2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日曜の午前中

NHK衛星放送でロジャー・クレメンスが投げるのを見ながら、これを書いている。ニューヨークで野球シーズンを4回過ごしたが、球場に足を運んだのはヤンキースタジアムとシェイスアジアムに一回ずつだけだ。そのただ一度だけ見たヤンキース戦でクレメンスが投…

ニコンD40を買った

今まで使ってきたカメラが使えなくなりそうな状況となり、けっきょく買ってしまいました「ニコン D40」。ニコンが出している最軽量・最安値、最もお手軽なデジタル一眼である。昨晩買って帰って、今日はブログも書かずに触って遊んでいた。その第一印象をご…

転職

転職して今の会社にやとわれてからもうすぐ五年が経つ。四つ目の組織だ。自分ではよくもったなと思う。故あって四人で集団就職のようにやってきて、そのうちの二人はもういない。 社内で出会った人たちのなかで「あなたも転職組ですか」とお互いを紹介しあっ…

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」

東京国立近代美術館で開催されている「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」を観た。数年前に亡くなったカルティエ=ブレッソンの大規模な回顧展。そう言ってよい質と量の見応えのある写真展だ。 僕の写真家に対する知識は限られたものでしかない…

グールドをめぐる小さな感想

「私はクラシック音楽が好きです」だとか「J-POPが好きです」という類の言い方を僕なども普通にするが、しかし、ここには「便宜上そう申し上げます」という但し書きが本当はくっついている。このことはしばしば思うのだが、「クラシックが好き」というのはな…

おじさん大好きブルックナー

吉田秀和さんが先日のNHKの番組の中で奥様に他界されて精神的に参っていたときにも「バッハだけは邪魔しなかった」と語っていた。僕も精神的につらいときに音楽が聴けなくなったことがあり、その際には好きな音楽がうるさくて、邪魔で、とても接する気になら…

美崎薫著『デジタルカメラ2.0』を読む

美崎薫さんが4月に上梓した『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)を読んだ。労作である。題名は今風1.0だが、およそ凡百のお手軽トレンド本とは訳が違う。 デジタルカメラ2.0作者: 美崎薫出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2007/03/23メディア: 単行本(…

原発事故が引き起こす普遍的関心

essaさんのエントリーで、海外のメディアが一斉に柏崎原発に注目している様子を教えてもらった。■海外メディアは柏崎原発に注目している(2004年7月19日) さすがにessaさんの目のいきどころは違うなと感心しつつ、同時に少し以前の原発事故を思い出し、さも…

高校野球雑感

昨日、甲子園優勝校と県大会の3回戦を戦った息子が所属する高校の野球部は、二人が四球とエラーでランナーに出るのがやっとだった。仕事から帰って応援に行った家族に聞くと、相手チームのエースにみごとノーヒット・ノーランに切って取られ、今年の戦いが終…

すみません

これは野球の話ではないけれど昨日のエントリーに連なる話題になっている。アメリカ人と日本人の視線の違いという話のバリエーションなのだが、僕はアメリカ人が「I'm sorry」と言うのを聞くたびに、日本とアメリカの距離を感じるという話。つまり日本とアメ…

日本の野球放送、アメリカの野球放送

NHKの大リーグ放送を見るときにはだいたい英語のサブチャンネルで見る。僕の英語力はたいしたことがないので、一生懸命に聴いても意味がくみ取れないところもある。不便は不便なのだが、そうしないとどうも大リーグを見ている感じが遠のいてしまうのだ。一つ…

褒める組織

井川がまたぱっとしないピッチングをしたようだ。ニューヨークのタブロイド紙の記事が棘のあるものになってきた。「伊良部がいい思い出に見える」という言い方があったそうで、まことに品がないが、高額の報酬を得てやってきた以上こうした嘲罵はニューヨー…

訓練しないと歩くことすらできない

『三上のブログ』で二度目になる映画のエキストラ募集がお知らせされている。三上さんの大学構内でロケがあり、“「大学構内を歩く学生、一般人」100名”が必要なのだという。■小泉徳宏監督新作映画『ガチボーイ』エキストラ募集続報(『三上のブログ』2007年7…

アンチユートピア小説

いま、近未来の日本を舞台にしてジョージ・オーウェルの『1984年』のようなアンチユートピア小説を書くとしよう。それは例えばこんな風に始まるはずだ。 日本にはもはや表札のある家は存在していない。人がすれ違う際に「こんにちは」と声を掛け合う習慣は、…

はてなスター、武満徹、谷川俊太郎、アルフォンソ・リンギス

はてな村の住人の平均的関心領域とははずれた周縁で日々のおしゃべりを書き連ねているこのブログのような存在には「はてなブックマーク」もあまりつかなければ、したがって悪口も飛んでこないが、それでもときには人の神経を逆なでするようなコメントはある…

☆で遊ぶぞ

一昨日、自分のブログを開いたら見慣れない☆がタイトルの横っちょについてるではないか。なんじゃこりゃと眉間にしわを寄せながらマウスをあてるとハンドルネームらしきものが吹き出しで現れた。いつも読みに来ていただくrairakku6さんやfuzzy2さんの名前が…

子どもで遊ぶ

昨日、会社に出かけてその日の内に処理しておいた方がよい仕事をやっつけた後、休みをもらって息子の高校野球の試合に駆けつけた。朝からふったりやんだりだった雨は試合開始後勢いを増す様子で、とても野球日和とは言えなかったが、球場は対戦する2校の子ど…

NRIによると学歴肯定派が増えているらしい

昨日、都内で開かれたビジネス系のイベントで野村総合研究所の藤沼社長の講演を聞いた。その前半で同社が継続的に実施している「生活者1万人アンケート調査」の結果が報告され、その内容が面白かった。藤沼さんの話の落としどころは消費の二極化が進行してい…

天気予報の話

一年坊高校球児の末の息子にとって、当たらない天気予報ほど恨めしいものはないらしい。晴れていれば数日おきに5時半起床で野球部の朝練に出かけなければならない。夜のテレビで「明日は明け方から雨になるでしょう」などと聞かされると「おっ、やった」と小…

「考える人」の吉田秀和×堀江敏幸対談で驚いたこと

新潮社の季刊誌「考える人」が吉田秀和さんのインタビューを掲載していると教えてもらい、早速購入した。インタビュアーは堀江敏幸さんで、冒頭に吉田邸の庭に椅子を持ち出して二人が話をする写真が大きく掲載されている。一見して分かるとおり、それは先日N…

yasumaruさんのブログのこと

先日吉田秀和さんの話を書いたら、Yahoo!の検索エンジンのおかげで随分多くの方に拙ブログにお越し頂いたのだが、その中のお一人、yasumaruさんからはコメント欄でお声をかけていただいた。 ご本人にご教示いただき、yasumaruさんのブログ『yasuの「今日もブ…

広告媒体としてのブログ

「ネットコミュニケーションの水先案内人」を自認する徳力さんからアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)に移るというお知らせを頂いた。ご自身のブログでもアナウンスが読める。http://blog.tokuriki.com/2007/07/7amn.html 徳力さんはNTTからベンチャー…

強くなくては

数日前にヤンキースで苦闘する井川のことを書いたエントリーに対し、Emmausさん(id:Emmaus)から「中山さん、日本と違うアメリカの厳しさの中で生き抜くには先ず何が必要と思われますか?中山さんのアメリカ経験で。」と思いもよらなかった難しい問をさらり…

変化球で攻める

デビルレイズ戦に登板した松坂大輔が、8回無失点で10勝目を挙げたことが報じられている。昨晩帰宅後、ちらとニュース番組で岩村を三振に取る映像だけを見た。2戦ぐらい前からコントロールもボールの早さも格段によくなってきて、日本にいたときの松坂のイメ…

NHK「言葉で奏でる音楽〜吉田秀和の軌跡〜」にもうひと言

「お前、また吉田秀和かよ」と呆れられるのは承知の上で、忘れないうちにこの前の番組の感想を記述しておきたい。今日は、内容そのものに対する話ではなく、番組の作りについて。少し批判的な内容だが、先回りをして書いておくと、これは悪口ではない。番組…

吉田秀和さんの番組のこと

昨日の朝、見終わって一晩が過ぎてから吉田秀和さんの番組のことを書いたのだが、その前から異変と呼ぶに相応しい事態は始まっていた。僕のブログは一日に百台の後半、多い日でも二百数十といったページビューが普通で、たまたま梅田望夫さんがリンクを貼っ…

吉田秀和さんの番組を見る

昨日午後10時から放送された吉田秀和さんの特集番組を見た。何よりもとてもお元気そうなお姿を見て長年のファンとしてはほっとした。94歳には見えないですよ、と思った。それがいちばん嬉しかったかな。 僕は有名人を追いかける趣味はないが、会ってみたいと…

井川慶の直面している現実とアメリカのビジネスの厳しさ

週末の午前中、外出しないときはたいがいNHKの大リーグ放送をつけっぱなしにしている。今日はヤンキース対アスレチックスのゲームで、井川がマイナーから上がってきて初めての先発だった。3回ツーアウトまではランナーを一人も出さないピッチングだったのが…