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前置詞とは?35種類をイラストで徹底解説!使い分け方も伝授【中学英語】

前置詞とは?35種類をイラストで徹底解説!使い分け方も伝授【中学英語】の画像

中学1年の英語で習う「前置詞」。「前置詞の数が多すぎて全部覚えきれない」「間違えやすいから苦手…」など苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか?

前置詞にはそれぞれ核となる意味があります。まずは前置詞の意味を押さえたうえで、前置詞を使った熟語を覚えていきましょう。

今回は、個別指導専門学習塾「ブライトフューチャーアカデミー」代表で20年もの指導歴を持つ冨沢 拓夫さんに監修いただきながら、前置詞の覚え方や使い分け方のコツを紹介します。

代表的な前置詞をイラスト付きで解説していきますので、イメージとセットで前置詞を覚えてみてくださいね。

最後には力試しができるミニテストもあるので、チャレンジしてみましょう!

冨沢 拓夫
この記事を監修した専門家
冨沢 拓夫

Ameba塾探し 専門家

英国国立ノッティンガムトレント大学大学院 英語教育修士課程修了。2008年、秋元一人氏と共に個別指導専門学習塾「ブライトフューチャーアカデミー」を開校。中学校・高等学校・専門学校での指導を経て、現在では塾での指導の他に大学でも教鞭を執る。指導歴は20年目、育児歴9年目の2児の父親としても奮闘中。

前置詞とは?覚え方のコツも紹介

前置詞とは、名詞(代名詞)の前に置いて、意味を付け足す言葉 のこと

日本語では「が」「に」「を」などの助詞に近い文法用語です。

たとえば、「Look at me.」(=私見て)のように使います。

日本語の助詞と違って、英語の前置詞には一つひとつに具体的な意味があります

その具体的な意味を習得するまでに時間がかかるので、「前置詞は難しい」と感じることもあるでしょう。

前置詞の覚え方のコツは「イメージで理解すること」

適切な前置詞を選択するのは難しく、日本語を手掛かりに前置詞を選ぶことはできません。

そこでまず大事なのは「前置詞が持つイメージを持つ」ことです。

冨沢 拓夫
ブライトフューチャーアカデミー代表
イメージだけでは不十分なので、状況をイメージしながらフレーズ(前置詞句)・例文を使って練習しましょう。チャンク練習も効果的です。

チャンクとは「2つ以上の単語のかたまり」のこと。

2~8語程度の決まり文句で、日常の英会話でよく出てくるフレーズ・単語の組み合わせです。

たとえば…

want to~(~したい)→wanna
(be)going to~(~するつもりです)→gonna

などのような言葉を指します。

冨沢 拓夫
ブライトフューチャーアカデミー代表
また、前置詞の前後にくる単語によって、聞こえ方も異なってきます。音をしっかり聞いて真似てみましょう。

前置詞をマスターするために、とにかく音読練習を重ねてくださいね!

次の章からは、前置詞についてイメージイラストを交えながら紹介していきます。

例文を参考に状況を想像しながら読むことで、前置詞への理解が早まりますよ!

【中学英語で頻出】前置詞15種類をイラスト一覧表で徹底解説!

まずは中学英語で頻出の前置詞15種類をイメージイラスト付きで解説していきます。

前置詞とイラストをセットで覚えていきましょう。

前置詞
冨沢 拓夫
ブライトフューチャーアカデミー代表
前置詞は位置関係を示す非常に大事な単語。英語を勉強している皆さんなら一度は頻出の前置詞15種類の単語を見たことがあると思います。

学校の教科書や入試で出てくるのはもちろんのこと、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング、どの分野でも頻出です。

それぞれの前置詞のイメージを掴み、さまざまなフレーズや例文を通して身につけましょう!

前置詞1: of〜「〜の」

前置詞

of」の核となる意味は「分離・所有」です。

日本語では「~の」で訳されてしまいますが、「全体のなかの一部」を表現する前置詞であることを忘れないようにしてください。

「off」から派生した単語なので、「離れる」という意味がもともとの意味です。

ただし、離れているけれど一部繋がっているという「所有」の意味もあります。

例文で確認していきましょう。

(1)分離①He is independent of his parents.
②She deprived him of key.
①彼は両親から独立している。
②彼女は彼からカギを奪った。
(2)所有①It is part of me.
②Tokyo is the capital of Japan.
①それは私の一部だ。
②東京は日本の首都です。

前置詞2: at〜「〜で」

前置詞

at」は、「ピンポイントにある場所や時間を示している」ときに使う前置詞です。

場所・時間・状態・感情などの一点を指すときによく使われます。

例文で確認していきましょう。

(1)一点①Look at me!
②He arrived at New York.
③Let’s start the interview at 5 o’clock..
①私を見て!
②彼はニューヨークに到着した。
③インタビューは5時に始めましょう。

前置詞3: to〜「〜に」

前置詞

to」は「方向」を示す前置詞です。

目的に向かって進み、到達するときにtoを使います。そこから派生して、「一致する」という意味も出てきます。  

例文を使って確認していきましょう。

(1)方向・到達①I speak to his friend.
②He replies to email.
①私は彼の友達に話しかけた。
②彼はメールの返信をした。
(2)一致①We belong to football club.
②I agree to his opinion.
①私たちはサッカー部に所属している。
②私は彼の意見に同意する。

前置詞4: on〜「〜に」

前置詞

on」は「接触」を表す前置詞。「平面的な場所の上に接触している」という状態を表現します。

何かにくっついているときに使いますが、心理的にくっついている状態ということから、「依存」という意味もあります。

また、ずっとくっついている状態ということから「継続」という意味で使うこともあります。

例文で確認していきましょう。

(1)接触My cat is sleeping on the desk. 
私のネコが机の上で寝ています。
(2)依存I can depend on this tool.
私はこの道具に頼ることができる。
(3)継続I’m in Osaka on holiday.
わたしは休暇中で大阪にきています。

前置詞5: in〜「〜の中に(で)」

前置詞

in」は「包囲」の意味を持つ前置詞です。

「ある空間の中にある」「包まれているもの」というイメージを持つと意味を掴みやすいかもしれません。

そこから派生して、「形式」や「分野」の意味にもなります。

(1)包囲①He is in the house.
② I was caught in heavy rain one hour ago.
①彼は家の中にいます。
②1時間前に大雨に遭った。
(2)形式In other words, he is too lazy.
②Please pay for your order in advance.
①言い換えれば、彼はだらけすぎる。
②ご注文は前払いでお願いします。

前置詞6: for〜「〜にとって、〜に向かって」

前置詞

前置詞「for」は「方向性」が核の意味になります。

toと違って必ず行き着くわけではなく、その方向に向かって進んでいるというときに使います。

〜という目的に向かって」といった意味もあります。

例文で確認しましょう。

(1)方向性①This train is bound for Kyoto.
②The tourist left for Tokyo.
①この電車は京都行きの電車です。
②観光客は東京に向かった。
(2)目的①I’m looking for my purse now.
②I prepare for today’s lesson.
①今、財布を探しているところです。
②今日のレッスンに向けて準備します。

前置詞7: by〜 「~のそばに」「〜によって」

前置詞

 前置詞「by 」の核の意味は「近接」です。

近くというのがポイントで、そこから「期限」という意味や、近くのものを使う「手段や経由」という意味にもなります。

例文で確認していきましょう。

(1)近接・期限①A house by the river.
②I came by new game.
①川のそばにある家。
②新しいタイプのゲームを手に入れた。(→「側にやってきた」という意味から)
(2)手段・経由①We go to Tokyo by car.
②We met by chance at Tokyo station.
①東京に車を使っていきます。
②偶然東京駅で会いました。(偶然を経由して)

前置詞8: with〜「〜と一緒に」

前置詞

前置詞「with」は、「付帯」が核の意味の前置詞です。  

一緒に何かあるときに使われ、そこから「関連」するときにも使われることがあります。  
「with」は機械的に「~と一緒に」と訳されがちですが、A with Bと言った場合、「BはAに付き添われた」という関係を示しています。AとBが対等ではないことに注意が必要です。

また、「〜と一緒に〜をしながら」といった「付帯状況」でwithを使うことがあります。

(1)付帯lease come to my house with your family.
ご家族と私の家にいらしてください。
(2)関連I have much to do with Kenta.
ケンタと関係がある。
(3)付帯状況He was sitting on the chair with his eyes closed.
彼は目を閉じながら、椅子に座っていた。

前置詞9: from〜「〜から」

前置詞

from」の核となる意味は「起点」です。ある場所や時間などからどんどん離れていく状態を表現します。     

起源や始まりというときに使うことが多く、そこから「出発点」という意味や「原因」という意味にもなります。  

例文で確認しましょう。

(1)起点・出発点①School starts from April 1.
②I will move from this place to Osaka.
①学校は4月1日から始まります。
②この場所から大阪に向かって移動します。
(2)原因①His success resulted from hard training.
②She suffered from high fever.
①彼が成功したのは、きついトレーニングのおかげだ。
②彼女は高熱に苦しんだ。

前置詞10:before〜「〜の前に」

前置詞

前置詞「before」は、「」が核の意味になってきます。  

「場所」として前にあるイメージですが、「時間」や「順番(優先順位)」などを示すときにも使える前置詞です。

例文で確認していきましょう。

(1)場所・時間①He stands before teacher.
②Please come to my home before six o’clock.
①彼は先生の前に立ちます。
②6時前に私の家に来てください。
(2)順番①I always take a medicine before dinner.
②I’ll be there before two days.
①夕食前に薬をいつも飲んでいる。
②2日前にはそこにいるだろう。

前置詞11:after〜「〜の後に(で)」

前置詞

前置詞「after」は、beforeの逆で「」が核のイメージになります。

後ろをつけるということから、「追いかける」(または「あとからついていく」)という意味もあります。

また「ついていく」というイメージから派生して、「似せる」という意味でも使います。

例文で確認していきましょう。

(1)あと・追いかける①I walked after the man.
②Day after day, I worked.
①その男を追いかけて歩いた。
②来る日も来る日も、働いた。
(2)似せる①A picture after Picasso. 
①ピカソに似せた絵。

前置詞12:about〜「〜について」

前置詞

about」は、「漠然と周りにある」というのが核の意味になります。

「なにかの中心のまわり」をぼんやりと示すことから、「だいたい」や「」という意味にもなります。  

またそこから派生して「~することろ」という意味でも使います。

例文で確認していきましょう。

(1)だいたい・約①The library is about here.
②It’s about 10 a.m.
①その図書館はだいたいここら辺です。
②だいたい10時です。
(2)~するところ①I am about to go to school. 
①今学校に行くところだ。

前置詞13:near〜「〜の近く」

前置詞

前置詞「near」は「〜のそば」というのが核の意味です。

「by」と似たような意味だなと思う人もいるかもしれませんね。

たとえば「by」は手の届く範囲にあるときに使いますが、「near」は近いけれど手の届く範囲ではないというときに使います。

そこから派生して「~しそうだ」「~になりそうだ」という意味で使うこともあります。

例文で確認していきましょう。

(1)〜のそば①There is a park near my school.
②My house is near the river.
①学校の近くに公園があります。
②私の家はその川の近くです。
(2)~しそうだ(になりそうだ)①The construction is near completion.
②Kate slowly draws near.
①建設は完成に近づいている。
②ケイトはゆっくり近づいていく。

前置詞14:until〜「〜まで」

前置詞

前置詞「until」の核の意味は「ある時点までその状態がずっと続いている」です。

直前までずっと何かをしているときに使います。

例文で確認しましょう。

(1)〜まで①The shop will open until Friday.
②Please wait until five o’clock. 
①そのお店は金曜まで開いている。
②5時まで待っていただけますか。

前置詞15:as〜「〜として」

前置詞

前置詞「as」の核となる意味は「イコール」です。比較級の「as〜as」構文などが有名ですね。

そこから派生して、「同時に」や「同じように」といった意味もあります。

例文で確認していきましょう。

(1)イコール①I look up to him as our teacher.
②I worked as an designer for 5 years.
①私たちの先生として、彼を尊敬している。
②私はデザイナーとして5年働いた。
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もし、英語に苦手意識があり、「塾・学習塾に通うか悩んでいる…」という方は、英語専門のおすすめの塾・学習塾や、英会話が受講可能な 塾・学習塾 ランキングなどを参考にしてみてくださいね!

【覚えておきたい】前置詞20種類をイラスト一覧表で徹底解説!

ここからは、そのほかに覚えておきたい20種類の前置詞について紹介していきます。

前置詞一覧
冨沢 拓夫
ブライトフューチャーアカデミー代表
どれも重要ですが、中学英語で特によく出てくるのは以下のもの。道案内やthere is構文での場所説明の練習は必ずやるので特に重要です。

during (接続詞のwhileとの比較)
over (場所の説明)
through (道案内)
around (道案内)
between (場所の説明)
under (場所の説明)
along (道案内)
without (動名詞のとき)

既に紹介した15種類の前置詞に比べて頻出頻度は下がりますが、テストや受験でも出やすい前置詞。

冨沢さんに教えていただいた前置詞を特に注目しながら、しっかりと覚えておきましょう!

前置詞1:during〜「〜の間」

前置詞

前置詞「during」は、「ある期間の間」が核の意味になります。

同じ意味で「while」という単語がありますが、「while」は「接続詞」なので、後ろに主語(S)と動詞(V)が続きます

前置詞の「during」は後ろには必ず「名詞句」が入るため、この点に注意すれば違いが理解できますよ。

例文で確認しましょう。

(1)〜の期間の間①I enjoyed trip during summer vacation.
②I visited my grandparents during my stay in Okinawa.
①夏休みの間、旅行を楽しんだ。
②沖縄にいる間、祖父母のところに訪れた。

前置詞2:over〜「〜を超えて」

前置詞

前置詞「over」の核の意味は「上から覆う」という意味です。アーチ状にボールを投げたようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません。

アーチ状のイメージから派生して、「超える」「克服する」という意味や、最後まで覆うということから 「終える」「支配する」という意味でも使います。

例文で確認しましょう。

(1)超える・克服する①She jumped over the high hurdle.
②We have got over this problem.
①彼女は高いハードルを飛び越えた。
②私たちはこの問題を克服した。
(2)終える・支配する①The final game is over.
②He ruled over games.
①最後の試合が終わった。
②彼はゲームを支配した。

前置詞3:off〜「〜から」

前置詞

前置詞「off」の核の意味は「分離」です!。   

「of」と違って、くっついていたものが完全に離れるときに使います。スイッチのonとoffをイメージするとよいですね。

また物理的に離れるだけでなく、「遠のく」「休みを取る」などの意味があります。

では例文を見ていきましょう。

(1)分離①I had a day off yesterday.
②I got off the train at Shinagawa station.
①昨日休暇をとった。
②品川駅で電車を降りた。
(2)遠のく・休みを取る①I break off relations with him. 
②I will take a day off tomorrow.
①私は彼との関係を絶ちます。
②明日休みを取ります。

前置詞4:through〜「〜を通して」

前置詞

前置詞「through」の核の意味は「通過」です。  

すり抜けたり、通り抜けたりするときに使います。チューブの中やトンネルなどの空間を通過していくイメージを持つとよいでしょう。

通り抜けることから、「終了」の意味もあります。

(1)通過①I go through a door.
②He got a high score through hard work.
①ドアを通り抜ける。 
②一生懸命に勉強することで、高い点数が取れた。
(2)終了①I have gone through college.
②She loves taking pictures through her life.
①わたしは大学を卒業しました。
②彼女は生涯を通じて写真を撮ることを愛しました。

前置詞5:above〜「〜より上」

前置詞

前置詞「above」は「あるものよりも上」にあるというのが核の意味になります。  

「over」にも「上」という意味が含まれていますが、弧を描いて飛び越えるというイメージです。  

一方、「below」は「ある基準の場所より上」に位置しているというイメージで押さえておくとよいでしょう。  

では、例文で確認していきます。  

(1)上①Ken is above her in rank.
②Tokyo is above Kanagawa.
①ケンは彼女よりも上役だ。
②東京は神奈川の北にある。

前置詞6:below〜「〜より下」

前置詞

前置詞「below」は、「あるものよりも下」にあるというのが核の意味です。

似た意味の前置詞に「under」がありますが、「under」は「真下」という意味を持ちます。

「below」は「ある基準の場所よりも下」というイメージで捉えるとよいでしょう。

例文で確認していきましょう。

(1)下①Her score was below average.
②She lives in an apartment below me.
①彼女の点数は平均よりも低かった。
②彼女は私より下の部屋に住んでいます。

前置詞7:against〜「〜と反対に」

前置詞

前置詞「against」の核の意味は「反対」です。

何かに抵抗しているときや、逆、対立などの場合に使います。  

例文で確認していきましょう。

(1)反対①Stealing something is against the law.
②He got married against his mother’s will.
①何かを盗むことは法に違反する。
②彼は母の意思に反して結婚しました。

前置詞8:around〜「およそ」

前置詞

前置詞「around」は「ぐるっと囲む」というイメージです!  

ぐるっと囲むということから、「周囲」という意味や「およそ」という意味にもなります。  

例文で確認しましょう。

(1)周囲・およそ①He traveled around America.
②I’ll visit your house around 4pm.
③It cost around 100 dollars.
①彼はアメリカ中を旅した。
②4時ごろにあなたの家を訪れます。
③100ドルくらいかかります。

前置詞9:among〜「〜の間」

前置詞

前置詞「among」の核の意味は「複数の間」となります。  

「大群の中にいる一つ」というイメージで捉えるとよいでしょう。

〜の間」や「〜の中」という意味で使うこともあります。  

例文で確認しましょう。

(1)複数の間①The novel is popular among the high school student.
②The church stands among the buildings.
①その小説は高校生の間で人気がある。 
②その協会はビルに囲まれて建っている。

前置詞10 between〜「〜の間」

前置詞

前置詞「between」には「個々の間」という意味があり、 何かに挟まれているイメージを持つよよいでしょう。

そのため「人と人」や「モノとモノ」の間などで使うことが多い前置詞です。  

例文で確認していきましょう。

(1)個々の間①I can take a bus between Tokyo and Kanagawa.
②I sit between Keita and Risa.
③What is the difference between A and B?
①東京と神奈川間はバスで行くことができる。
②ケイタとリサの間に座った。
③AとBの違いは何ですか?

前置詞11:into〜「〜の中に」

前置詞

前置詞「into」の核の意味は「中へ入る」です。  

外から中に向かっていくというイメージで捉えるとよいでしょう。

違う状況の中へ向かっていくという意味から「変化」という意味でも使われます。  

例文で確認していきましょう。

(1)中へ入る・変化①I walk into the shop.
②He translated English into Japanese.
①お店の中に歩いて入る。
②彼は英語を日本語に訳した。

前置詞12:up〜「〜の上に」

前置詞

前置詞「up」の核の意味は「上に伸び続ける」です。「ある地点より上にある」という状態を表現するときに使います。

「up」は、部活などで「アップする」という「準備運動」の意味で使われることがありますが、徐々に運動モードに上げていくというニュアンスが含まれています。  

ほかにも上に伸び続けるということから、「増大」や「出現」、上がりきって「完了」という意味で使うことがあります。  

例文で確認しましょう。

(1)増大・出現・完了①I was brought up in China.
②She showed up at the school event.
③We ate up all the food today.
①私は中国で育った。
②彼女は学校のイベントに現れた。
③今日、私たちはすべての食べ物を食べ切った。

前置詞13:down〜「〜の下に」

前置詞

前置詞「down」は「下に伸びる」というのが核となる意味です。

先ほどの「up」と逆で、「ある地点より下にある」というイメージを持つとよいでしょう。  

「下がる」ということから「減少」の意味で使ったり、「書き留める」という意味で使用したりすることもあります。

例文で確認しましょう。

(1)~の下へ①We go down the hill.
②The station is further down the street.
①私たちは丘を下っていく。
②駅はこの通りをずっと下っていったところにあります。
(2)減少・書き留める①The temperature went down yesterday.
②He wrote down his address.
①昨日、気温が下がった。
②彼は住所を書き留めた。

前置詞14:under〜「〜の下」

前置詞

前置詞「under」の核の意味は、「」です。「なにか上から覆いかぶさっていて、その下にある」状態をイメージするとよいでしょう。    

「over」と反対のイメージがありますので、見比べてみると覚えやすいですよ。

また、誰かの下ということから「支配下」という意味で使われることがあります。  

例文で確認しましょう。

(1)下・支配下①There is a dog under the tree.
②This company is under my control.
①木の下に犬がいる。
②この会社は私の支配下にある。

前置詞15:along〜「〜に沿って」

前置詞

前置詞「along」の核の意味は「沿う」です。  

たとえば、川沿いや通り沿いなど長いものに沿っているときに使います。  

例文で確認しましょう。

(1)沿う①I walked with my friend along the river.
②There are some coffee shops along the street.
①川沿いに沿って友達と歩いた。
②この通り沿いはいくつかコーヒー店がある。

前置詞16:out〜「〜外に」

前置詞

前置詞「out」の核の意味は「」です。「in」とは逆に 「ある空間の外にある」という状態を表現するときに使います。   

たとえばファーストフード店などで「take out」という言葉を使うこともあるかと思います。

「take out」は一般的ではありませんが、「持ち出す」「取り出す」という意味があります。

ちなみに、「持ち帰り」を意味する英単語は「to go」や「take-away」 になりますので使う際には注意しましょう。 

ほかにも「すべて外に出される」ということから、「尽きる」という意味でも使うことがあります。  

例文で確認しましょう。

(1)外・尽きる①She is out now.
②The juice were sold out
①彼女は外出中です。
②そのジュースは売り切れました。

前置詞17:without〜「〜なしで」

前置詞

前置詞「without」は「共にいない」というのが核の意味になります。「つながりがない」というイメージを持つとよいでしょう。    

「with」は「付帯(一緒に)」という意味でしたが、それが「out」(=ない)状態を意味します。  

例文で確認しましょう。

(1)共にいない①We can’t survive without water.
②He went out without his purse.
①私たちは水なしでは生きていけない。 
②彼は財布を持っていかず、外に出ていきました。

前置詞18:within〜「〜以内、〜内、など」

前置詞

前置詞「within」の核の意味は「範囲内」です。 

範囲内という意味から、「時間内」や「場所内」という意味でも使われます。  

例文で確認していきましょう。

(1)範囲内①Please come here within 10 minutes.
②I offer free delivery within Japan.
①10分以内にきてください。
②日本国内は無料で配送します。

前置詞19:inside〜「〜の内側に」

前置詞

前置詞「inside」は「内側」が核の意味になります。   

内側と外側の境界線がくっきり分かる場所以外にも、決められた時間の枠内などでも使います

例文で確認しましょう。

(1)内側①Ken is standing inside the tent.
②We have to prepare inside a month.
①ケンはテントの内側に立っている。
②私たちは1ヶ月以内に準備しなければなりません。

前置詞20:beside〜「〜のそばに」

前置詞

前置詞「beside」は「横に並べる」というのが核の意味になります。    

横に並べるということから、「そば」や「比較」などの意味にもなります。  

では例文を確認しましょう。

(1)そば・比較①He put the book beside his juice.
②She looks young beside my mother.
①彼はジュースのそばに本をおいた。
②彼女は私の母に比べると、若く見える。

【応用編】前置詞を使い分けよう!

ここまで頻出の前置詞を見てきましたが、「似たような意味の前置詞がたくさんあって、使い分けが難しい…」と感じる方もいると思います。  

そこでここでは、テストや試験でもよく出る前置詞に絞って、その違いを解説していきます。

とその前に、冨沢さんから使い分けるときのアドバイス!

冨沢 拓夫
ブライトフューチャーアカデミー代表
前置詞をマスターしたい人は、「イメージ」を持ってください。

atは「〜で」、inは「〜で」などのように意味で覚えてはいけません。atは「点」、inは「中」、onは「上(くっついている)」のようなイメージを持って練習することにより、使い分けがラクになりますよ!

また、There is構文を使った場所説明や道案内のような前置詞を多用する例文を使って、語を変えながら練習するパターンプラクティスも有効です。

その練習をする際に、必ず状況をイメージしてくださいね!

場所を表す前置詞(at・on・in)

前置詞

まずは、「at」「on」 「in」  3つの場所を表す前置詞について、比べておきましょう。イメージ図からわかるようにatは点で捉えており、onは面、inは空間で捉えています。

例文を見てみましょう。

at明確な場所at Yokohama station
at home
on面の上にあるもの  on the 5th floor
on the table
in大きな場所
何かの中身  
in Tokyo
in my bag

「at」は特定の場所である一点を示すときに、「in」は何かの中身や大きな場所のときに使います。

また「on」は対象となるものとくっついているときに使いますので、何かの上だったり、壁にかかっているときなどに使います。  

時間を表す前置詞(at・on・in)

前置詞

「at」は一点を指すため「at 8:30」など時刻や時間帯を示すときに使います。
   
「on」は、曜日や日付などは生活にぴったりくっついていることから、具体的な日にちや曜日に使います。

また「in」の核となるイメージは「包囲」ですので、「in winter」など広く全体に包まれている場合に使います。  

例文で確認しましょう。

at時刻・時間帯at 8:30
at dinner
at noon
on具体的な曜日・日にち  on Sunday
on March 10th
in週・季節・年  in the next week
in winter
in 2021  

行き先を表す前置詞(to・for)

前置詞

細かな違いとして、「to」は「方向・到達」、「for」は「方向性」を指します。  

たとえば、「I go to school.」(=学校へ行く)という文であれば、学校に到達することを目的としています。  

これに対して「This train is bound for Kyobashi.」(=この電車は京橋行きです)という文章で考えてみましょう。

ちなみに「be bound for」で「〜行き」という意味になります。  

電車に乗っているときに全員が同じ駅で降りるなんてことはありえませんよね。    

つまり、「for」は目的地に向かってはいるけれど、絶対に到達しなくてもよい場合に使うため、「方向性」という意味になります。

材料を表す前置詞(made of・made from)

前置詞

made of」 と「made from」は、どちらも「〜でできている」という意味ですが、若干ニュアンスが違います。  

まずは表で確認しましょう。

made of AAで作っているAは何で作ったか分かるもの
made from AAから作られているAは原材料で作られ、形がわからないもの


たとえば、「This table is made of wood.」(=この机は木で作られている)という文章で考えてみましょう。  

机は木で作られますし、材質も木だとわかります。このように、見てわかる材料の場合は「made of」を使います。  

次に「made from」についてです。

たとえば「This wine is made from grapes.」(=このワインはぶどうから作られている)という文章で考えてみましょう。  

ワインはぶどうから作られたお酒ですが、ぶどうを加工して作られているため、ぶどう自体の形がわからないですよね。
  
このように、加工したため目で見てもわからない原料の場合には「made from 」を使います

前置詞の3つの基本ルールを解説

最後に、前置詞の基本ルールについて解説します。

  • ①前置詞の後ろには名詞や代名詞がくる
  • ②前置詞句は形容詞句・副詞句・名詞句になる
  • ③前置詞と副詞は訳せるか入れ替え可能かで見分ける

①前置詞の後ろには名詞や代名詞がくる

「前置詞」の後ろには、必ず「名詞」や「代名詞」がきます。  

例文で確認してみましょう。

He lived in Japan.
訳) 彼は日本に住んでいた。
I go to school by bike.
訳)私は自転車で学校に行く。


2つ目の例文のように、前置詞が2つある場合も後ろに必ず名詞がくるというルールは同じです。  

ちなみに「代名詞」は、「me」や「it」などの「目的格」と呼ばれるもの。軽く復習しておきましょう。  

目的格(〜を、〜に)
単数me
you
him
her
it
複数us
you
them

②前置詞句は形容詞句・副詞句・名詞句になる

前置詞句」とは、「前置詞+名詞」の形を作り、1つの前置詞としての働きをする句のことです。

たとえば「under(前置詞)+ the tree(名詞)」のような句を指します。主語や述語は持ちません。

前置詞句は、文章の中で次の3つの役割を持ちます。

形容詞句名詞を修飾する・補語になる
副詞句名詞以外を修飾する
名詞句主語や目的語になる


上記の内容を踏まえて例文で確認してみましょう。

形容詞句

形容詞句①Ken is from America.
②Many people in the room are listening to his speech.
①彼はアメリカ出身だ。
②部屋にいる多くの人は、彼の演説を聞いている。


たとえば①であれば、S(主語)=C(補語)が成り立つので、「from America」は「形容詞句」になります。  

②も「Many people in the room」というように、後ろから名詞を修飾しているので、「形容詞句」になります。  

副詞区

副詞句①He lives in Tokyo.
②My father is good at swimming.
①彼は東京に住んでいる。
②私の父は水泳が上手い。


副詞は名詞以外を修飾します。例文①では「in Tokyo」が「lives」という動詞を修飾しています。  

また例文②も「at swimming」が「good」という形容詞を後ろから修飾しているので「副詞句」になります。  

名詞句

名詞句①On the right is the museum.
②Under the tree is good for sleep..
①右側にあるのは美術館です。
②木の下は、睡眠に丁度いいですた。


例文のように「On the right」「が主語になっている場合は、「名詞句」として扱うことができます。  

一方、例文②が副詞句を含む例文①「He lives in Tokyo.」と決定的に違うのは、「他動詞」と「自動詞」どちらを使っているかという点です。

「他動詞」と「自動詞」の違いは下記の表で簡単に確認しておきましょう。

③前置詞と副詞は訳せるか入れ替え可能かで見分ける

最後に、「前置詞」と「副詞」を見分ける方法を押さえておきましょう。  

以下の2つの例文を見てください。

前置詞①She got on the bus.
副詞②She took off her shirt.


「前置詞」か「副詞」かを見分けるには、①訳すことができるか②入れ替えることができるかという2つのポイントをチェックします。  

たとえば①であれば、「on the bus」は「バスの上で」と訳すことができるので「前置詞」です。

一方「off her shirt」は、訳すことが困難です。「彼女のシャツから離れて」とは言いませんよね。  

また②であれば「She took her shirt off.」のように前置詞を入れ替えても意味が通じるのが「副詞」です。

ちなみに、「She got the bus on.」とすると、そもそもの意味が通じなくなってしまいます。  

簡単にまとめておきましょう。

前置詞
  • 「on the bus」など前置詞として訳すことができる 
  • 単語の入れ替えができない
副詞
  • 「off her shirt」など訳すことが難しい
  • 単語の入れ替えが可能

最後に前置詞のミニテストで力試し!

前置詞の使い分け方を理解できましたか?
それでは最後に、確認テストをしてみましょう。

① He drove (     )  Tokyo to Niigata.
( from / on / in / by )
② I cleaned my house (     ) listening to music.
( during / while / between / around )
③ I'm (     ) the train to Tokyo now.
( on / by / at / in )
④ The sky is (     ) your head.
( over / up / beside / above )
⑤ I went to the beach (     ) summer vacation.
( between / among / during / while )


答えは記事の最後にあります。

まとめ

前置詞は核となる意味を理解すると、そこから派生するほかの意味も覚えやすくなります。  

この記事では、何度も「イメージ」という言葉を使いました。ぜひイメージイラストで前置詞を理解し、「こんな動きをするときに使うのか」と想像しながら、理解を深めていってください。

少し理解が進んだら、友だちに前置詞の説明をしてみるのもよい学習方法です。誰かに説明することで、自分がどれくらい理解しているかもわかるようになりますよ。

この記事があなたの勉強の参考になれば幸いです。


ミニテストの答え:① from  ② while  ③ on  ④ above  ⑤ during

前置詞をマスターするには、さまざまな問題を解くことが大事です。解けない問題が出てきた際に、質問できる講師がいると心強いですよね!

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坂本 菜緒
この記事を執筆した執筆者
坂本 菜緒

Ameba塾探し 執筆者

ピアノ、体操、フィギュアスケートなどの習い事を掛け持ちしつつ、小学3年生から進学塾に通う。高校受験で山手学院高等学校に進学。その後、大学受験で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。同校の大学院美術研究科を修了し、美術と工芸の専修免許状を所持。2012年から東京都公立小学校にて勤務。2018年5月に株式会社サイバーエージェントグループ会社である株式会社CyberOwlへ中途入社。2021年3月から「Ameba塾探し」にてエディターとして従事し、保護者の方やお子様にとって、目的にあった最適な習い事に出会える記事作りを目指しています。