駅奪取チームエンジニアの id:kimkim0106 です。
「レポートを書くまでが YAPC」とのことなので、自分も書こうと思います。
YAPC::Hakodate の概要
2024/10/5(土)に、北海道函館市の公立はこだて未来大学にて開催されました。
YAPC は Yet Another Perl Conference の略で、Perl を軸とした IT に関わる全ての人のためのカンファレンスです
前夜祭
前夜祭のトークテーマも気になるものが多かったので、前夜祭から行きたいと思っていました。
特に印象に残ったトークをいくつか紹介します。
アンカンファレンス
いくつかトピックがあった中で、生成 AI に関するトピックがありました。 GitHub Copilot などの生成 AI を使っている人が多く、これからは生成 AI の時代なんだと改めて感じることができました。 また、ある方は「最大公約数的なコードが生成されることで、書き手の個性がなくなる」ということをおっしゃっていた。 Perl の哲学である「やり方は一つではない (TMTOWTDI: There's More Than One Way To Do It.)」という言葉みたいだなと思い、Perl のカンファレンスに来たことを実感したのでした。
小さな勉強会の始め方、広げ方、あるいは友達の作り方 by あらたま
前夜祭のトークの中で一番印象的でした。 特に、「ほんのちょっとの勇気を持って、全てに能動的に関わっていくこと」という言葉が心に残りました。
前夜祭後
技術広報っぽい仕事をしてる人たちでいか太郎来た!明日の本編も頑張りましょ〜! #yapcjapan pic.twitter.com/AC4qtXFWeT
— もりけん (@molmolken) 2024年10月4日
さっき聞いた話を実践できる機会がないかと考えていたところ、会場の外で飲み会に行こうと集まっている人たちを見かけました。 たまたま、技術広報に関わっている人が集まっており、「一緒に行ってもいいですか!」と勇気を出して声をかけて参加させてもらいました。 他所の技術広報がどんなことをしているのかを聞けてとても勉強になったので、声をかけて良かったなと思いました。
本編
会場のはこだて未来大学は、明るく広々としていて、とてもいいところでした。 特に、講義室には机に一人 1 つコンセントが設置されていたのが羨ましかったです。
今回、モバイルファクトリーは U25 支援のスポンサーだったので、「U25 支援企画」のセッション内でスポンサー LT をしてきました。 私が入社以来どういう経験をしてきたか、という内容で発表しました。 リアルで発表するのは学生以来数年ぶりだったので緊張しましたが、うまく発表できて良かったです。
こちらも印象に残ったトークをいくつかピックアップします。
U25 支援企画
「U25 支援企画」では、スポンサー LT と U25 支援で参加された方の LT がありました。 学生時代のエピソードや開発経験などを発表されていて、修論発表直前にシステムが動かなくなるというゾッとする話もありました。
すごく興味深い話を聞けました。 ありがとうございました!
プロファイラ開発者と見る「推測するな、計測せよ」 by Daisuke Aritomo (osyoyu)
タイトルの通り、プロファイラで計測するときの話です。
計測したら予想外なところに問題がみつかるという話は、負荷対策などでも実際経験したのでとても共感できる話でした。
また、得られた情報が正しいかどうかということは今まで考えたことがなかったので、いい学びでした。 たしかに、調査のためログに時刻を出力しても、システムの時刻が更新されていたら狂うわけですし、正しいかどうかを確認しないといけません。
テストコードの品質を客観的な数値で担保しよう 〜Mutation Testing のすすめ〜 by Kanon
テストのカバレッジが高いからといってテストの品質が高いとは限らないという話は、以前どこかで目にしたことがあったのですが、ではどうすれば品質を高められるのかというのは分からずにいました。
Mutation Testing は初めて知ったのですが、テストの品質を高める 1 つの方法として良さそうと思いました。
品質マネジメントで抑えておきたい 2 つのリスクを見分けて未来に備えよう by 巻 宙弥
2 つのリスクとは「プロジェクトリスク」と「プロダクトリスク」で、それぞれ対処しないと行けないという話でした。
要件の増加でスケジュールが遅れるみたいな話は思い当たる節があったので、どこでもそういうことはあるんだなと思いました。
誰になんと言われても「いい開発環境」を作りたくて頑張っている話 by Tatsuro Hisamori
開発者体験を「なんとかする」か「転職する」みたいな 2 択があるなか、「なんとかしたほうが社会が良くなる」という言葉が心に残りました。 また、テストの高速化や Nix を導入するなど、開発者体験が良くなっていくのは楽しいだろうなと思いました。
引用されていたこちらのツイートも心に残りました。
余所の開発者体験がよさそう、なんじゃなくてお前が所属しているチームの開発者体験をよくするんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!q
— あそなす (@asonas) 2024年7月17日
ブース
ブースもいくつか回りました、印象深かったブースをいくつか紹介します。
LayerX さんのブースでは、実際の ADR(Architectural Decision Records)が見られるということで、ADR をどのように書いているかや意思決定について学ぶことができました。
DELTA さんのブースでは、AWS コスト削減クイズというのをやっていました。結構難しいクイズだったのですが、なんと会場 1 位のスコアを取ることができました! 景品として、分割キーボードをいただきました!
感想
今回が初めての YAPC 参加だったのですが、Perl コミュニティの温かさを感じることができ、すごく楽しかったです。 また、Perl の歴史が長いので、幅広い年代の参加者と交流できるのも良かったです。
普段はリモートワークなので、リアルでのコミュニケーションに新鮮味を感じつつ、また人と直接話せるというのがオフラインイベントの大きなメリットだと実感しました。
楽しいカンファレンスを作っていただいたスタッフの方々や登壇者の方々、本当にありがとうございました。
そして、次の YAPC も絶対に行くぞ!という気持ちになりました。
余談
函館といえばラッキーピエロということで、滞在中 2 回行ってきました!
ハンバーガーがメインのお店ですが、他にも色々とメニューがあり、焼きそばもおいしかったので、オススメです。
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