スポーツ

大将が腹を切れと言えば、切れなければならない社会はなくならなくてはならない

米式蹴球の世界が俄然賑やかになっている。信じられないことにテレビのトップニュースだ。かれこれ12年間も選手を続けている我らが蹴球家によると、件の紅組大将が「イカれている」のは、業界では周知の事実だそうで、今回の出来事は「さもなりなん」を超え…

ボチボチでんな

またまた大谷翔平選手に関連した記事の話になるのだが、こんなのがあった。 ■大谷翔平、左腕から初Hは先制適時打 エンゼルスは控えめ?称賛“ボチボチでんな”(2018年4月12日、THE ANSWER編集部) https://the-ans.jp/news/21634/ 4月12日のエンジェルスの公…

また大谷さんの話で恐縮ですが

また、大谷翔平選手の記事の話になるが、昨日のこの記事はよかったな。 ■豊浦彰太郎『酷評から絶賛へ 米メディアの大谷翔平報道「手のひら返し」をどう解釈すべきか』(yahoo!Japanニュース 2018年4月10日(https://news.yahoo.co.jp/byline/toyorashotaro/20…

日本のスポーツ記事の見出しを見て思ったこと

大谷翔平選手の活躍が大いに話題になっている。今もNHKが夜10時のニュース番組『クローズアップ現代』の枠で大谷選手を取り上げていたのを見たばかり。アメリカの新聞記事電子版を見ても大谷のニュースはここかしかにあり、日本人選手への注目の度合いとして…

フィールド・オブ・ドリームス

末期の西鉄から太平洋クラブ、クラウンライターまでのライオンズファン、ダイエー以来のホークスファンだ。ホークスが大好きだった親父が死んでからというもの、思いがけず、ますます熱心にホークスの試合を追いかけるようになった。「黒い霧」で池永が追放…

ラグビー・ワールドカップはまだ佳境なはずなのだけれど

昨晩、今年の日本シリーズが福岡ヤフオクドームで開幕した。その始球式に呼ばれたのが、ラグビー日本代表の五郎丸選手。いまや時の人、日本中に名のとどろくスーパースターである。そのオールスターでの始球式のちょうど6時間後、英国の地ではラグビー・ワー…

日本代表を寿ぐ英国やラグビーネイションの一般市民の投稿記事について

今までテレビ観戦したラグビー日本代表の試合でもっとも印象に残っているのは、80年代に松尾や新日鉄釜石が全盛期だったころの、かの地で戦ったウェールズ戦。ラグビー一流国に善戦した試合だったが、今回の日本代表の南アフリカ戦は、その記憶を一掃するほ…

ワールドカップで仲間を擁護する英国選手は女性語を話すか?

昨日の女子サッカーワールドカップ・カナダ大会で日本チームはイングランドと準決勝を争い、終了間際に相手選手のオウンゴールで勝利を収めた。ウェブにはこの試合に関する多くのニュースが溢れている。 ■OGのバセットをかばうFWダガン「彼女はすべての選手…

ピアノを担いだ大リーガー

野球好きにとって今年の観戦の目玉は、言わずと知れた田中マーくんのメジャーリーグ挑戦だが、ちょっとすごいことになってますね。今日もブルージェイズを3対1で破り、この時点で勝ち星がメジャートップの11勝1敗。防御率が1.99でアメリカンリーグのトップ。…

ホークス優勝

スポーツチームのファンなんて、自分は一銭の徳にもならないのに、膨大な時間を消費してテレビ画面にかじりつき、一喜一憂。我ながらおめでたいもんです。家族には「勝てばニコニコ、負ければ不機嫌」と嘲笑されても決してめげず、郷里のチームのためには食…

伊良部のいたニューヨーク

伊良部秀輝が死んだ。僕が家族とともにニューヨークで過ごした時期は、伊良部がニューヨーク・ヤンキースの先発ピッチャーとして毀誉褒貶の選手生活を過ごした時期とほとんど重なっている。一介のファンながら、同じ異国の地でプレーする同郷選手を特別の思…

ワールドカップ(その2)

日本対パラグアイ戦のテレビ視聴率が関東では 60%だったということだから、この界隈でももっとブログのネタになってよさそうなワールドカップだが、実際にはそうはなっていないのはなかなか興味深い。これだけメディアが報道に明け暮れれば、いまさらブログ…

ワールドカップ

3年目となった金城さんのシュポは、過去2回会場だった津田沼のテント酒場がなくなってしまい、今年は目黒のパブ「Black Lion」での開催。横浜在住者にはありがたいロケーションだったが、2ヶ月前に告知された日取りと時間帯は、その当日となってみたら4年に1…

子供のスポーツで監督になり、いばっているおじさんの気持ち悪さ

『もしドラ』の高校野球部マネージャーである主人公が「甲子園に行く!」をチームの目標に定めたのは、現実にはマネジメントの失敗につながりかねないという、ちょっと大人げなく聞こえるおそれもある感想を前回のエントリーに書いた。ところが実際の高校野…

敗者たちのオリンピック

バンクーバー・オリンピックは、パソコンのケアをしながら、よくテレビ観戦しました。うまく土日にあたった上村愛子のモーグルなど一部の競技を除けば、ほとんど夜に放映されるダイジェスト版での観戦なので、ライブの持つ言いようのない緊張感は望むべくも…

松井を送るニューヨークタイムズの読者たち

松井秀喜がヤンキースを離れるという一報がニューヨークタイムズ電子版に掲載されてから、短時間に多くの読者メッセージがその記事のコメント欄に寄せられている。松井に対し、どれも驚くほど好意的で、それどころか、その多くが思い入れたっぷりに感謝と惜…

観客席の阿鼻叫喚の中に人生の意味はあるのかもしれない

黒い霧事件以降の西鉄から太平洋クラブ、クラウンライター(それにしても、なんというとほほなマイナー企業!)のライオンズファンだった。5位、6位が毎年の指定席の弱小球団で、たまに4位争いなどしようものなら、優勝争いに加わったような気分で応援に熱が…

Matsui!

「ヤンキースの選手としては今年で終わり」と、もう決まったかのように言われていた松井秀喜だが、今年最後となるフェンウェイ・パークでのボストン戦で、2度の1試合2ホームランを記録したことで一挙に周囲の見る目が変わってきた。これはニューヨークのタブ…

日本は個人よりもチームが先で勝ったのか

ニューヨーク・タイムズを読むと、チームが個人よりも優先される日本が、そのチームの力でアメリカに勝ったという解釈がなされていた。もちろん、WBCの準決勝、日本対アメリカの結果を受けての記事だ。■Japan Eliminates U.S. in World Baseball Classic…

昨日の続きを少し

昨日の続きを書こうかと思ったが、どうも気が乗らない。今朝の東京の空のように薄ぼんやりとしている。とはいえ、このままやめたというのも気が引けるので、薄ぼんやりした意識のままに記しておくと、スポーツでも、ビジネスでも、音楽でも、己を乗り越える…

勝つことだけが人生か

いや違うね、と言いたいいう話。それはつまり、「勝つ」という定義をどこに置くかの問題で、ぎりぎりと究極の「勝ち」、誰にとってももっとも分かりやすい例としての「オリンピックの金メダル」にこそ勝ちがあるとする考え方には断固として反対という話です…

野球はメダルを取れなかったが

北京オリンピックの野球で日本がメダルを逃した。この話はせるげさん(id:sergejO) さんまでネタにしてるし、俺も一言書きたいぞと思った。今回の野球中継はライブで5試合ほど見たが、上位の力が拮抗している中での4位は、常にありえる結果だったと思う。うま…

ガッツポーズは青春ドラマであり、敗戦の涙は青春小説であるという説

「ガッツポーズして咆哮できる人生って、スポーツしかないのだなとあらためて思いました」とこの前のエントリーのコメント欄でせるげいさん(id:sergejO)が書いている。そんな普通誰も考えないようなことを言葉にするせるげえさんの面白さに脱帽しつつ、こん…

やっぱり私塾だった

昨日、「中国はオリンピックで、きっと海外資本の力を盛大に借りているに違いない」と書いたら、中国に根を下ろしてご活躍のブログ仲間であるharabouさん(id:yhara90)から、現地でしか知り得ない事実の一端をご教示いただいた。僕は北京オリンピックをテレビ…

中国のプラグマティズム

昨日の、オリンピックの話の続き。テレビ中継で見る限り、中国のオリンピックに現地色が薄く見えるという話の続きである。僕が思ったのは、中国はプラグマティックな国、目的のためにはとことん手段を使いまくる国だなということだ。事情に疎い素人が想像で…

規格化されたオリンピックって誰がつくってるの?

中国で開催されるオリンピックがどんな意匠を身にまとうのかに少し興味があった。ソウル・オリンピックのことはもうほとんど記憶にないが、それを韓国らしさと呼ぶことができるかどうかは別にして、映像に東洋っぽさは感じられたような気がする。もしかした…

卓球、野球、男子百メートル

昨日は昼過ぎからオリンピック放送三昧。家事をしたり、メールを打ったりしながらの「ながら視聴」だったが、久しぶりにテレビをおなかいっぱい見た。思わず引き込まれたのは卓球の日本男女の戦い。まるで興味がないはずのスポーツだが、一進一退のポイント…

柔道

北京オリンピックで柔道の石井慧が金メダルを取った。「一本を取る」ことにこだわりがちな日本選手の中で、勝つことを優先すると言ってはばからなかった石井の勝利。これを図示的に見れば、一本を取ることがますます困難になる世界の柔道スタイルの趨勢を理…

オリンピック雑感

オリンピックは見たり見なかったり。子供の頃のように狂喜乱舞したり、茫然自失に陥ったりしながら日本選手を応援することはなくなったが、なんだかうきうきする心の状態は変わらない。昨日、一昨日と、眠くて仕方なかったのに野球のキューバ戦、台湾戦は続…

いい先生

高校野球の県大会が真っ盛りだが、息子の高校はシーソーゲームを演じはしたものの、9対7で試合を落とし1回戦ではや敗退。2日の休みを経て1、2年生から成る新チームがもう始動し始めた。という話を本人が語る断片情報から得ていたのだが、彼らにとってのもっ…