『経済学史学会ニュース』64号に報告要旨掲載

経済学史学会のニュース64号に以下の報告要旨が掲載。経済学史学会関西部会でのもの。

https://jshet.net/news/letter/

第 184 回 関西部会
日付: 2024 年 2 月 17 日 13:00 – 18:00
場所:大阪工業大学・梅田キャンパス OIT タワー、3 階 301 会議室、対面のみ
参加者数:18 名
<プログラム>
・開催校挨拶:13:00-13:10 (10 分)
・第 1 報告:13:10-14:30 (80 分)
 報告者:田中秀臣 (上武大学)
 論 題:「河上肇の詩と“もうひとつの自叙伝”問題」
 討論者:林直樹 (尾道市立大学)
 司 会:大槻 忠史 (摂南大学)



論説「世界同時株安の経済学」in『電気と工事』2024年10月号(連載第157回)

今月号(9月13日発売予定)は、8月5日に起きたブラックマンデー超えの日本株価の大崩落、そして世界同時株安について解説しました。わりと簡潔に書いたので多くの人に読んでいただければと思います。ただ非経済系の専門雑誌なので、書店や図書館などでご一読頂ければ幸いです。

 

 

 

現在の株価と「バブル崩壊」時の株価から、リフレと株価の関係を試考する

7月25日の東京株式市場は、日経平均株価が大幅に下落し、3万8000円を割り込んだ。背景にあるのは、植田日銀の利上げ姿勢(とまだ今回は実体は不明だが、リーク系の報道や、自民党の総理候補者たちの相次ぐ利上げ発言など)があるのかもしれない。またダウ平均との連動も高いので日経平均も連動して下落した可能性もある、これは米国の金融政策の方向性がからむ。円安ドル高が円高ドル安方向にふれたのは、トランプ氏の円高修正要求発言ともとれるものや、FRBの金融政策の方向性だろう。ここではこれらの背景を頭にいれた上で、もう少し長めの話を以下でする。

 

バブル最終期の1989年12月29日の東証株式時価総額は611,151,873 (百万円)。名目GDPは約405兆円ほど。両者の比率は、1.51程度である。現状は、2024年第一四半期では、東証株価時価総額は、977,208,019(百万円)で、名目GDPは597兆円(年率)。比率は、1.64。また第二四半期の名目GDPを約600兆円と粗く推測すると、時価総額は1,004,837,279(百万円)で、比率は1.67.ちなみに5月28日の日経平均株価(プライム市場)は、3万8853円だった。一週間ほどまえの日経平均4万2千円台のときの時価総額とその時の名目GDP比はこれよりも高い水準だったろう。これをどう理解するか? ひとつの考えは以下。

 

会田卓司(クレディ・アグリコル証券会社チーフエコノミスト)
「日経平均株価は4万円を回復したが、この上昇は、日本経済の質の向上よりも、名目GDPの膨らみが示すリフレによってもたらされたことになる。日銀が金融引き締めを加速させれば、リフレの力が喪失するとともに、日本経済の質の向上の動きも止まり、長期停滞に戻るリスクとなる。」CACIB アンダースロー「日経平均株価の上昇は日本経済の質の向上よりもリフレの力でもたらされた」(2024年7月24日配信より)

 

 

田中秀臣 (経済学者)【公式】おはよう寺ちゃん 4月9日(火)

田中秀臣 (経済学者)【公式】おはよう寺ちゃん 4月9日(火)

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田中秀臣 (経済学者)【公式】おはよう寺ちゃん  4月9日(火) 8時台

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『#長崎県 #五島列島 に #太陽光パネル 152万枚 寺島&宇久島に日本一の #メガソーラー 本格着工へ 』4月9日(火)  #おはよう寺ちゃ... 

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戦前だいたい1930年までの日本のマルクス主義関連情報

メモ書きとして。日本の経済思想史をやっているとこの時期のマルクス主義、マルクス経済学の知識は、僕のようにマルクス主義・マルクス経済学に批判的なものでも必備である。

 

以下は簡単なリンク集

なんといっても1930年までの日本のマルクス主義文献は以下が包括的。

「戦前マルクス主義関連文献」

http://www.ric.hi-ho.ne.jp/jlme/index.html

もとになったもの

翻刻『日本マルクス主義文献』Web版

 

紙媒体としては、

『マルクス・エンゲルス・マルクス主義研究』第39号(2002年)に、大村泉「高野岩三郎と『日本マルクス主義文献』」で収録。

 

翻刻『日本マルクス主義文献』
Web版の公開によせて――附論 聯盟版『マルクス・エンゲルス全集』について
久保 誠二郎

https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/617-02.pdf

 

『日本マルクス主義文献』と大正・昭和初期のマルクス・ブーム
久保誠二郎

https://jshet.net/docs/conference/75th/kubo.pdf

 

2つの日本語版『マルクス=エンゲルス全集』の企画(1928年)
――高野岩三郎とD.リャザーノフの苦闘:コミンテルンと商業主義出版のはざまで
大村泉

https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/617-01.pdf

 

高野岩三郎とD.リャザーノフとの往復書簡(1928~1930年) |

 

高野岩三郎とD.リャザーノフとの往復書簡(1928年~1930年)
大村泉

https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/wp/wp-content/uploads/559-02.pdf

 

関連して高野岩三郎についてもリンク集(作成途上

「高野岩三郎と日本の経済学」武田晴人

https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/11362/9/notes/ja/09takeda20140604final.pdf

「東京帝国大学経済学部の創立と社会政策 」小野塚知二

https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/734_02.pdf

月島調査家計簿 |

高野岩三郎日記 |

書店へ脅迫も「トランスジェンダー本」 好みに合わない〝自由〟は執拗に攻撃、日本型リベラルたちの「不寛容」さin夕刊フジ

www.zakzak.co.jp

書評:萬代悠著『三井大坂両替店』中公新書in『週刊読書人』2024年4月5日

書評を寄稿しました。以下をご覧ください。

 

dokushojin.net