Windowsの調子が悪いがインストールしたソフトやデータはそのまま残したい!ということは皆さんも思いつくと思います。そして実際にそれは可能です。ここではWindows10の上書きインストール方法について紹介します。
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Windows10の上書きインストールの特徴
上書きインストールは追加した個人のデータや他のシステムを保存したまま、Windowsの基本的なシステムの部分だけを再インストールする初期化の方法です。修復インストールとも呼ばれます。
といってもWindowsに標準搭載されている機能ではなく、いろいろと準備する必要があります。どうやって初期化をするのかというと「インストールメディア」を作成します。
初期化には「PCを初期状態に戻す」「新たに開始」などの方法もありますが、こちらで初期化が難しかった場合でも「上書きインストール」なら初期化ができることがあります。
システムが不安定になった時、PCの調子がよくない時などに上書きインストールを行うと、改善されることがあります。
またPC内のデータやシステムにおいて、削除するか残すか選択できる項目があるので、選択によっては「PCを初期状態に戻す」「新たに開始」と同じような初期化ができることが特徴です。
残すことができるソフトや設定やデータ
Windowsの設定、コントロールパネルの設定
バージョンアップデート
削除される
デスクトップアプリ、PCメーカーが元々入れていたアプリも削除される可能性がある
セキュリティソフトなども削除、初めからインストールされていたアプリも削除される可能性が高い
残すか削除するか選択できる
追加ファイル(個人ファイル)、自分でインストールしたアプリ、自分でインストールしたデバイスドライバー、ユーザーデータ(ユーザーアカウント名、パスワード)
▼Windows10でPCを初期状態に戻す方法はこちらから
▼Windows10でPCを「新たに開始」を実施する方法はこちらから
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初期化できるWindowsの状態
上書きインストールができるのはWindowsが正常に起動している時のみ(セーフモードでの起動では初期化できない)
事前の注意事項
・キーボード、マウス以外のPC周辺機器を外しておきます。
・初期化の途中で再起動が何回か行われますが、途中で止まってても強制終了をしないでください。
・最後に「更新プログラム」がインストールされることがありますが、途中で終了などせず待ちます。
・使用するUSBは8G以上が望ましく、メディア作成時に中身が消されてしまうので、中身が空か消えてもよいUSBを用意してください。
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インストールメディアの作成
インストールメディアは自己流に作るのではなく、マイクロソフトが提供しているツールを使います。USBかDVDを使って作成しますが、今回はUSBを使った方法をご紹介します。
インストールメディアの作成方法
MicrosoftのHPから「Windows10のダウンロード」ツールをダウンロードし「MediaCreationTool」のツールを実行してください。
「準備ができるまでしばらくお待ちください」という画面表示の後
ライセンス条項が出るので同意をします。
「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し「次へ」をクリックします。
Windows10のダウンロードが始まります。
言語、エディションを選択する画面が現れるので、現在と同じエディションを選択します。
ここでUSBを接続し、「USBフラッシュメディア」を選択して差し込んだUSBを選択し「次へ」をクリックします。
「インストールメディアの作成によりUSBメモリ内のデータはすべて削除」を選択してください。
使用するUSBが表示されているので、選択し「次へ」進みます。
「Windows10をダウンロードしています」という表示になり、インストールメディアが作成されます。
Windows10インストールメディアの作成が開始されます。時間がかかることがあるので、待ちます。
「USBフラッシュドライブの準備ができました」という表示で作成は完了です。
▼Windows10でおすすめのデータバックアップ方法はこちらから
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初期化の手順
インストールメディアを差し込んだ時に出てくるファイル画面の中から(ISO)fileを開き「Setup」をダブルクリックします。
「更新プログラム」の選択が出てきますが、「今は実行しない」を選択します。
ライセンス条項に同意をし、
「インストールする準備ができました」という画面になりますが、すぐに「インストール」をクリックしないようにします。
「引き継ぐものを変更」や「Windowsセットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」というリンクをクリックし、個人用のファイルとアプリを削除するか、残すかの選択をします。
次の画面で選択通りになっているかを確認して、ここでようやく「インストール」のボタンをクリックしてください。
インストールが終了すると、「Windows.old」というというフォルダが作成されています。これはインストール前のデータがバックアップされているフォルダです。
容量が大きいので、不要であれば削除しても構いません。
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上書きインストール、まとめ
いかがでしょうか?きちんと準備していれば、現在の状態近くに再生できることが多いので、「今は問題なく大丈夫」という状態の時に、いざという時のために初期化について考えていけるとよいですね。
きちんと何もかもデータを真っ白になくして初期化したい時には一度PCをフォーマットして初期化する方法もありますが、上書きインストールは軽めの初期化と捉えておけばよいかもしれません。残したいデータや設定がある時には、おすすめの初期化の方法です。