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デル XPS 13 (9350) の実機レビュー

更新日:
XPS 13 (9350)の写真
CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 256V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 9 288V
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB ~ 2TB SSD
画面サイズ 13.4インチ 16:10
画面種類 1920x1200 非タッチ
2880x1800 OLED タッチ
2560x1600 タッチ
質量 約1.18kg~
バッテリー 55Wh
価格[税込] 26万円台~
Core Ultra 2で性能アップ

XPS 13 (9350)は、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載しパワーアップした、人気のモバイルノートPCです。

性能が上がっただけでなく、バッテリー駆動時間も延びたので、モバイルノートPCとして使いやすくなりました。

近未来的なデザインは踏襲しており、境目のないタッチパッド、タイルを敷き詰めたようなキーボードなど、秀逸のデザインです。

性能だけでなくデザインも妥協したくないユーザーにおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD、2880x1800 OLED

 

 

目次

お忙しい方は、「XPS 13 (9350)の特徴」のみお読みください。

 

XPS 13 (9350)の特徴

Core Ultra シリーズ2で性能アップ

人気のXPS 13シリーズが、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載し、パワーアップしました。

従来機種に搭載されていたCore Ultra 7 155Hと、新機種のCore Ultra 7 258Vとを比較すると、CPUのマルチコア性能は低くなっているものの、CPUのシングルコア性能、グラフィックス性能、NPU性能は高くなっており、トータル的に見て、多くのソフトが快適に動きます。

また、省電力性能が高いので、当サイトで計測したバッテリー駆動時間を比較すると、約1.5倍も長くなっています。

CPUのマルチコア性能
Core Ultra 7 258V 584
Core Ultra 7 155H 825
※CINEBENCH 2024のマルチコアスコア
※Core Ultra7 155Hのスコアは別機種で計測
CPUのシングルコア性能
Core Ultra 7 258V 122
Core Ultra 7 155H 103
※CINEBENCH 2024のシングルコアスコア
※Core Ultra7 155Hのスコアは別機種で計測
グラフィックス性能
Core Ultra 7 258V 45331
Core Ultra 7 155H 35888
※3DMark Night Raidのグラフィックススコア
※Core Ultra7 155Hのスコアは別機種で計測
NPU性能
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
バッテリー駆動時間
XPS 13 9350(新モデル) 9時間8分
XPS 13 9340(旧モデル) 5時間39分
※Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

デザインが秀逸

XPS 13 (9350)は、従来機種からデザインは踏襲しており、非常に高級感のある見ためです。CNC加工のアルミ削り出しボディで、非常に質感がいいです。サイド部分の仕上げなど、細部にも質の良さが表れています。

CNC加工のアルミ削り出しボディ

 

ディスプレイは、4辺が狭額ベゼルで、ガラスにはGorilla Glass 3を使用しており、エレガントです。

狭額ベゼルのディスプレイ

 

キーボードについても、スクェアのタイルを敷き詰めたようになっており、普通のノートPCのキーボードとはとは一線を画すデザインです。

また、タッチパッドは、パームレストとの境目がないシームレスなデザインが特徴的です。

パームレストとタッチパッドのシームレスなデザイン

 

さらに、ファンクションキーが物理キーではなく、LEDで光るタッチ式になっています。

PCの電源をオフにすると、このLEDは消灯し、とてもシンプルな見た目になります。

ファンクションキー(メディアキー)

 

選べるディスプレイ

XPS 13 (9350)のディスプレイは、1920x1200ドットの標準的な液晶、2880x1800ドットの有機EL、2560x1600ドットの液晶の3つから選ぶことができます。いずれも低反射で映り込みが抑えられています。また、有機EL以外は120Hz対応です。

今回は、有機ELディスプレイを搭載していますが、色鮮やかで画像や映像が綺麗です。また反射が抑えられているので、映り込みも気になりません。

有機ELディスプレイなどを搭載可能

 

やや残念な点

XPS 13 (9350)のやや残念な点としては、ポート類が、Thunderbolt4が2ポートのみとなっている点です。HDMIやUSB-Aなどのポートがありません。

また、デザイン性重視であるため、キーボードやファンクションキーはやや打ちにくさを感じます。ただ、キーボードに関しては慣れれば問題ないと思います。

 

各用途の快適度

XPS 13 (9350) の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面サイズが13.4型とやや小さいですが、性能は十分で快適Web閲覧などができます。
動画鑑賞 ディスプレイが色鮮やかで、スピーカー音もいいので、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
ディスプレイの色域が広いので、画像編集などにも適しています。
動画編集 内蔵GPU性能が高いので、動画編集も割とできます。ただ、アニメーションなどを多用する場合は、独立GPUを搭載したノートPCがおすすめです。 
ゲーム △~○ 軽めのゲームであればできます。一部のディスプレイは、120Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。

 

ディスプレイのチェック

前述しましたが、XPS 13 9350のディスプレイは、以下の3種類があります。

バッテリー駆動時間重視なら、(1)のディスプレイがいいでしょう。

鮮やかな色表現に引き締まった黒の、綺麗な画像・映像を表示したいなら、(2)の有機ELがいいでしょう。

有機ELは焼き付きなどの管理が面倒なので好きではないけれど、色域は妥協したくない方は(3)がいいでしょう。

XPS 13 (9340)で選択できるディスプレイ

(1) 1920x1200, 非タッチ, 非光沢, 500nit, 100% sRGB, 120Hz

(2) 2880x1800, 有機EL, タッチ, 光沢(反射防止), 400nit, 100% DCI-P3, 60Hz

(3) 2560x1600, タッチ, 光沢(反射防止), 500nit, 100% DCI-P3, 120Hz

 

今回は(2)の有機ELを搭載しており、特性は下の通りとなります。タブもクリックしてご覧下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は以下の通りで広いです。最大輝度は、当サイトの計測では394cd/m2とやや高めでした。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 96%
XPS 13 9350の色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、暗部がやや明るめに表示されていますが、ほぼ直線的で、 自然な発色です。

XPS 13 9350のガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

XPS 13 9350の視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

反射防止のディスプレイなので、映り込みが抑えられております。

XPS 13 9350の映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)があります。ただし、輝度がそこまで落ち込んでいないため、目が疲れやすくなるなどの影響は少ないのではないかと思います。

XPS 13 9350のフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

XPS 13 9350のキーボードは、やや打ちにくさを感じますが、慣れれが問題ないでしょう。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmと十分な間隔です。キーストロークは約1mmで浅めです。キートップは0.3mmくぼんでいます。小さいキーがほとんどない点は良いですが、キーとキーの隙間が狭いので、キーを押すときに、隣のキーを一緒に押しやすいです。

また、backspaceキーの位置がやや左にずれているので、ここもタイプミスしやすいですが、指は届きやすい位置にあるので、逆に慣れれば打ちやすく感じるかもしれません。 

タッチパッドとパームレストの境目が分からないと思いますが、タッチパッド部分は割と広めになっているので、適当に指を動かせば反応します。

XPS 13 9350のキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
XPS 13 9350のキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

ファンクションキーおよびメディアキーが物理キーではなく、タッチ式になっています。「delete」キーも同様です。物理ボタンと比べると、ブラインドタッチで押しにくいです。これらのキーをよく使う方はご注意下さい。

ファンクションキー
メディアキー

 

キーボードバックライトも搭載しています。

XPS 13 9350のキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

XPS 13 9350のパフォーマンスのチェックです。

ここでは、デフォルトの「最適化」と、最もパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」で、ベンチマークソフトを実行します。

モードの切り替え画像
モード

 

CPU

CPUは、インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しており、今回は、Core Ultra 7 258Vです。

マルチコアのスコアはそれほど高くありませんが、シングルコアのスコアは高いです。
CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
584 [超高パフォーマンス]
523 [バランス]
Core Ultra 5 125H 578 [旧モデル]
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 122 [超高パフォーマンス]
122 [バランス]
121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 110
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125H 97 [旧モデル]
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23のスコア画像
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Ryzen AI 9 HX 370 22572
Ryzen 7 8845HS 16387
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 10342 [旧モデルで計測]
Core Ultra 7 258V 10269 [超高パフォーマンス]
9896
9216 [バランス]
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Core Ultra 7 155U 8578
Core Ultra 5 125U 8461
Ryzen 5 7530U 8293
Core i5-1335U 8249
Core i5-1334U 5897
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Ryzen AI 9 HX 370 2043
Ryzen 9 7945HX 1951
Core Ultra 7 258V 1932 [超高パフォーマンス]
1906 [バランス]
1779
Core 5 120U 1879
Core Ultra 7 155H 1810
Core i7-13620H 1806
Core Ultra 7 258V 1779
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core i5-1334U 1655
Core Ultra 7 155U 1634
Core Ultra 5 125H 1627 [旧モデルで計測]
Core Ultra 5 125U 1597
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 5 7530U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 3 7330U 1358
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはCPUに統合されており高速です。

 

グラフィックス

グラフィックス性能は、CPU内蔵のものとしては非常に高いです。GeForce RTX 2050の独立グラフィックスに迫るスコアが出ていました。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raidのスコア画像
Intel Arc 140V(Core Ultra 7 258V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
45331 [超高パフォーマンス]
44627
41401 [最適化]
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphics
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
14903
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

NPU性能は最大 47 TOPSと高いです。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopのような独立GPUと比較すると、AI TOPSは低いです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen 4 SSDを搭載しており、比較的速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
CrystalDiskMarkの画像
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen5 SSD 13574
PCIe Gen4 SSD 7300
6558
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

その他のベンチマーク

その他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。

Core Ultra 7 258Vのベンチマークへのリンク
Core Ultra 5 226Vのベンチマークへのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

Lightroomの書き出しは、Core Ultra 7 155Hよりも速かったです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 ※1
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 ※1
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 ※1
Core Ultra 7 258V 60秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 ※1
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※1 書き出しにGPUを使用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))

「スーパーズーム」は、本来GPUも使って処理しますが、Core Ultra シリーズ2にはまだ対応していないのか、内蔵GPUが使われず遅かったです。

Apple M3 49秒
Ryzen 7 8845HS
RTX 4060(115W)
55秒
Core i7-13620H
RTX 4060 (140W)
56秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (140W)
57秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
1分00秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
1分18秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Ryzen 5 7535HS
Radeon 660M
2分06秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分41秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
3分02秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分04秒
4分20秒
Core 5 120U
Intel Graphics
4分10秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)

「JPEGのノイズを削除」の処理はまずまずの速さです。

Apple M3 1分05秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core Ultra 7 155H 1分41秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core Ultra 5 125H 2分08秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分17秒
Core Ultra 7 258V 2分25秒
2分43秒
Core i5-13500H 2分35秒
Ryzen 7 8845HS 2分45秒
Core 5 120U 2分47秒
Ryzen 5 7535HS 3分25秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し

GPU性能が高いこともあり、FHD動画の書き出しは速かったです。

Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分04秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt4に対応しており、多くの機器を使うことができます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはありません。

 

質量のチェック

XPS 13 9350の質量のチェックです。

仕様では、OLEDモデルが1.18kg、それ以外が1.22kgとなっています。今回レビューしたのはOLEDモデルでしたが、1.206kgと仕様値よりもやや重かったです。持ち運び用に作られたモバイルノートPCのの中では普通の重さです。

付属のACアダプターは普通の重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.206kg
ACアダプター+電源ケーブル 256g

 

バッテリー駆動時間のチェック

XPS 13 9350のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は55Whとなっており、やや大きい容量です。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

JEITA3.0計測法によるバッテリー駆動時間は、仕様表には掲載されていませんでしたが、リリースノートには「最大26時間:ストリーミングをフルHD+で視聴可能なバッテリー持続時間」と書かれています。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下表です。インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあって、長いバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) YouTube動画再生時 14時間43分
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 9時間8分
(1) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

WebカメラはFHD画質で、映りも比較的綺麗です。IRカメラは付いていますが、プライバシーシャッターは付いていません。

XPS 13 9350のWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
XPS 13 9350のWebカメラの写真
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、本体底面の左右に、合計8Wのツイーター+ウーファーが搭載されています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

XPS 13 9350のスピーカー写真
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core Ultra 7 258Vのプロセッサーのベースパワーは17Wです。

CPU電力は、「最適化」モードの場合は20W強、「超高パフォーマンス」モードの場合は30W以上で推移しており、高めのCPU電力です。

CPU温度は、「最適化」モードであれば70℃台と低めの温度です。「超高パフォーマンス」モードの場合は80℃台とやや高めですが、問題ない範囲でしょう。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

動作音は比較的静かです。動作音を気にせず作業ができるでしょう。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約20dB 約22dB 約35dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷をかけると、パームレスト部分の温度がやや上がり、暖かさを感じますが、そこまで気にはなりません。

底面は全体的に熱くなるので、低温火傷には気を付けましょう。

PC本体の表面温度
XPS 13 9350のサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載しているだけあり、低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
4W 6W 15W 27W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

XPS 13 9350の外観のチェックです。

削りだしアルミニウムとGorilla Glass 3を採用した、耐久性に優れたボディで、見た目もいいです。

XPS 13 9350の正面写真

 

天板には、「DELL」のロゴがあります。

天板写真

 

高さは、OLEDモデルの場合は14.80mmで、それ以外は15.3mmです。どちらも薄いです。

XPS 13 9350の薄さの写真 XPS 13 9350の薄さの写真その2

 

側面のポート類は、Thunderbolt4が2つあるだけです。

XPS 13 9350の側面の写真 XPS 13 9350の側面の写真その2

 

ヒンジが開く最大の角度は、下図の通りです。

XPS 13 9350のヒンジを最大まで開いたときの写真

 

指紋認証装置は、電源ボタンに統合されています。

XPS 13 9350の底面写真

 

底面に吸気口はなく、側面にあります。

XPS 13 9350の底面写真

 

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは2つで、太めのヒートパイプが搭載されています。MacBookのような綺麗な内部です。

XPS 13 9350の内部の写真

 

SSDは換装できそうです。

XPS 13 9350のメモリの写真

 

ACアダプターは60Wです。

XPS 13 9350のACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、XPS 13 (9350)のレビューです。

インテル Core Ultraシリーズ2を搭載し、CPUのシングルコア性能、GPU性能、NPU性能がアップし、バッテリー駆動時間が大きく延びました。モバイルノートPCですが、クリエイティブワークなどがやりやすくなったと思います。

また、近未来的なデザインも特徴的です。CNC加工の削り出しアルミボディに、タイルを敷き詰めたようなキーボード、パームレストとの境目のないタッチパッド、タッチ式のファンクションキーなど、デザイン性に優れています。

ただし、キーとキーの隙間が狭いので、隣のキーを誤っておしてしまうことがあります。また、ファンクションキーがタッチ式なので、見ないで打ちにくいです。ただ、慣れればそこまで使いにくくもありません。

ポート類がThunderbolt4しかないので、それ以外のポートを使うときは変換アダプターが必要となるため、ご注意下さい。

 

Core Ultra 2で性能アップ

XPS 13 (9350)

特徴

  • インテル Core Ultra シリーズ2で性能アップ
  • バッテリー駆動時間が長い
  • 近未来的なデザイン                                                                 

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