あなたが大詰めを迎えたプロジェクトのリーダーだったとして、新たな作業をスタッフに「お願いしてもいいですか?」と頼んだところ、「嫌だと言ったらやらなくてもいいですか」と言われたら?
X(Twitter)で、仕事などで「誰かに何かを依頼する時の方法」にまつわる話題が大いに盛り上がった。
前述の話題は、プロジェクトマネージャーと思われるXユーザーが、「何て返しますか??」と聞くかたちで掲げたシチュエーション。
プロジェクトがピークを迎えた状況ということは、参加メンバーの誰もが手一杯で「これ以上、新たな作業を引き受けたくない」のが本音かもしれない。その上で作業をお願いされるのだから、「嫌だと言ったらやらなくてもいいですか」と答えたくなるのも無理はがないように思える。
例題を出したXユーザーはこの言葉を受けた後の交渉の方向性について、「ゴリ押し、説得、下から相談(負けて勝つ的な)、諦め…いろいろですよね」と書いていた。
「お願いしていいですか?」ではなく「お願いします」
この「何て返しますか??」という投稿に対し、Xではさまざまな意見が寄せられた。
まず指摘があったのは頼み方について。「『お願いしてもいいですか?』という言葉は自分も大嫌い。『お願いします』か『できますか?』でよい」「『この作業をやってください』まで言い切る」などと、ストレートに伝えた方がベターとする声がいくつも挙がっていた。
また、「そんなに詰まってるのか。正確な進捗を教えてくれ」などと、「嫌だと言ったら~」と答えたスタッフの状況を確認した上で対応したほうが良いのでは、という意見も多かった。
さらに「そういうこと言ってくる人は何らかの問題を抱えているので、今後のためにケアした方がいい」という声も。「嫌だといったら」という言葉が出た時点で問題が発生している可能性を想像し、進捗状況をあらためて確認した上でそのスタッフをフォローしたり、場合によって別の人に作業を依頼したりするなど、柔軟な対応に切り替えるほうが建設的かもしれない。
プロジェクトリーダーは大変
この話題に関しては、結局のところ「さまざまな状況を考慮した上で返答したほうが良い」とする意見が多く集まった。
たとえば、どこまでの作業を依頼すべきかは、「嫌だと言ったらやらなくてもいいですか」と言ったスタッフの雇用契約(正社員や派遣社員、業務委託社員など)によっても変わってくるかもしれない。また、スタッフとのこれまでのコミュニケーション状況を把握した上で、その発言が本気か軽口かどちらのニュアンスを含んでいるか汲み取ることもできそうだ。
回答の中には、やりたくない理由を聞いた上で解消できない場合、「プロジェクトから外れてもらいます」「でしたら今期で契約終了です」とシビアな対応も辞さないと考えるユーザーもいれば、「最悪自分がやるか」などと考えるユーザーもいた。いずれにせよプロジェクトを無事に完遂するには、マネージャーとしての責務を果たさなくてはいけない。
今まさに同じような問題に直面して悩んでいる人がいたら、一連の話題を思い出して頑張ってほしい。