「のぞみ」は12月29日から1月5日まで全席指定席での運行になり、話題をさらった。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「下りのピークは29日、Uターンラッシュは4日になると予測されています。今頃、実家でゆっくり。ちょっと飽きてきたな…なんて感じている人もいるかもしれませんね」。
『聞いて驚くな。実家は意外とやることないぞ』。数年前のNetflixの広告コピーにハッとさせられる。
「1日、2日くらいはまだしも3日になるとやることがなくなり、スーパーやショッピングモールに行く人もいるかもしれませんね。せっかくのお正月、家族仲良く家に帰るまで気をつけて欲しいものです。新幹線内のトラブルも絶えないようですからね」。
今回はまさにそんな新幹線内でとんでも家族に遭遇したと話すある女性に話を聞いた。
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河本百合子さん(仮名・45歳)は、中学生と高校生の子供を持つ母親だ。毎年、年末は自身と夫の実家まで新幹線で帰省をしているそう。
「例年、満員の新幹線に乗って帰省します。夫も私も一般企業に勤めているので、締日が大体一緒で、どうしてもピークに帰省になってしまうんです。仕方のないけれど、本当はもう少し余裕のある年末年始を過ごしたいんですけどね」。
百合子さん自身、子供が幼い時の帰省はかなり大変だったと話す。
「子供が泣いて、連結部分でずっと立っていたこともあります。今は子持ちに厳しいなんて言いますけど、昔も寛容だとは思えませんでしたよ。すごく肩身の狭い思いしましたね」。
2人目が生まれたときに車を購入。以来、車で帰省をしていた。しかし、昨年から年末年始は電車での帰省に切り替えたと話す。
「夫は50代ですが、車での帰省って結構疲れるんですよね。雪道もありますし、そろそろ楽してもいいかな?って2年前から、新幹線で帰省しています。思春期の娘、息子もまだ着いてきてくれるのでありがたい限り」。
そんな家族揃っての帰省に水を差す事件が起こる。
「本当につい数日前。ちょっと驚いたことがあって…」。
百合子さんは息子と娘、夫4人で2人席を2列予約していたという。
「東京駅から乗車しました。次の駅でだいたい満席になり、連結部分に人がいるのが席からも見えました。家族で小さな声で大変だね、と話をしていたら…」。
トイレにたった娘が怪訝な顔をして戻ってきたと話す。
ーママ、なんか言われたんだけど…。