ということ自体は間違いではありません。ただしそのルールがより上位のルールを守らない場合はどうでしょうか。 入管については国連委員会から人権侵害を指摘され、改善するよう勧告を受けています。 ameblo.jp/yoyogiuehara-m…
2017-04-28 03:36:23【補足⑨】こうした勧告には拘束力や罰則はありませんが、条約は国内の法律や規則より上位のルールとされています。また憲法98条2でも「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする」とされています。
2017-04-28 03:48:07【補足⑩】法律に抵触するような学校や会社の規則が糺されなくてはならないのと同様、日本が加入している条約に反する行いを行政が行っているならば、それは改善されなくてはいけません。日本が健全な民主主義国家・法治国家であるためには市民によるチェックを必要とします。
2017-04-28 03:56:08【補足⑪】なお、「待遇に文句があるなら裁判を起こせばいい」という意見も見られました。もちろん裁判も問題解決の手段のひとつではありますが、唯一の手段ではありません。「文句があるなら裁判起こせ。裁判起こさないなら文句を言うな」というのはあまりに横暴に思えます。
2017-04-28 04:07:07【補足⑫】ちなみに過去には、入管が収容者の裁判を受ける権利さえ無視して(つまりルールを守らず)強制送還してしまったケースがあり、このままでは同様のことが今後も起きる可能性が高いということも指摘しておきます。 rafiq.jp/media/150212to…
2017-04-28 04:10:11