中国でアステラス製薬の社員が拘束されたことについて、日中関係筋は「日中関係にきわめて深刻、かつ計り知れない影響を与える」と懸念を表明しました。
日本政府関係者によりますと、北京市内で今月、50代の日本人男性が中国の国家安全当局に拘束されました。一方、「アステラス製薬」はこの男性が自社の社員だということを認めており、「現在、外務省を通じて情報収集をしている」とコメントしています。
これに関連し、日中関係筋はさきほど、「今回の件で、中国の日本人社会に動揺が広がっているのは事実」だとして「日中関係の基礎である経済関係にきわめて深刻かつ計り知れない影響を与える」と懸念を示しました。
また、拘束された日本人が長年、日中の経済関係に貢献した人物だったとして「ゼロコロナ政策が終了し、日中の人的往来が盛んになるのがあるべき姿のこの時期にこのような事案が起きたことで、このままでは中国に来たい人がいなくなる懸念すらある」としています。