停電の夜、久住助教授(細川俊夫)は大学の研究室で6年前の不思議な事件を思い出していた。病気を患う彼の妻・頼子(江島由里子)のために、故郷に戻り開業するが、住んでいた家は幽霊屋敷と呼ばれていた。そしてその日から頼子の目の前に気味が悪い老婆が現れるようになり、頼子を執拗に狙い、襲い掛かろうとする。村の歴史に詳しい了福寺の和尚は、その老婆は屋敷に取り憑いた化猫の怨霊だろうと言う。この屋敷は、元々大村藩の家老・石堂左近将監(芝田新)が住んでいた。彼はとても短気で、碁の師匠・龍胆寺小金吾(中村竜三郎)を些細な理由で切り殺してしまう。そして若党の佐平治(石川冷)を脅して壁に死体を塗り込み隠蔽。小金吾の母(宮田文子)には嘘を伝えるのだが…。(C)国際放映