電子機器の内部配線に用いられる電線の色

電子機器を製作するとき、内部の配線に用いられる電線を色分けしておくと、後で修理するときなどに、確認の作業が効率的にできることでしょう。
色は自分で規則をきめて、配線をすればよいわけですけれども、JIS C6003に小型無線機器回路の色別という規定がありました。

JIS C6003は、平成5年2月1日に廃止されました。
おそらく、下の表に出てくる用語を見てのとおり、古臭い電子管を用いた回路を想定しておりますので、電子回路の複雑化などに対応できないなどの理由があったとおもわれます。

5色による線材の色別
色名主な適用
接地回路
陽極または、制御グリッド以外の各グリッドの結線。
制御グリッドの結線。
フィラメント、ヒータに接続される回路
交流入力信号、正負以外の電源回路、補助回路、負回路、信号入力回路、信号出力回路、制御回路、その他いろいろ
9色による線材の色別
色名主な適用
接地回路
茶色プラスの電源などの正回路
陽極の結線
橙色制御グリッド以外の各グリッドの結線
黄色制御グリッドの結線。
緑色陰極に接続される回路
フィラメントまたは、ヒータに接続される回路
マイナス電源など負回路
交流入力回路、正負以外の電源、補助回路、信号入力回路、信号出力回路、制御回路、その他いろいろ

JIS C6003の規定では、白の受け持つ範囲が広いので、更に区分を必要とする場合は、白を基調としたストライプの色を用いるとあります。


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