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新型コロナウイルス禍の中で急速に社会に浸透しつつあるビデオ会議サービス「Zoom」。様々な機能が逐次追加されているが、最新バージョンではマイクロソフトの「パワーポイント」やアップルの「Keynote」で作成したプレゼンテーションのスライドをバーチャル背景に投影することが可能になった。
これまでは外部のソフトウェアまたはハードウェアを使わなくてはできなかった。この機能を待ち望んでいた人も多いのではないだろうか。
Zoomアップデートでプレゼンスライドを背景に表示可能に
仕組みはこうだ。Zoomでビデオ会議中に、ファイルやウェブページを共有する時に使う「画面を共有」ボタンを押して、背景に投影したいスライドのファイルを指定すればいい。なお、パワーポイントおよびKeynoteは事前にインストールされている必要がある。
自分の姿は、背景が切り抜かれた状態で、スライドに重ねて表示される。位置やサイズは変更可能。スライドはいつでもページをめくることができる。
ちなみに、これまで背景に画像や動画を重ねて表示することができた「バーチャル背景」は、「設定」の中で「背景とフィルター」と名称が変わっていたりする。
背景にパワーポイント&Keynoteのスライドを表示する手順
スライドを背景にするには、まずZoomのミーティングをスタートしておこう。ここで「画面を共有」ボタンをクリック。
ここで「ベーシック」「詳細」「ファイル」と3つのタブが丈夫に出てくるので「詳細」を選択
すると左端に「バーチャル背景としてのスライド」という新しい項目ができているので選択
背景にしようしたいスライドファイルを選択すると、スライドの1ページ目が背景に表示される。自分の映像は、ご覧の通り、隅の方に小さく表示される。
自分の映像の大きさや位置を変更したい時は、一度自分の映像をクリックすると出てくるリサイズボックスを操作しよう。ドラッグ・アンド・ドロップで移動、四隅のスライドボックスを操作してサイズ変更だ。
操作中、スライドのページはいつでも変更することができる。話ながらどんどんページをめくっていける。
スライドの内容に合わせて自分の映像を適宜変更。ページ毎に自分の映像のポジションをプリセット(事前設定)することはできないのが残念だが、充分に使える機能だ。
この機能の登場で、画面共有時に「一体誰が話しているのかわからない?」とか「話し手の意図が伝わりにくい」といった問題が解消されるだろう。
Zoomをバージョン5.2.0以降にアップデート仕様
なお、この「バーチャル背景としてのスライド」表示機能はβ版で、北米時間の2020年8月4日に公開されたZoomバージョン5.2.0で実装されたもの。
このアップデートでは、バグの修正や機能改善を含め、以下のような更新や新規機能が追加されている。
・パワーポイントまたはKeynoteのファイルをバーチャル背景に表示する(β版)
・見た目やビデオ品質の調整に関するいくつかの改善
・背景ノイズの抑制
・通話品質と暗号化通信のアイコン表示
・複数ページのホワイトボードの保存
ほか
【関連URL】
・[公式] Zoom | Sharing slides as a Virtual Background